ネット上で話題の調味料といえばコレ、「味覇(ウェイパァー)」なる中華スープの素。愛用している人も多いでしょう。筆者も数年前から野菜いため、ラーメン、餃子、チャーハンのみならず、おでんやパスタ料理にも使っています。
半練り状なので、お湯に溶かすことなく鍋やフライパンに直接入れることもでき、少量を使っただけで、「えっ!? 私、プロ?」と思う中華テイストに変化をもたらしてくれるのです。
先日、マイナビニュースの編集者に「味覇って知ってる?」と聞かれたことを機に、販売元の廣記商行(こうきしょうこう)さんに取材し、味の秘密からオリジナルレシピまで教えていただきました。
■神戸の中華街・南京町にある中華食材の老舗が開発
筆者が味覇を初めて買ったのは4年ほど前。話題になっているのは知っていましたが、購入の直接のきっかけは、販売元が神戸南京町にある中華食材ショップの廣記商行だと知ったからでした。
というのも、20年ほど前のまだネットがない時代、「本格派の中華食材を買うなら廣記商行で」と、地元新聞社の記者から同店の評判を聞き、何度か取材をさせていただいた記憶がよみがえったからです。当時まだ珍しかった中華の輸入食材についてあれこれお話を伺ったことがあり、あらかじめ信頼ありき、なのでした。
味覇の特徴について、同社代表取締役社長の山下兼一(やましたけんいち)さんは、こう話します。
「味覇とは、中国語で『味の王様』の意味です。『鶏骨と豚骨スープをベースに、中華料理に欠かせない新鮮な野菜エキス、スパイス、調味料を精選配合』と紹介しています。
スープ以外にも、あらゆる中華料理の味付け、和食や洋食などの隠し味にも使っていただいているようで、お客さまからは『万能の調味料』という声が届きます」
■プロの料理人が扱う中華スープの素として開発された
味覇は、250グラム(840円)、500グラム(1,260円)、1キログラム(1,890円)の3種類があります(価格は税込み希望小売価格)。
ネットの口コミ情報では、調味料としてはやや高価とも言われていますが、1回の料理に使う量は少ないため、250グラムでも長く使え、筆者の感覚では、便利さ、味わいアップの点を考慮して高いとは感じません。
むしろ、この価格で自分の下手な料理がおいしく変化することのほうが不思議です。
味覇の販売は、いつどのように始まったのでしょうか。その開発ストーリーについて山下さんは、次のように説明をします。
「味や品質へのこだわりは、廣記商行の本業が中華食材専門商社で、数多くの中華料理店とお取引があるということにかかわります。
味覇は約30年前、創業者の鮑日明(パォルゥミン)が、取引先の中国料理店のオーナーやプロの料理人の方から耳にした、『複数の店でも均一な味のスープを提供したい』、『仕込み時間を短縮したい』、『ガラの処理を何とかしたい』などのご意見をヒントに試行錯誤の末に生み出したプロ向きの調味料です。
当初は20キログラム缶のみを販売していましたが、『個人用はないの?』というご要望に応えて1キログラム缶を作ったところ、小売店で販売されるようになりました。その後、500グラム・250グラムの家庭用サイズを作ったことで、一般に広がっていきました」
マイナビニュース読者の皆さんのために、味覇を使って簡単に作れるレシピを教えていただけますか。
「それでは、『味覇流 時短・夜遅レシピ』をご紹介します」(山下さん)
■味覇雑炊
材料
(1)ごはん……茶碗1杯(約150g)
(2)卵……1個
(3)水……250ml
(4)味覇……小さじ1/2~1杯(お好みで調整)
(5)しょうゆ……小さじ1/2~1杯(お好みで調整)
(6)刻みねぎ……適量
(7)ごま油……1~2滴(お好みで)
作り方
1.(3)を沸騰させ、(4)、(5)を加えて混ぜる。
2.(1)を入れ、弱火で1~2分程度煮る。
3.火を止めて(6)を加え、溶いた(2)をまわし入れる。
4.卵が余熱で固まってきたらお碗に盛る。
5.お好みで(7)をかける。
筆者はインスタントラーメンを作るとき、味覇でいためた野菜をトッピング、それに付属のスープの素を減らして味覇を微量加えるなどしています。それだけでコクが出ます。
スープが命と言われる中華料理。いつでも誰でも一瞬で格別においしい食事を楽しめる調味料とは貴重な存在です。
取材協力:山下兼一氏。株式会社廣記商行代表取締役社長。同社は創業60年目。中華食材卸、小売、アパレル、料理教室の運営などを展開。神戸の中華街・南京町にある店は有名。
南京町本店:兵庫県神戸市中央区元町通1-1-4
味覇公式サイト http://koukishoko.co.jp/weipa/
(海野愛子/ユンブル)
【関連リンク】
【コラム】しょう油、砂糖、みその使い道。ご当地限定の調味料とは?
【コラム】無人島に持って行きたい調味料は?
【コラム】宮崎県民だけが知っている、知られざる調味料!
半練り状なので、お湯に溶かすことなく鍋やフライパンに直接入れることもでき、少量を使っただけで、「えっ!? 私、プロ?」と思う中華テイストに変化をもたらしてくれるのです。
先日、マイナビニュースの編集者に「味覇って知ってる?」と聞かれたことを機に、販売元の廣記商行(こうきしょうこう)さんに取材し、味の秘密からオリジナルレシピまで教えていただきました。
■神戸の中華街・南京町にある中華食材の老舗が開発
筆者が味覇を初めて買ったのは4年ほど前。話題になっているのは知っていましたが、購入の直接のきっかけは、販売元が神戸南京町にある中華食材ショップの廣記商行だと知ったからでした。
というのも、20年ほど前のまだネットがない時代、「本格派の中華食材を買うなら廣記商行で」と、地元新聞社の記者から同店の評判を聞き、何度か取材をさせていただいた記憶がよみがえったからです。当時まだ珍しかった中華の輸入食材についてあれこれお話を伺ったことがあり、あらかじめ信頼ありき、なのでした。
味覇の特徴について、同社代表取締役社長の山下兼一(やましたけんいち)さんは、こう話します。
「味覇とは、中国語で『味の王様』の意味です。『鶏骨と豚骨スープをベースに、中華料理に欠かせない新鮮な野菜エキス、スパイス、調味料を精選配合』と紹介しています。
スープ以外にも、あらゆる中華料理の味付け、和食や洋食などの隠し味にも使っていただいているようで、お客さまからは『万能の調味料』という声が届きます」
■プロの料理人が扱う中華スープの素として開発された
味覇は、250グラム(840円)、500グラム(1,260円)、1キログラム(1,890円)の3種類があります(価格は税込み希望小売価格)。
ネットの口コミ情報では、調味料としてはやや高価とも言われていますが、1回の料理に使う量は少ないため、250グラムでも長く使え、筆者の感覚では、便利さ、味わいアップの点を考慮して高いとは感じません。
むしろ、この価格で自分の下手な料理がおいしく変化することのほうが不思議です。
味覇の販売は、いつどのように始まったのでしょうか。その開発ストーリーについて山下さんは、次のように説明をします。
「味や品質へのこだわりは、廣記商行の本業が中華食材専門商社で、数多くの中華料理店とお取引があるということにかかわります。
味覇は約30年前、創業者の鮑日明(パォルゥミン)が、取引先の中国料理店のオーナーやプロの料理人の方から耳にした、『複数の店でも均一な味のスープを提供したい』、『仕込み時間を短縮したい』、『ガラの処理を何とかしたい』などのご意見をヒントに試行錯誤の末に生み出したプロ向きの調味料です。
当初は20キログラム缶のみを販売していましたが、『個人用はないの?』というご要望に応えて1キログラム缶を作ったところ、小売店で販売されるようになりました。その後、500グラム・250グラムの家庭用サイズを作ったことで、一般に広がっていきました」
マイナビニュース読者の皆さんのために、味覇を使って簡単に作れるレシピを教えていただけますか。
「それでは、『味覇流 時短・夜遅レシピ』をご紹介します」(山下さん)
■味覇雑炊
材料
(1)ごはん……茶碗1杯(約150g)
(2)卵……1個
(3)水……250ml
(4)味覇……小さじ1/2~1杯(お好みで調整)
(5)しょうゆ……小さじ1/2~1杯(お好みで調整)
(6)刻みねぎ……適量
(7)ごま油……1~2滴(お好みで)
作り方
1.(3)を沸騰させ、(4)、(5)を加えて混ぜる。
2.(1)を入れ、弱火で1~2分程度煮る。
3.火を止めて(6)を加え、溶いた(2)をまわし入れる。
4.卵が余熱で固まってきたらお碗に盛る。
5.お好みで(7)をかける。
筆者はインスタントラーメンを作るとき、味覇でいためた野菜をトッピング、それに付属のスープの素を減らして味覇を微量加えるなどしています。それだけでコクが出ます。
スープが命と言われる中華料理。いつでも誰でも一瞬で格別においしい食事を楽しめる調味料とは貴重な存在です。
取材協力:山下兼一氏。株式会社廣記商行代表取締役社長。同社は創業60年目。中華食材卸、小売、アパレル、料理教室の運営などを展開。神戸の中華街・南京町にある店は有名。
南京町本店:兵庫県神戸市中央区元町通1-1-4
味覇公式サイト http://koukishoko.co.jp/weipa/
(海野愛子/ユンブル)
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