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ランディ・ニューマンの意味深な新曲「I’m Dreaming Of A White President」が公開、その真意とは?

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名ストーリーテラー/ソングライター、映画音楽作曲家としても知られるランディ・ニューマンが、タイトルからして意味深な新曲「I’m Dreaming Of A White President」を公開した。“I’m dreaming of a white President / Someone whom we can understand / Someone who knows where we’re coming from”(白い大統領を夢見てる、私たちが信用できる、私たちの行き先を知っているような)と、いつものランディ節で語りかけるようにピアノで歌われるこの曲。もう内容からしてあからさまだが、果たしてその真意とは?

気付いた方もいるかもしれないが“I’m dreaming of a white Christmas”と歌われるビング・クロスビーの「白いクリスマス」に言葉回しはソックリで、ブロードウェイの子守唄のように穏やかに、優しくユーモアの混じったいつもの声で歌われる。PVでは次々と歴代大統領の映像が続き、「初代ジョージ・ワシントンは白人だったし、トーマス・ジェファーソンも。リンカーンも、まあ多分そのはず」と始まり、「白人の大統領はお金の増やし方も戦争の始め方も心得てる。何のために戦っているのかなんて、教えてくれなくてもいいんだ」「今までこんなに酷かったことがあっただろうか? グローバル・ウォーミング(温暖化)なんてよく知らない」「一番頭が明晰かどうかなんて知らないけど、間違いなく一番白い。こんなにも白いんだ」と歌われながら、画面から彼らの姿が真っ白く消えてゆく。そう、ニューマンはストーリーテラーとして、共和党の理念を皮肉っているのである。書き始めた時にビング・クロスビーのことはそこまで念頭になかったが、「共和党が主張するアメリカの姿は念頭にあったのかもね」とのこと。

ニューマン曰く「この歌の主人公は、本人にとって心地よいだけでまるでナンセンスで空虚な希望を連ねてるだけ」と説明し、「私が生きている間、これまで共和党がここまで極端に右に触れてしまったことはなかった。本当に極端な党になったと思う。彼らがまき散らしている憎しみや嫌悪…あのままでは長く続くはずが無い」と話す。

ニューマン自身もつまり“黒い大統領”オバマ氏の再選を当然望んでいるわけだが、これまでも根強い共和党支持層がいることも確か。本当にアメリカの運命を分ける今度の選挙、危惧しているのはアメリカを代表する音楽家の1人、ニューマンもやはり同様というわけだ。

Photo:(C) MICHAEL GERMANA / Globe Photos / Zeta Image

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