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「ももいろそらを」初日挨拶、休業中の主演女優・池田愛が飛び入り参加

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 第24回東京国際映画祭の「日本映画・ある視点」部門の作品賞に輝いた「ももいろそらを」が1月12日、公開初日を迎え、出演した落語家の桃月庵白酒、高山翼、小林啓一監督、原田博志プロデューサーが、東京・新宿シネマカリテで舞台挨拶を行った。また、主人公の女子高性・いづみを演じたが、現在は女優業を休業している池田愛も飛び入りで参加し挨拶した。

【フォトギャラリー】「ももいろそらを」初日挨拶の様子はこちら

 新聞記事の採点を日課とする女子高生・いづみが、30万円が入った財布を拾ったことから巻き起こる様々な出来事を優しく描き出す。

 小林監督は「撮影から1年半かかりましたが、皆さんのおかげで公開することができました」と劇場公開に感慨もひとしおの様子。これまでテレビ番組やミュージックビデオ、CMなどを手がけてきたが、一念発起して長編映画を制作し、東京国際映画祭出品で道を切り開いた。「作ってみたもののどうしていいか分からなくて、(賞に)引っかかるはずがないと思っていたけど見ていただけた」と述懐。劇場には、同映画祭関係者の姿もあり、「感無量です。チャレンジしてよかった」と喜びを口にした。

 落語のDVDを制作したときに「面白いと思った」という白酒を、小林監督は印刷屋のオヤジ役で起用した。その白酒は、「最初にメールで話が来たときはイタズラだと思ったけど、返信したらちゃんとした返信が来た(笑)」。映画初出演ということで「とにかく迷惑をかけないようにと思っていました。監督は『いいですね』と言いながら『もう1回やりましょう』と言ってくるんです」と現場の様子を明かした。

 主演の池田は本作で映画初出演を果たしたが、現在は学業に専念するため女優業を休止している。この日は来場しており、小林監督に呼ばれてマイクを握ると「経験がない中で不安もありましたが、スタッフさんは優しくも厳しくて(笑)、おかげで成長できました」とニッコリ。そして、「いつか復帰できたらと思っています。来年あたり」と大学入学後に女優復帰する意思を明かした。白酒は、現場での池田について「追い詰められた感じだった」と明かしたが、小林監督が「大変でしたか?」と聞くと、池田は「楽しかったです」と笑顔をのぞかせた。

 小林監督はすでに次回作に向け始動しており、白酒が出演するほか、高山もカメオ出演の予定。「オタクのカップルの話で、東京に友人を連れ戻しにやってくる」と構想を語った。

【作品情報】
ももいろそらを

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