周防正行監督の最新作「終の信託」が完成し9月19日、周防監督をはじめ、「Shall we ダンス?」以来16年ぶりに共演を果たした草刈民代と役所広司、共演の大沢たかおが都内で会見した。終末医療の現場を舞台に、ある重病患者(役所)からの“信託”を受けたエリート女性医師(草刈)が下した決断と、それを殺人罪とみなす検事(大沢)の攻防を描く。
・【フォトギャラリー】「終の信託」完成披露会見の模様
原作は現役弁護士・朔立木の同名小説。周防監督が小説を映画化するのは今回が初めてで、「物語としてはわかりやすいが、構成やセリフ量、動きのない人を撮るなどかなり挑戦的な作品」。目指したのは「映画らしい映画」だといい、えん罪事件を通して司法システムの実態を描いた前作「それでもボクはやってない」と比較しながら、「今回はシステムそのものよりも、その中で人間がどう苦悩し、克服していくかを追及した。前作からの反動かな」と語った。
草刈にとっては「Shall we ダンス?」以来16年ぶりの“劇映画”出演で、「こんなにせつない女性がいるんだろうかと気持ちを動かされた。ふり幅も激しい人物なので不安もあったが、やるからには全力投球で彼女の“切実さ”を演じたかった」と述懐。役所との再共演に「常に“そこに”いてくれる存在で、すんなりお芝居に入れた」と喜びをかみしめる。一方の役所も、「この16年でさまざまな経験をされたのか、女優としての気迫を感じた」と草刈の成長に驚いていた。
草刈は、不倫相手の同僚医師(浅野忠信)との激しい濡れ場にも挑戦し「妻だから……、とか考える余裕はないし、とにかくいい作品にしたい一心だった」(周防監督)。周防組に初参加した大沢は「高い意識と張りつめた空気。それに笑顔が絶えないすばらしい現場。夢のような時間を過ごすことができた」。撮影中の周防夫妻について「おふたりが“緊迫”する瞬間があったので、僕はお茶を飲みに行ったり、結構気を使った(笑)」と明かし、笑いを誘っていた。
本作の公開を記念し、10月8日に周防監督の「シコふんじゃった。」「Shall We ダンス?」「それでもボクはやってない」を3本立て上映する「周防正行映画祭」を東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催する。第25回東京国際映画祭の特別招待作品として、10月24日に公式上映されることも決定した。
「終の信託」は10月27日から全国で公開。
【作品情報】
・終の信託
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原作は現役弁護士・朔立木の同名小説。周防監督が小説を映画化するのは今回が初めてで、「物語としてはわかりやすいが、構成やセリフ量、動きのない人を撮るなどかなり挑戦的な作品」。目指したのは「映画らしい映画」だといい、えん罪事件を通して司法システムの実態を描いた前作「それでもボクはやってない」と比較しながら、「今回はシステムそのものよりも、その中で人間がどう苦悩し、克服していくかを追及した。前作からの反動かな」と語った。
草刈にとっては「Shall we ダンス?」以来16年ぶりの“劇映画”出演で、「こんなにせつない女性がいるんだろうかと気持ちを動かされた。ふり幅も激しい人物なので不安もあったが、やるからには全力投球で彼女の“切実さ”を演じたかった」と述懐。役所との再共演に「常に“そこに”いてくれる存在で、すんなりお芝居に入れた」と喜びをかみしめる。一方の役所も、「この16年でさまざまな経験をされたのか、女優としての気迫を感じた」と草刈の成長に驚いていた。
草刈は、不倫相手の同僚医師(浅野忠信)との激しい濡れ場にも挑戦し「妻だから……、とか考える余裕はないし、とにかくいい作品にしたい一心だった」(周防監督)。周防組に初参加した大沢は「高い意識と張りつめた空気。それに笑顔が絶えないすばらしい現場。夢のような時間を過ごすことができた」。撮影中の周防夫妻について「おふたりが“緊迫”する瞬間があったので、僕はお茶を飲みに行ったり、結構気を使った(笑)」と明かし、笑いを誘っていた。
本作の公開を記念し、10月8日に周防監督の「シコふんじゃった。」「Shall We ダンス?」「それでもボクはやってない」を3本立て上映する「周防正行映画祭」を東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催する。第25回東京国際映画祭の特別招待作品として、10月24日に公式上映されることも決定した。
「終の信託」は10月27日から全国で公開。
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