伊藤英明「僕のことは嫌いになっても、海猿のことは嫌いにならないで下さい」女子高生に呼びかける！映画『悪の経典』試写会イベント

　11月10日（火）より全国公開する映画『悪の経典』の女子高生制服限定試写会が10月30日（火）に都内で行われ、主演の伊藤英明と監督の三池崇史が登壇。表の顔は生徒から絶大な人気を誇っているが、それは表の顔で実は他者への共感能力が欠如した反社会性人格障害（サイコパス）、やがて担任を受け持つ生徒全員を大殺戮するという高校教師の役を演じた伊藤。今夏公開されて大ヒットした自身の主演映画「BRAVE HEARTS 海猿」で熱血漢の主人公を演じたことと比較し「どっちも楽しいけど、今回はサイコパスの役だったので、じんましんが出るくらいの心労だった」と演じた苦労に触れながら、前作とは一転して究極の悪役に扮したことを受け「僕のことは嫌いになっても、海猿のことは嫌いにならないで下さい」とAKB48の元センター・前田敦子の名言をモジって呼びかけ、会場を沸かせた。

　会場に集まった、色とりどりの女子高生の制服を着た約150人の女性は、ほとんどが現役の女子高生。伊藤が現れると、悲鳴にも近い黄色い歓声で出迎えた。アイドル顔負けの人気に伊藤は「俺もまだまだいけるかな～」と、嬉しそうに照れ笑い。この日の舞台挨拶は、映画のストーリーにちなみ、檀上には教卓が用意され、伊藤は会場から飛び交う質問に答える“公開授業”形式で進行した。「ファーストキスはいつですか？」との質問に伊藤は「小学校まで体が弱かったけど、中学に入ったら治ってバスケ部に入った。割とモテたよ（笑）。ファーストキスは中学2年生の頃、部室だった。キスは早めにした方がいい。思い出になるよ」と赤裸々に告白しつつ、会場のティーンにアドバイス。続けて、「でも、自分が親になって娘が生まれたことを想像したとき、（キスは）いけないことだったな、と思う。お父さんのことみんな臭いって言うでしょ？それを言われたら死んじゃう」と、大人の男として複雑な胸中を明かした。

　また、女子高生たちから「ハグして」「誕生日おめでとうと言って」「頭をクシャクシャして」とリクエストされると、劇中で演じた蓮実の表の顔である人気教師・通称“ハスミン”さながらに、「淫行条例に引っかからないかな」と冗談を飛ばしながらも、快く応えた。さらに伊藤は、フォトセッション後に熱烈な声援に後押しされて150人全員と握手することを宣言し、女子高生たちを大興奮させていた。

　映画『悪の経典』は、原作・貴志祐介、監督・三池崇史、主演・伊藤英明という最強の顔合わせが実現した、戦慄のダーク・エンターテインメント。伊藤演じる、生徒からも他の教師からも慕われている蓮実は、有能な仮面を被りながら巧みにサイコパスの本性を隠し続けていた。そして、文化祭準備のため、生徒たちが一晩だけ学校に泊まることを許された夜、彼は自分の正体に気づき始めたある人物の始末を決断する。しかし、謀略を遂行中、想定外の事態が。計略の変更を余儀なくされた蓮実は、常人には思いもつかない非道な凶行に走り始める……。

■『悪の経典』
2012年11月10日（土）より全国東宝系ロードショー

【出演】伊藤英明
二階堂ふみ、染谷将太、林遺都、浅香航大、水野絵梨奈、山田孝之、平岳大／吹越満