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山田洋次監督幻の勘三郎さん出演作、役どころは「バカ殿」だった

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 映画「男はつらいよ」シリーズの舞台である東京・葛飾区の柴又にある「葛飾柴又 寅さん記念館」がリニューアルされ、同シリーズをはじめ「幸福の黄色いハンカチ」「おとうと」などの名作を手がけてきた山田洋次監督の映画への思いを伝える「山田洋次ミュージアム」が12月15日、オープンした。山田監督は、最新作「東京家族」に主演する橋爪功と吉行和子とともに記念式典に出席した。

【フォトギャラリー】式典に出席した山田洋次監督、橋爪功、吉行和子ら、その他の写真はこちら

 「寅さん記念館」は山田監督が名誉館長が務めており、11月に開館15周年を迎えた。今回のリニューアルでは、おなじみのタコ社長の「朝日印刷所」のセットを再現。また、「山田洋次ミュージアム」では“デビュー作から「男はつらいよ」まで”“家族とは”など、山田作品の世界観やメッセージに合わせた8つのテーマで構成されている。

 橋爪、吉行とともにミュージアムを回り、展示に熱心に説明していた山田監督は「ずっと相談に乗っていたし、こちらの意見を入れてもらっていましたが、こんなによくできているとは思いませんでした」と喜びを語る。「寅さん記念館」の印刷所についても、「このまま撮影ができそう。働いている人の息吹が感じられる」と絶賛した。

 また、歌舞伎俳優の中村勘三郎さんが亡くなった際には、勘三郎さんを含む歌舞伎俳優を起用し、落語ネタを基にした映画の企画が進んでいたことを明かした。同作については、「松竹の企画ですからまだ生きています。勘三郎さんの役どころがなくなっちゃったので、誰かに代わらなきゃいけないけど」と語り、幻となった勘三郎さんが演じるはずだった役どころは「バカ殿です」と明かした。

【作品情報】
東京家族

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