今年で8回目を迎える、Webアプリケーションの開発コンテスト「Mashup Awards 8」(MA8)が、テクノロジーと女子をキーワードに活動するQuintechとコラボした、初の女子向けイベント「東京Meetup Quintechプロデュース☆はじめてのAPI」が開催されました。
「ウレぴあ総研」でこの記事の完全版を見る【動画・画像付き】
Webアプリケーションとは、Webの技術を利用して作られたソフトやそのサービスのことで、皆さんが普段、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンや、PCで利用している天気や地図、飲食店や旅行検索などさまざまなサービスで使われている技術です。
今回集まった、女子たちは初心者が多数。「開発だなんて、よくわからない! でも、なんか作れたら楽しそう!」というTechビギナーの女子が集まって、その面白さを体験しようというイベントで、カフェ形式の会場で、各自PCを持ち寄って、体験型で学習するというハンズオンスタイルです。
まずはじめに、Mashup Awards実行委員会の事務所の伴野智樹さんから、「Mashup Awards 8」(MA8)についての説明がありました。
今回初めて参加者が全員女性というワークショップを企画した理由は「通常のイベントは9割以上が男性」という現状を打破し「もっと女性にも参加してほしい」との思いから、イベントを企画したとのこと。確かにこの割合は.....。
Mashup Awards(マッシュアップアワード)は、「Web上のサービスや、一般に公開されているAPIをかけ合わせることによって、新しいサービスやユーザー体験を作り出すことを目的とした」コンテストで、最優秀賞には100万円。協力企業による企業賞も75以上と非常に「賞が取りやすい」とか。
いままでの最優秀賞者は起業や転職など、スキルアップやキャリアアップにつながる人も多く、参加者の実力試しにもなったり、また、技術やサービスを提供する企業にとっては、自社のサービスをユーザーがさまざまな形で開発をしたり、最新技術やすぐれた人材を見つけられる」など双方にとってメリットが大きく、年々拡大しているイベントです。
計量スプーンや電子レンジとのマッシュアップも!
昨年のMA7で賞をとったものとして特徴的だったのは、計量スプーンとレシピサイトとの掛け合わせ(レシピサイトの分量にしたがって、計量スプーンが動いてちょうどその分量をすくえる)や、電子レンジと動画サイトの掛け合わせ(レンジで温めている間、その長さに合った動画をレンジ前面で再生してくれる)といった”WEBとリアル"をかけあわせたもの。
また、MicrosoftのKinect(コントローラーを使わず、自分自身の体を使って直感的に遊べる入力インターフェース)とクイズを掛けあわせて、○×クイズを作ったり、NFCやARなど新しい入力インターフェースを用いたものまで、多種多様な作品が生まれました。
昨年のファイナルステージは、プロレスリング上でのプレゼン(!)形式で行われ
るなど、エンタテインメント性が高いのも話題! 今年は10/31まで応募受付中です。
「APIってなに?」からはじめよう
今回のイベントはビギナー女子Web開発者向けイベントということもあり、前半は「APIってなに?」という基礎演習で、後半は応用演習として当日参加したパートナー7社の開発者が直接教えてくれるという2部構成。
まず、Quintech・柳田亜沙美さんによる「APIってなに?」という基礎演習で、APIの用語説明がありました。APIとは「アプリケーションをプログラムするにあたって、プログラムの手間を省くために設定されたインターフェース」のことで、Facebook、Twitter、YouTube、食べログ、楽天、Google Mapなど多くの企業やサービスが仕組みを提供しています。
APIをもっとざっくり言うと「簡単に、爆速に、プログラムが書けちゃう♪」(柳田さん)
基礎演習では「天気予報API」を使って説明。「お天気アプリを作ろうと思ったとき、
天気の情報を毎日全地域調べて入力するのって、『まじめんどくせぇ』ですよね。そこで便利なのが、天気予報API。天気予報APIは、『地域の情報をAPIに渡すと、その地域を天気が返ってくる』というものです。APIを使えば、『地域情報を渡す』のにプログラムが2-3行、『返ってきた情報(天気)を表示させる』のにも数行程度ですみます。APIを使えば難しいことも、簡単にできるようになります」
次は、実際に用意されたプログラムのコードを、テキストエディタにコピーして、ブラウザで表示してみました。作るのは、「天気を表示」ボタンを押すと、東京の明日の天気を表示するというもの。
参加者は皆、真剣そのもの。APIを使ったプログラムは初めてという女子もいて、
苦戦している参加者もいましたが、席にいるプロの開発者のレクチャーもあり、しばらくすると「できたー♪」「うごいた~」「すごーい!」といった声がそこかしこで。表情がイキイキとしていますね。
応用演習はAPIパートナーによる実践編!
基礎演習も終わったところで、今度は、各テーブルに分かれての応用演習。今回参加した以下のAPIパートナーのエンジニアがそれぞれ自社APIや、マッシュアップをレクチャーしてくれました。
・ ホットペッパーBeauty サロン検索API(株式会社リクルート)
・ 感情解析API(メタデータ株式会社)
・ トラベル空室検索API(楽天株式会社)
・ 天気予報API(一般財団法人 日本気象協会・アップフロンティア株式会社)
・ 画像認識API(PUX)
・ tabAPI(頓智ドット株式会社)
・ 電話API「boundio」(KDDIウェブコミュニケーションズ株式会社)
トラベル空き室検索APIでは、Google MAPとの掛け合わせ(マッシュアップ)のWebアプリを披露。地図をクリックすると近くに空き室のあるホテルにピンが立っていくというもの。エンジニアは「今から2時間くらいでこれを作りますよ」との言葉に、「お~」と驚きの様子。真剣に聞き入っています。
画像認識APIは、画像に表示されている顔の検出やペット(犬、猫)の検出、顔属性の検出などができるAPI。顔の特徴から個人を識別したり、年齢、性別、笑顔度が検知できたり、ピースサインやハートマークなど手の形状も判断できるそう。写真を撮って、機械による年齢を判定しているところです。
18才に13才!? エンジニアも楽しそう。
「boundio」という電話APIは、Webから電話をかけることができるようになるというAPI。登録された番号に電話をかけたり、アップロードした音声ファイルを電話ごしに再生させたり、テキストを音声ファイルに変換して再生ができる。
例えば、レストランなどでお客さんが電話番号を登録しておくと、席が空いたときに
自動でお客さんに電話をしたり、といったことも可能なんです。
参加した女子たちは、早速入力したテキストを自分のiPhoneの電話番号で再生。
「うわ、本当にかかってきた!」「モーニングコールとかできるね!」と、興奮ぎみ。楽しそうな笑い声にあふれていました。しかも、これらを実現するのにわずか10数行のプログラムでできてしまうなんて、驚きです。
「やってみると楽しかった!」「私にも何か作れそう」との声もチラホラ。9割以上参加者が男性の中にはなかった、新しいアイデアやサービスが生まれそうな予感。
演習後は、シャンパンで懇親会。MA8の魅力とは?
2時間あまりに渡った演習も無事終了。まだまだ聞き足りないという女子からは懇親会中も質問がでたり、他のテーブルの人と感想を言い合ったりと和気あいあいな雰囲気。短時間ながら、何かモノが作れるという充足感を得ている感じでした。
Mashup Awardは、今回の女子イベントだけではなく、開発者による説明(Caravan)や参加者とアイデアを出し合うMeetupを全国各地で頻繁に行なっています。
ぴあも、普段一般の方には公開していない「チケットぴあ」のAPIを参加者の皆さんに公開し、Caravanでは開発者による説明を行なってきました。
そして、BrushUP Meetingというイベントも開催。途中経過を発表し、お互いにブラッシュアップ(アドバイス)する会です。参加者だけでなく、APIパートナーも参加し、困ったときのアドバイスや、技術に関する質問、新しいアイデアなどを皆で出し合う場も用意されています。個人や法人も参加できたり、チームを組んで応募するという人も多いのも特徴のひとつ。
今、現在人気になっているアプリやサービスは、ほぼすべてといっていいほど、何らかのAPIを複数組み合わせた「マッシュアップ」アプリばかり。「とにかく、賞金が欲しい!」「新しいサービスを作ってみたい!」「開発者に会って話しが聞きたい!」「スキルを身につけて起業、転職したい!」というすべての方にとって必見のコンテストですよ。
ファイナルステージの模様はまた後日アップ予定です。
関連リンク Mashup Awards 8(#MA8)
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今回集まった、女子たちは初心者が多数。「開発だなんて、よくわからない! でも、なんか作れたら楽しそう!」というTechビギナーの女子が集まって、その面白さを体験しようというイベントで、カフェ形式の会場で、各自PCを持ち寄って、体験型で学習するというハンズオンスタイルです。
まずはじめに、Mashup Awards実行委員会の事務所の伴野智樹さんから、「Mashup Awards 8」(MA8)についての説明がありました。
今回初めて参加者が全員女性というワークショップを企画した理由は「通常のイベントは9割以上が男性」という現状を打破し「もっと女性にも参加してほしい」との思いから、イベントを企画したとのこと。確かにこの割合は.....。
Mashup Awards(マッシュアップアワード)は、「Web上のサービスや、一般に公開されているAPIをかけ合わせることによって、新しいサービスやユーザー体験を作り出すことを目的とした」コンテストで、最優秀賞には100万円。協力企業による企業賞も75以上と非常に「賞が取りやすい」とか。
いままでの最優秀賞者は起業や転職など、スキルアップやキャリアアップにつながる人も多く、参加者の実力試しにもなったり、また、技術やサービスを提供する企業にとっては、自社のサービスをユーザーがさまざまな形で開発をしたり、最新技術やすぐれた人材を見つけられる」など双方にとってメリットが大きく、年々拡大しているイベントです。
計量スプーンや電子レンジとのマッシュアップも!
昨年のMA7で賞をとったものとして特徴的だったのは、計量スプーンとレシピサイトとの掛け合わせ(レシピサイトの分量にしたがって、計量スプーンが動いてちょうどその分量をすくえる)や、電子レンジと動画サイトの掛け合わせ(レンジで温めている間、その長さに合った動画をレンジ前面で再生してくれる)といった”WEBとリアル"をかけあわせたもの。
また、MicrosoftのKinect(コントローラーを使わず、自分自身の体を使って直感的に遊べる入力インターフェース)とクイズを掛けあわせて、○×クイズを作ったり、NFCやARなど新しい入力インターフェースを用いたものまで、多種多様な作品が生まれました。
昨年のファイナルステージは、プロレスリング上でのプレゼン(!)形式で行われ
るなど、エンタテインメント性が高いのも話題! 今年は10/31まで応募受付中です。
「APIってなに?」からはじめよう
今回のイベントはビギナー女子Web開発者向けイベントということもあり、前半は「APIってなに?」という基礎演習で、後半は応用演習として当日参加したパートナー7社の開発者が直接教えてくれるという2部構成。
まず、Quintech・柳田亜沙美さんによる「APIってなに?」という基礎演習で、APIの用語説明がありました。APIとは「アプリケーションをプログラムするにあたって、プログラムの手間を省くために設定されたインターフェース」のことで、Facebook、Twitter、YouTube、食べログ、楽天、Google Mapなど多くの企業やサービスが仕組みを提供しています。
APIをもっとざっくり言うと「簡単に、爆速に、プログラムが書けちゃう♪」(柳田さん)
基礎演習では「天気予報API」を使って説明。「お天気アプリを作ろうと思ったとき、
天気の情報を毎日全地域調べて入力するのって、『まじめんどくせぇ』ですよね。そこで便利なのが、天気予報API。天気予報APIは、『地域の情報をAPIに渡すと、その地域を天気が返ってくる』というものです。APIを使えば、『地域情報を渡す』のにプログラムが2-3行、『返ってきた情報(天気)を表示させる』のにも数行程度ですみます。APIを使えば難しいことも、簡単にできるようになります」
次は、実際に用意されたプログラムのコードを、テキストエディタにコピーして、ブラウザで表示してみました。作るのは、「天気を表示」ボタンを押すと、東京の明日の天気を表示するというもの。
参加者は皆、真剣そのもの。APIを使ったプログラムは初めてという女子もいて、
苦戦している参加者もいましたが、席にいるプロの開発者のレクチャーもあり、しばらくすると「できたー♪」「うごいた~」「すごーい!」といった声がそこかしこで。表情がイキイキとしていますね。
応用演習はAPIパートナーによる実践編!
基礎演習も終わったところで、今度は、各テーブルに分かれての応用演習。今回参加した以下のAPIパートナーのエンジニアがそれぞれ自社APIや、マッシュアップをレクチャーしてくれました。
・ ホットペッパーBeauty サロン検索API(株式会社リクルート)
・ 感情解析API(メタデータ株式会社)
・ トラベル空室検索API(楽天株式会社)
・ 天気予報API(一般財団法人 日本気象協会・アップフロンティア株式会社)
・ 画像認識API(PUX)
・ tabAPI(頓智ドット株式会社)
・ 電話API「boundio」(KDDIウェブコミュニケーションズ株式会社)
トラベル空き室検索APIでは、Google MAPとの掛け合わせ(マッシュアップ)のWebアプリを披露。地図をクリックすると近くに空き室のあるホテルにピンが立っていくというもの。エンジニアは「今から2時間くらいでこれを作りますよ」との言葉に、「お~」と驚きの様子。真剣に聞き入っています。
画像認識APIは、画像に表示されている顔の検出やペット(犬、猫)の検出、顔属性の検出などができるAPI。顔の特徴から個人を識別したり、年齢、性別、笑顔度が検知できたり、ピースサインやハートマークなど手の形状も判断できるそう。写真を撮って、機械による年齢を判定しているところです。
18才に13才!? エンジニアも楽しそう。
「boundio」という電話APIは、Webから電話をかけることができるようになるというAPI。登録された番号に電話をかけたり、アップロードした音声ファイルを電話ごしに再生させたり、テキストを音声ファイルに変換して再生ができる。
例えば、レストランなどでお客さんが電話番号を登録しておくと、席が空いたときに
自動でお客さんに電話をしたり、といったことも可能なんです。
参加した女子たちは、早速入力したテキストを自分のiPhoneの電話番号で再生。
「うわ、本当にかかってきた!」「モーニングコールとかできるね!」と、興奮ぎみ。楽しそうな笑い声にあふれていました。しかも、これらを実現するのにわずか10数行のプログラムでできてしまうなんて、驚きです。
「やってみると楽しかった!」「私にも何か作れそう」との声もチラホラ。9割以上参加者が男性の中にはなかった、新しいアイデアやサービスが生まれそうな予感。
演習後は、シャンパンで懇親会。MA8の魅力とは?
2時間あまりに渡った演習も無事終了。まだまだ聞き足りないという女子からは懇親会中も質問がでたり、他のテーブルの人と感想を言い合ったりと和気あいあいな雰囲気。短時間ながら、何かモノが作れるという充足感を得ている感じでした。
Mashup Awardは、今回の女子イベントだけではなく、開発者による説明(Caravan)や参加者とアイデアを出し合うMeetupを全国各地で頻繁に行なっています。
ぴあも、普段一般の方には公開していない「チケットぴあ」のAPIを参加者の皆さんに公開し、Caravanでは開発者による説明を行なってきました。
そして、BrushUP Meetingというイベントも開催。途中経過を発表し、お互いにブラッシュアップ(アドバイス)する会です。参加者だけでなく、APIパートナーも参加し、困ったときのアドバイスや、技術に関する質問、新しいアイデアなどを皆で出し合う場も用意されています。個人や法人も参加できたり、チームを組んで応募するという人も多いのも特徴のひとつ。
今、現在人気になっているアプリやサービスは、ほぼすべてといっていいほど、何らかのAPIを複数組み合わせた「マッシュアップ」アプリばかり。「とにかく、賞金が欲しい!」「新しいサービスを作ってみたい!」「開発者に会って話しが聞きたい!」「スキルを身につけて起業、転職したい!」というすべての方にとって必見のコンテストですよ。
ファイナルステージの模様はまた後日アップ予定です。
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