Quantcast
Channel: Ameba News [アメーバニュース]
Viewing all articles
Browse latest Browse all 171471

舞台「戦国BASARA3」-瀬戸内響嵐-は、原作を大切にした完成度の高い舞台

$
0
0
戦国時代を大胆な独自解釈でゲーム化したカプコンの「戦国BASARA」シリーズを舞台化した「舞台『戦国BASARA3』-瀬戸内響嵐-」が11月、東京と大阪で開催。ゲームならではの"スタイリッシュアクション"や、個性的なキャラクターをどう再現しているのか? 初見の原作ファンがレポートします。

「ウレぴあ総研」でこの記事の完全版を見る【動画・画像付き】

戦国時代を大胆な独自解釈でゲーム化したカプコンの「戦国BASARA」シリーズ
ド派手で爽快感あふれるアクションと、初心者もベテランゲーマーも楽しめる懐の広いゲーム性で、多くのファンを獲得した人気作品だ。

11月2日~11月11日の期間、同シリーズを舞台化した「舞台『戦国BASARA3』-瀬戸内響嵐-」が東京ドームシティホールにて開催されており、さらに11月16日~11月18日にはイオン化粧品シアターBRAVA!(大阪)で公演が行われる。

ゲームならではの"スタイリッシュアクション"と個性的なキャラクターをどう再現しているのか、写真と共にレポートしていこう。

なお、筆者は原作の「戦国BASARA」シリーズはかなりやり込んでおり、アニメとテレビドラマもひと通り見ているが、舞台は今回が初見である。原作ファンが初めて舞台を見た感想として捉えていただければ幸いだ。

今回の舞台のストーリーはタイトルに「瀬戸内響嵐」とある通り、四国地方の武将・長曾我部元親と、中国地方の武将・毛利元就を主軸としたドラマが展開される。

基本的な流れは原作である「戦国BASARA3」に忠実で、史実でいうところの「関が原の戦い」に至るまでの流れを追ったものになっている。


登場する武将とキャストは下記の通りだ。

長曾我部 元親(浜尾 京介)
毛利 元就(小谷 嘉一)
徳川 家康(広瀬 友祐)
石田 三成(中村 誠治郎)
伊達 政宗(久保田 悠来)
真田 幸村(細貝 圭)
片倉 小十郎(吉田 友一)
猿飛 佐助(村田 洋二郎)
雑賀 孫市(八代 みなせ)
鶴姫(川村 ゆきえ)
天海(谷口 賢志)
小早川 秀秋(宮下 雄也)
大谷吉継(新田健太)
立花 宗茂(加藤 靖久)
大友 宗麟(浅倉 祐太)

戦国BASARAの面白いところは、同じ時代を舞台にしていても、武将ごとに異なったシナリオが用意されているところだ。

どの武将をプレーヤーに選んでも最終的には「関が原の戦い」に収束していくが、そこに至るまでの人間ドラマが個々に違っていて面白いため、ついすべての武将でひと通り遊んでしまうのである。


 

今回の舞台は、そんな個性豊かな武将の中から瀬戸内を本拠地として活躍する長曾我部 元親と毛利元就にスポットライトを当てたものとなっている。ちなみに、どちらも同シリーズ屈指の人気キャラである。


舞台を見始めてまず驚いたのは、各出演者の"声"が原作キャラによく似ていることだ。よく聞けばぜんぜん違うのかもしれないが、少なくともパッと聞いた感じはかなり近い。声質の似た俳優をキャスティングしていることもあると思うが、それ以上に各俳優が声を似せようと努力している感が伝わってくる。これはかなりの高評価ポイントだ。


というのも、原作である「戦国BASARA」人気のかなりの部分は、出演している豪華声優陣のファンによって支えられているからだ。

もちろん原作プレーヤーには声を重視しない純粋なゲーマーも多いのだが、そうしたゲーマーがゲーム以外のメディア展開まで含めて追いかけるファンになるかというとなかなか難しい。ゲームの枠を飛び越えて応援してくれるのは、戦国BASARAの世界観やキャラクターそのものを好きになってくれるファンであり、その要素の一つとして"キャラクターの声"は非常に重要な位置を占めているのである。

つまり、舞台で戦国BASARAのキャラクターを再現するなら、声にこだわるのは正解なのだ。



次に驚いたのは、キャストによる殺陣の技術だ。原作で最大の売りとなる"スタイリッシュアクション"は、流れるような動作から繰り出される派手な技で大勢の敵をなぎ倒していく爽快感がポイント。それだけに、この部分を再現できないと、ただ珍妙な衣装を着た人が暴れるだけの時代劇になってしまう。戦国BASARAが戦国BASARAであるためには、スタイリッシュアクションをどれだけリアルに再現できるかが重要なのである。

この点でも、舞台「戦国BASARA」は十分な驚きと興奮を与えてくれる完成度であった。なんといっても、原作に登場する技や動きのモーションを忠実に再現できているところが良い。ここはキャストもかなり練習したところではないだろうか。


特に感動したのは石田三成の動きの再現だ。石田三成は原作でも特に動きが速く、かつ緩急のついた動作が特徴のキャラクター。彼の流れるようなモーションを現実に再現するのはかなり困難かと思われるが、今回の舞台では見事に成功していたと思う。

中でも相手を地面に叩きつけ、ゆっくりと刀を抜いて振り下ろす「斬首」はゲームそのものの動きで必見。その他のキャラクターも普段の動きを含め、再現度は満足のいくものだった。


一方、斬られ役の方々の仕事ぶりも見事の一言。戦国BASARAのキャラクターはそれぞれ持っている得物が刀、矛、弓、銃、本、チェーンソー(!)、野菜(!!)とバラエティに富んでおり、長さも振り回す速度もバラバラ。そんなやりにくい状況をものともせず、適切な間合いを保って緊張感あふれる殺陣を展開していたのには舌を巻いた。これぞプロの仕事である。



最後に、戦国BASARAの魅力であるギャグの要素だ。笑えない戦国BASARAなんて戦国BASARAではない。それは製作サイドもよくわかっているようで、舞台でもあちこちにギャグが散りばめられており、シリアスとギャグをちょうどいい配分で楽しむことができる。今回は小早川秀秋や大友宗麟といったギャグ担当(?)のキャラクターが充実しているので、そのあたりも期待してもらって問題ない。

また、舞台「戦国BASARA」ファンにはお馴染みのネタなども登場するので、今回初めて見るという人は、あらかじめDVDなどで前作を予習していくと万全だ。もちろん、そのまま行っても楽しめるが。


最近は漫画やゲームを舞台化した作品が数多く出てきているが、舞台「戦国BASARA」はその中でも安心して見られるクオリティの高い作品だと感じた。何よりも原作を大切にした作りなのがゲーマーにとっては嬉しいところだ。あなたの好きなあのキャラクターのあの技が現実にどう再現されているのか、ぜひその目で確かめてみてほしい。

★戦国BASARAシリーズ INFORMATION

・ドラマ「戦国BASARA -MOONLIGHT PARTY-」の劇場公開用リミックスバージョン
 「戦国BASARA‐MOONLIGHT PARTY‐Remix」公開決定!
・ドラマ「戦国BASARA -MOONLIGHT PARTY-」が Blu-ray BOXとDVD-BOXになって登場!
・戦国BASARA3×講談社BOX小説第2期刊行決定!
・『戦国BASARAマガジン』2013年春 出陣!
・「バサラ祭2013 ~春の陣~」開催決定!
・宝塚歌劇「戦国BASARA」公演決定!

【関連サイト】
・戦国BASARAシリーズ公式サイト
・『舞台「戦国BASARA3」~瀬戸内響嵐~』公式サイト
⇒チケットの購入はこちら [ http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1238025&afid=681 ]

投票受付中

関連リサーチ実施中!
【戦国BASARA】どの作品でハマった? [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/9639 ]
【戦国BASARA】シリーズ人気武将7人、誰が好き? [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/9640 ]

★こちらの記事もどうぞ!
・『戦国BASARA』林遣都、武田航平インタビュー。二人の推しキャラが発覚!
[ http://ure.pia.co.jp/articles/-/9546 ]


【関連記事】
デビュー40周年、鹿賀丈史が当たり役『シラノ』に再び挑む
草なぎ剛、日韓合作舞台で熱演。「明日への力を与えたい」
谷原章介、6年ぶりの舞台『こどもの一生』が開幕
三谷幸喜&野田秀樹、演劇界のビッグ2が強力タッグ!

Viewing all articles
Browse latest Browse all 171471

Trending Articles