Quantcast
Channel: Ameba News [アメーバニュース]
Viewing all articles
Browse latest Browse all 171471

【お金】実名の寄付で税金が戻ってくる!? いい事して得する「寄付金控除」

$
0
0
お金の「そうなんだ!」「本当?」といったいろんな知識をファイナンシャル・プランナーの筆者が紹介します。今回は「寄付」について。年末にちょっと考えてみたいのが寄付。しかも小銭の募金ではなく、「お札」の募金を考えてみたいと思います。応援したい団体の活動に寄付をすると税金が戻ってくるって知ってました?

「ウレぴあ総研」でこの記事の完全版を見る【動画・画像付き】

■小銭を入れるばかりが寄付じゃない

昨年は激甚な被害となった震災に際し、多くの日本人が寄付をしたそうです。日本ファンドレイジング協会(寄付白書2011)は日本人の76.4%が震災後に寄付をしたとしています。

これは本当に大きな一歩です。人が人を支える仕組みは、国の活動を通じた支え合いと、民間の活動を通じた支え合いがありますが、日本では寄付活動の規模が小さいことが指摘されていました。しかし今回は、困っている人、苦しんでいる人を寄付を通じて支えたいと誰もが自然に思い、お金を投じたわけです。それはとてもすばらしいことです。

しかし、あなたはどれくらいの金額を寄付しましたか? 小銭を募金箱に入れた、という人は多いと思いますが、1000円ないし10000円というような高額の寄付をした人はどれくらいいるでしょうか。買い物のお釣りの数円を寄付するのも尊い行為ですが、毎日2円を寄付しても1年間で1000円にも達しません。

また、「去年はしたけど今年は募金していないな」という人もいるでしょう。本当に大変なところに素早くお金が回るためには、継続的な募金も必要です。

オトナになったらぜひ、「定期的に寄付」「振込で4ケタ以上の金額を寄付」してみてほしいと思います。今日はそんなお金の話をしたいと思います。

■自分の支援したい団体に、無理のない範囲でお金を

寄付をする、ということは特定の活動目的にその資金を送るということです。例えば人工衛星「はやぶさ2」の開発を支援したい人はJAXAに直接寄付をすればその活動を直接的に支援することができます。海外の発展途上国における子どもの食と教育を支援したいと思う人は国連WFPというプログラムに寄付をすれば活動を支えられます。もちろん、震災復興支援や被災者のケアに活動を続けている団体もたくさんあります。

「高額の寄付なんてお金持ちのやることでは?」と思う人も多いかもしれません。確かにお金持ちの起業家などが何千万円もの寄付をする例が増えていますが、数千円、数万円の寄付の積み重ねも、多くの人の参加により、同じぐらいの力を生み出すことができるというわけです。

■寄付金の一部が税金から戻ってくる!

ところで、実名で寄付をし領収証をもらっておくと、翌年2月に行う確定申告により、還付金をもらうことができます。これは、寄付金控除と呼ばれる仕組みです。

寄付金をした分、所得税が少なくなるということは、国に税金を納めるのではなく、その分寄付をした団体にお金が回ったということですから、これは実質的に「自分のお金の使い道を指定する」ということです。ただ税金を納めるのではなく、自分のお金の有効な使い道を自分で決められるなんてちょっと嬉しいですよね。

確定申告の手続きはとても簡単で、寄付をした団体から領収証を受け取り、その金額と年末にもらう源泉徴収票の金額を国税庁のWEBで入力するだけで確定申告書がPDF出力できる仕組みになっています。ただし、寄付金控除の対象となる団体でない場合もありますので、寄付をする前に各団体のWEBを確認してみてください。

匿名でランドセル等の寄付をする「伊達直人」もいいのですが、もしかすると必要な物資が必要な個数届いていない可能性もあります(あるいは送りすぎることもある)。むしろ、信頼できる団体に適切な使い方を判断してもらう「実名の寄付」のほうが私はスマートで格好いい、と思います。

■会社員は年末調整の還付金を「クリスマス寄付」してみよう

世の中はまさにクリスマスムード。何となくHolyな雰囲気に包まれています。プレゼントを贈り合ったり、忘年会やクリスマスパーティで楽しい時間を過ごす人も多いと思います。もしその幸せな気持ちを誰かにお裾分けできたら、もっと心が暖かくなると思います。クリスマスは寄付に向いているシーズンでもあります。街にも募金活動の声が響いています。

クリスマスは寄付をするのにちょうどいいお金もあります。それは「年末調整の還付金」です。会社員は毎月少し多めに引かれていた所得税を年末に精算するのですが、その払い戻しが還付金です。数千円から数万円くらい、毎月の給与とは別に振り込まれるはずです。これを寄付してみてはどうでしょうか。年内に寄付をすれば、来年の2月にまたその一部が還付される確定申告ができます。

もちろん、無理のない範囲でボーナスの一部を寄付してみてもいいでしょう。欧米ではステイタスのある会社や個人は会社の利益や個人の年収の1%くらいを寄付するのがスマートなこととされています。年収500万円の人なら5万円、という感じです。毎月の生活に支障がない範囲で金額を考えてみてください。

寄付を求めている団体は本当にたくさんあり、ネットで検索すると驚くほどみつかります。またその先ではいろんな活動があり、困った人を支えるための取り組みが行われています。個人的な思いを寄せて、活動に協力したいと思う団体がもしみつかったら、今年は「クリスマス寄付」を考えてみてはいかがでしょうか。

こちらのレポートもどうぞ!
自然とお金が貯まる! 経済評論家・山崎元が教える、爽やかにお金と付き合う方法 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/10146 ]
「お金」にとらわれない人生を送りたい人のための、シンプル資産運用法 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/10147 ]
まさかコンビニATMで手数料とられてない? 知らなきゃ損する、手数料ゼロ円生活 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/10646 ]
「いつまでも返済が終わらない!」惨事になる前に。FPが教えるクレジットカード・リボ払いの落とし穴 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/10394 ]
すべての会社員は要チェック! マネープランに活用できる「源泉徴収票」の読み方 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/10913 ]


【関連記事】
すべての会社員は要チェック! マネープランに活用できる「源泉徴収票」の読み方[レポート]
まさかコンビニATMで手数料とられてない? 知らなきゃ損する、手数料ゼロ円生活[レポート]
「いつまでも返済が終わらない!」惨事になる前に。FPが教えるクレジットカード・リボ払いの落とし穴[レポート]
「お金」にとらわれない人生を送りたい人のための、シンプル資産運用法[レポート]

Viewing all articles
Browse latest Browse all 171471

Trending Articles