一連のオウム真理教事件に関与し、全国指名手配された平田信と、その17年間に及ぶ逃亡生活を支え続けた女性をモチーフにした「愛のゆくえ(仮)」が10月22日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われている第25回東京国際映画祭の日本映画・ある視点部門で公式上映された。
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上映を前に、主演と脚本を務める女優の前川麻子、共演の寺十吾、メガホンをとった木村文洋監督が舞台挨拶に立った。木村監督は「3年前に映画監督の友人から夏目漱石の『こころ』の一節を教えてもらった。“記憶して下さい。私はこんな風に生きてきました”。今の自分はこうした気持ちで映画を作っています」。青森出身で、六ヶ所村核燃料再処理工場の問題を背景にした「へばの」が国内外で高く評価されたが、「ある事件に関与したふたりの男女が暮らす部屋から見える風景は、去年の震災以降過ごした自分の部屋の様子とつながる」と最新作への思いを語った。
前川は「題材が題材なので、叩かれることもあるかもしれないが」と前置きし、「先日、グリーンカーペットを晴れやかな気持ちで歩かせていただきました。同時に、映画に出てくるような、一生晴れやかな場所を歩けない人の分も背負ったなと……。そんな映画のつもりです」。前川演じる女性に支えられ、息を潜めて生きる男を演じる寺十は「私はまだ見ていないので、監督の言葉を聞いて、そんな気持ちで作っていたのかと初めて知った。これからお客様と一緒に見るので、楽しみ」と期待を寄せていた。
「愛のゆくえ(仮)」は12月1日から東京・ポレポレ東中野で公開。10月30日から11月4日まで、前川が主宰する劇団「アンファンテリブル」がプロデュースし、前川と寺十が演出を手がける舞台版「愛のゆくえ(仮)」が上野ストアハウスで上演される。
【作品情報】
・愛のゆくえ(仮)
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上映を前に、主演と脚本を務める女優の前川麻子、共演の寺十吾、メガホンをとった木村文洋監督が舞台挨拶に立った。木村監督は「3年前に映画監督の友人から夏目漱石の『こころ』の一節を教えてもらった。“記憶して下さい。私はこんな風に生きてきました”。今の自分はこうした気持ちで映画を作っています」。青森出身で、六ヶ所村核燃料再処理工場の問題を背景にした「へばの」が国内外で高く評価されたが、「ある事件に関与したふたりの男女が暮らす部屋から見える風景は、去年の震災以降過ごした自分の部屋の様子とつながる」と最新作への思いを語った。
前川は「題材が題材なので、叩かれることもあるかもしれないが」と前置きし、「先日、グリーンカーペットを晴れやかな気持ちで歩かせていただきました。同時に、映画に出てくるような、一生晴れやかな場所を歩けない人の分も背負ったなと……。そんな映画のつもりです」。前川演じる女性に支えられ、息を潜めて生きる男を演じる寺十は「私はまだ見ていないので、監督の言葉を聞いて、そんな気持ちで作っていたのかと初めて知った。これからお客様と一緒に見るので、楽しみ」と期待を寄せていた。
「愛のゆくえ(仮)」は12月1日から東京・ポレポレ東中野で公開。10月30日から11月4日まで、前川が主宰する劇団「アンファンテリブル」がプロデュースし、前川と寺十が演出を手がける舞台版「愛のゆくえ(仮)」が上野ストアハウスで上演される。
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