足のにおいが気になって人の部屋にあがるのがおっくう、げた箱を開けたらいつもにおう……という経験はありませんか。
知人に、「ネット上や口コミで話題の、靴の除菌パウダーなるものがある」と聞き、早速その製品「グランズレメディ」を購入、試してみました。
■履く前にパウダーを靴の中に振りかける。3日目ににおいが消えた
「靴の消臭剤が3,780円(定価)……」という値段にためらいつつも、「驚くほど効果がある」という多くのコメント情報にひかれます。それに、ショッピングサイトには「効果がないと感じたときは返金します」と明記されていたため、「それだけの価値はあるのかも……」と思いきってポチッとしてみました。
待つこと2日、届いたのは直径7センチ弱、高さ約6センチの丸い容器。ふたを開けると小さなスプーンが、中ぶたを開けると中には無臭の真っ白で細かい粉末が入っています。
メーカーの説明を簡潔に紹介すると、「付属のスプーンで軽く1杯ずつ靴の中にまいて、靴のつま先部分からかかと、サイドや甲まで肌が触れるところに満遍なく行きわたらせる。靴を前後左右に軽くゆするといい。1ペアの靴に1日1回・約7日間繰り返す。連日履かない靴は次回履くときに散布すればOK」とあります。
靴の消臭剤といえば、靴底に敷く、保管時に靴の中に詰め込むタイプをよく見るだけに、当初はパウダーを靴に振りかけるという方法に違和感がありました。これで本当ににおいが消えるのかなあ、と半信半疑ながら、いざお気に入りのパンプスに「振りかけ」です。
1日目。日中に6時間ほど履いたままで、パンプスを脱いだ夜8時に検証。くんくん、確かににおいは和らいだように感じますが、少し残臭がします。
2日目も同様でしたが、パウダーを振り続けて3日目、早くもその効果を実感しました。同じパンプスを履いて10時間ほど移動していたため、つま先や足の裏は汗ばんでいました。
普段は靴を脱いだときに、われながら息を止めたくなるような鼻をさすにおいがしますが、「この汗の感覚ではまたにおうだろう」と覚悟をするも、ん? なぜだかにおわない。私の靴が、なんと、無臭です。
その後1週間、使用を続けて注意深く観察しましたが、やはりにおわない状態が続きました。
白いパウダーを靴の中に振りかけるため、黒など色が濃い靴下やタイツ、ストッキングをはくときはパウダーがそれらに付着し、白っぽくなることがあるので注意が必要ですが、においが消えたことに驚きを隠せません。
■靴を除菌して、抗菌化する役割が
どうしてにおいが消えたのかを探るべく、「グランズレメディ」の日本総輸入発売元である株式会社シャッフル(東京都北区)代表取締役の金谷君儒(かなや・きみひと)さんに詳しいお話を伺いました。
――グランズレメディとはどのような製品なのでしょうか。
金谷さん 靴や足元の消臭剤です。ニュージーランドで発売されて20年以上がたち、アメリカやイギリス、オーストラリアなどで販売され、日本でも14年で50万個以上の販売実績があります。
グランズは「おばあちゃんの」、レメディは「治療」という意味で、「昔から使われてきた良いもの」をイメージしています。
――消臭の仕組みについて教えてください。
金谷さん 足元や靴のにおいの原因は、足から分泌される汗や角質、アカなどの皮脂をえさにして繁殖する、バクテリア(雑菌)の排せつ物です。グランズレメディは、そのバクテリアを強力に除菌して繁殖を防ぐので、においをもとから取り除くように働きます。
たとえ足に汗をかいてもバクテリアが繁殖しづらい環境となるので、においが気にならなくなるのです。
――どういった根拠があるのでしょうか。
金谷さん グランズレメディは、ニュージーランド・オタゴ大学のBrooks(ブルックス)博士の微生物学部による「除菌消臭効果検証」で、「ブドウ球菌など計5種類のバクテリアに抑止効果を発揮する」、と認められています。
また、同博士によってニュージーランドにおける消臭剤の効果の比較実験が行われ、「Gran’s Remedy(グランズレメディ)は、靴の悪臭を生じると思われる多種細菌に対する抗繁殖反応について、最も優れた効果を示した」と結論付けられました。
――グランズレメディの成分は何ですか。
金谷さん 主に、天然の鉱物粉末であるタルクやミョウバン、酸化亜鉛などです。グランズレメディはニュージーランド通産省から安全性を認められてMSDS(成分安全保障書)の発行を受け、米軍施設内でも認可販売されている製品です。
――どのように使用すれば効果が高いのでしょうか。
金谷さん 1日1回、5~7日間続けていただくことで、約6カ月間、その靴を抗菌します。革靴、運動靴、パンプス、ブーツなどあらゆる靴に使用することができます。「グランズレメディ・レギュラー・ボトル」(50g/3,780円 定価)は、付属のスプーンに軽く1杯(約0.5g)ずつ×5日~7日で約7~10足の両足に使っていただけます。1足の靴がにおわなくなるまで、400~600円ほどという計算になります。
靴のにおいの程度や体質などにもよりますが、早い方は当日、遅い方でも5~6日目にはにおいが消えたという声をお聞きします。一回当たりの量や日数の調整をすることも可能です。
――使用にあたって、注意事項はありますか。
金谷さん 鉱物粉末ですので、皮膚から吸収されるようなことはなく、直接肌に触れても問題はありません。ですが傷口についた場合は、微粒子が傷口などを刺激する場合もありますので、念のため洗い流してください。
――ありがとうございました。
使い始めの5日~7日間、パウダーを振りかけるだけで、その後は放っておけばいいとのこと。毎日スプーンで振りかけるのが面倒という人もいるようですが、この消臭効果を実感すればそれぐらい何のことはありません。
皮、合成皮革、ゴム、天然素材などあらゆる履物に使えて、サンダルやミュールでは素足履きもOKとか。とてもありがたい製品だと実感しています。
取材協力:金谷君儒氏。株式会社シャッフル代表取締役。グランズレメディ日本総輸入発売元。無香料、ミント、フローラルの3種類を展開。http://www.gransremedy.com/
(岩田なつき/ユンブル)
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■履く前にパウダーを靴の中に振りかける。3日目ににおいが消えた
「靴の消臭剤が3,780円(定価)……」という値段にためらいつつも、「驚くほど効果がある」という多くのコメント情報にひかれます。それに、ショッピングサイトには「効果がないと感じたときは返金します」と明記されていたため、「それだけの価値はあるのかも……」と思いきってポチッとしてみました。
待つこと2日、届いたのは直径7センチ弱、高さ約6センチの丸い容器。ふたを開けると小さなスプーンが、中ぶたを開けると中には無臭の真っ白で細かい粉末が入っています。
メーカーの説明を簡潔に紹介すると、「付属のスプーンで軽く1杯ずつ靴の中にまいて、靴のつま先部分からかかと、サイドや甲まで肌が触れるところに満遍なく行きわたらせる。靴を前後左右に軽くゆするといい。1ペアの靴に1日1回・約7日間繰り返す。連日履かない靴は次回履くときに散布すればOK」とあります。
靴の消臭剤といえば、靴底に敷く、保管時に靴の中に詰め込むタイプをよく見るだけに、当初はパウダーを靴に振りかけるという方法に違和感がありました。これで本当ににおいが消えるのかなあ、と半信半疑ながら、いざお気に入りのパンプスに「振りかけ」です。
1日目。日中に6時間ほど履いたままで、パンプスを脱いだ夜8時に検証。くんくん、確かににおいは和らいだように感じますが、少し残臭がします。
2日目も同様でしたが、パウダーを振り続けて3日目、早くもその効果を実感しました。同じパンプスを履いて10時間ほど移動していたため、つま先や足の裏は汗ばんでいました。
普段は靴を脱いだときに、われながら息を止めたくなるような鼻をさすにおいがしますが、「この汗の感覚ではまたにおうだろう」と覚悟をするも、ん? なぜだかにおわない。私の靴が、なんと、無臭です。
その後1週間、使用を続けて注意深く観察しましたが、やはりにおわない状態が続きました。
白いパウダーを靴の中に振りかけるため、黒など色が濃い靴下やタイツ、ストッキングをはくときはパウダーがそれらに付着し、白っぽくなることがあるので注意が必要ですが、においが消えたことに驚きを隠せません。
■靴を除菌して、抗菌化する役割が
どうしてにおいが消えたのかを探るべく、「グランズレメディ」の日本総輸入発売元である株式会社シャッフル(東京都北区)代表取締役の金谷君儒(かなや・きみひと)さんに詳しいお話を伺いました。
――グランズレメディとはどのような製品なのでしょうか。
金谷さん 靴や足元の消臭剤です。ニュージーランドで発売されて20年以上がたち、アメリカやイギリス、オーストラリアなどで販売され、日本でも14年で50万個以上の販売実績があります。
グランズは「おばあちゃんの」、レメディは「治療」という意味で、「昔から使われてきた良いもの」をイメージしています。
――消臭の仕組みについて教えてください。
金谷さん 足元や靴のにおいの原因は、足から分泌される汗や角質、アカなどの皮脂をえさにして繁殖する、バクテリア(雑菌)の排せつ物です。グランズレメディは、そのバクテリアを強力に除菌して繁殖を防ぐので、においをもとから取り除くように働きます。
たとえ足に汗をかいてもバクテリアが繁殖しづらい環境となるので、においが気にならなくなるのです。
――どういった根拠があるのでしょうか。
金谷さん グランズレメディは、ニュージーランド・オタゴ大学のBrooks(ブルックス)博士の微生物学部による「除菌消臭効果検証」で、「ブドウ球菌など計5種類のバクテリアに抑止効果を発揮する」、と認められています。
また、同博士によってニュージーランドにおける消臭剤の効果の比較実験が行われ、「Gran’s Remedy(グランズレメディ)は、靴の悪臭を生じると思われる多種細菌に対する抗繁殖反応について、最も優れた効果を示した」と結論付けられました。
――グランズレメディの成分は何ですか。
金谷さん 主に、天然の鉱物粉末であるタルクやミョウバン、酸化亜鉛などです。グランズレメディはニュージーランド通産省から安全性を認められてMSDS(成分安全保障書)の発行を受け、米軍施設内でも認可販売されている製品です。
――どのように使用すれば効果が高いのでしょうか。
金谷さん 1日1回、5~7日間続けていただくことで、約6カ月間、その靴を抗菌します。革靴、運動靴、パンプス、ブーツなどあらゆる靴に使用することができます。「グランズレメディ・レギュラー・ボトル」(50g/3,780円 定価)は、付属のスプーンに軽く1杯(約0.5g)ずつ×5日~7日で約7~10足の両足に使っていただけます。1足の靴がにおわなくなるまで、400~600円ほどという計算になります。
靴のにおいの程度や体質などにもよりますが、早い方は当日、遅い方でも5~6日目にはにおいが消えたという声をお聞きします。一回当たりの量や日数の調整をすることも可能です。
――使用にあたって、注意事項はありますか。
金谷さん 鉱物粉末ですので、皮膚から吸収されるようなことはなく、直接肌に触れても問題はありません。ですが傷口についた場合は、微粒子が傷口などを刺激する場合もありますので、念のため洗い流してください。
――ありがとうございました。
使い始めの5日~7日間、パウダーを振りかけるだけで、その後は放っておけばいいとのこと。毎日スプーンで振りかけるのが面倒という人もいるようですが、この消臭効果を実感すればそれぐらい何のことはありません。
皮、合成皮革、ゴム、天然素材などあらゆる履物に使えて、サンダルやミュールでは素足履きもOKとか。とてもありがたい製品だと実感しています。
取材協力:金谷君儒氏。株式会社シャッフル代表取締役。グランズレメディ日本総輸入発売元。無香料、ミント、フローラルの3種類を展開。http://www.gransremedy.com/
(岩田なつき/ユンブル)
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