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ベルリン国際映画祭グランプリ『塀の中のジュリアス・シーザー』がアカデミー賞外国語映画賞イタリア代表に決定!

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 2013年1月26日(土)より、銀座テアトルシネマほかで公開となる、第62回ベルリン国際映画祭にて金熊賞(グランプリ)を受賞した、パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ兄弟が監督・脚本を務めた映画『塀の中のジュリアス・シーザー』。この度、本作が第85回アカデミー賞外国語映画賞・イタリア代表作品に決定した。

 本作は、受刑者たちによって所内で一般の人々に見せるために演劇「ジュリアス・シーザー」が演じられることとなった、ローマ郊外のレビッビア刑務所が舞台。出演者のオーディションが行われ、ブルータスが、シーザーが、キャシアスが、アントニーが次々に決まっていく。披露に向けて所内の様々な場所で稽古が始まる。次第に役と同化していく囚人たち。そして、刑務所自体もローマ帝国へと変貌していく……。

 なんとこの映画、出演するほぼ全員が実際の受刑者たち。また、ローマでは受刑者たちが年に一回劇場で芝居をするというのも本当の話なのだという。本作は、6ヶ月前のリハーサルから本番までを半ドキュメンタリータッチで描き、カメラは囚人たちが次第に役になり切って「ジュリアス・シーザー」の登場人物たちと同化していく様を見事に捉えている。監督のタヴィアーニ兄弟は、カンヌ映画際で「父/パードレ・パドローネ」がパルムドール、「サン・ロレンツォの夜」が審査員グランプリを受賞し名を馳せた世界的巨匠だ。そして本作『塀の中のジュリアス・シーザー』は、第62回ベルリン国際映画祭で金熊賞とエキュメニカル賞をW受賞。映像はカラーとモノクロを織り交ぜ、虚実を越え、マジカルな世界を創り上げた。果たして、タヴィアーニ兄弟初のアカデミー賞受賞なるか。2013年2月24日(日)の授賞式の前の、日本での劇場公開も待ち遠しい。

■『塀の中のジュリアス・シーザー』
2013年1月26日(土)より銀座テアトルシネマほか全国順次ロードショー

【監督・脚本】パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ
【劇中戯曲】ウィリアム・シェイクスピア「ジュリアス・シーザー」
【製作】グラツィア・ヴォルピ
【エグゼクティヴ・プロデューサー】ドナテッラ・パレルモ
【共同制作】アニェーゼ・フォンタナ、チェチリア・ヴァルマラーナ、ラウラ・アンドレイニ・サレモ
【撮影】シモーネ・ザンパーニ
【編集】ロベルト・ペルピニャーニ
【音楽】ジュリアーノ・タヴィアーニ、カルメロ・トラヴィア
【キャスティング】ファビオ・カヴァッリ
【出演】コジモ・レーガ、サルヴァトーレ・ストリアーノ、ジョヴァンニ・アルクーリ、アントニオ・フラスカ、ファン・ダリオ・ボネッティ、ヴィンチェンツォ・ガッロ、ロザリオ・マイオラナ

2012年/イタリア/白黒&カラー/76分/ヴィスタ/原題:CESARE DEVE MORIRE/宣伝協力:テレザ/配給:スターサンズ



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