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村上淳、ウイスキー片手に「エイリアン」トークに花咲かす

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 俳優の村上淳が11月16日、東京・表参道の「Future SEVEN」で行われた日本初開催となるイベント「JAMESON CULT FILM CLUB」に出席。映画誌「CUT」の古河晋編集長とともに、カルト映画の魅力や上映作「エイリアン」について熱く語った。

【フォトギャラリー】村上淳が登場したイベントの模様

 「JAMESON」は各国の映画祭をサポートするなど映画との関わりが深いアイリッシュ・ウイスキーブランドで、同企画は「JAMESON」をベースにしたオリジナルカクテルを飲みながら、カルト映画の名作を鑑賞する上映イベント。日本での第1回上映作品は、リドリー・スコット監督によるSFホラーの金字塔「エイリアン」(79)。映画の世界観をイメージした会場で、観客はウイスキー片手に映画を楽しんでいた。

 村上は、「画期的なイベント。多少酔っていれば、難しそうな映画も『いいや』ってなる。ガンガン飲んで」とノリノリ。また、「西部劇の主人公が敵と対決する前に茶色い酒を飲んで強くなるっていうのが好きだった。映画でお酒の飲み方を覚えたようなもの」とリラックスムードでイベントを満喫していた。

 スコット監督の最新作「プロメテウス」が今夏公開され、その原点となる「エイリアン」にも再び注目が集まったが、村上は「映画少年が発想してそのまま映画に着手したような感じ。この33年でテクノロジーはめまぐるしい進化を遂げているけど、いくらお金をかけてもまだ『エイリアン』には行き着いていない。それがすごい。極めて男性的な象徴(エイリアン)に女性が立ち向かっていくわけで、男性社会で女性が戦って何かを得ていく図式を比喩で表現した実に映画的な作品」と絶賛。古河氏も、「この後に『ブレードランナー』を撮り、映画のビジュアルを変えた人。貪欲で探究心の強い監督だと思う」と称えながら、「デビッド・リンチみたいにどれだけ有名になってもカルト精神をもってる人もいるし、メジャーな監督であっても制約がなくなると自由な形になる。フェティシズムが詰まっているのがカルト映画」と持論を展開した。

 今年も話題作への出演が続いた村上だが、「日本でもハリウッドに対抗する大作とかあるけど、個人的には小津(安二郎)さんや溝口(健二)さんのような何も起きないけれど些細なことを丁寧に紡いでいくアプローチで、人情だったり生活とかを感じる作品の方が好き」と語った。

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