道路で露天商のように、似顔絵を描いている人を見かけたことがあると思います。顔の個性を一瞬でとらえ、あえて美をちょっとだけ水増ししておだててあげる、もとい、本人の美に気づかせてあげる似顔絵コミュニケーションには、職場でも使えるヒントがいっぱい! 顔のどこを見れば個性がわかるのか、笑顔を引き出す会話術など、似顔絵作家の林郁太郎さんにコミュニケーションの極意を教えてもらいました。
■まずは自分自身のことを話すのがコツ
――初対面の人の魅力的な表情を描き出す似顔絵作家は、どんなテクニックを使って、コミュニケーションをとっているのでしょうか。緊張している相手の魅力的な表情を引きだすコツとは?
「まず、自分の話をします。日常のことだったり、趣味のことだったり、会話を投げかけてみて、相手が興味を示すポイントを見つけるのです。相手のことを知りたくても、あせって相手の趣味や生活スタイルを質問すると、相手が警戒して緊張してしまいます。だから、まずは、自分のことを話すのがポイントです」(林さん)
――どのくらいで相手の緊張は緩むのでしょうか?
「5分もあれば十分です。逆に言うと、最初の5分が勝負。初対面のコミュニケーションは重要です。もし、5分で相手が緩まなかった場合は、描きかけの似顔絵を見せてあげます。そうすると、相手は状況がわかって安心してくれます」
――まずは、とにかく自分自身を開示して、それでも、相手が打ち解けないときは、自分の手の内(ここでは似顔絵)を見せてあげるのですね。
「描きかけの似顔絵を見せると相手が緩む理由は、状況がわかって安心するからだけではありません。似顔絵作家は、相手のチャームポイントを見つけ、そこを誇張して書くので、描かれた人はうれしくなるのです」
確かに、褒められれば誰だってうれしいですよね。コミュニケーションには相手を褒めることが大切だとよくいいますが、似顔絵でも同じなのですね。
■失敗してこそコミュニケーションの達人に
――そうは言っても、「媚(こび)を売っている」「お世辞だ」と思われたら、逆効果なときもあると思うのですが……。
「場数を踏むことです。僕だって、似顔絵が最初からうまく書けたわけではありません。多くの人の似顔絵を描いて、がっかりさせてしまったり、失敗したりを繰り返して、ちょっとずつ、うまくなったのです」
――失敗を恐れない、ということでしょうか?
「そのとおりです。相手の顔色をうかがって相手に一方的に合わせるのではなく、自分の心を開いて、相手の美に焦点を合わせれば、確実に相手に反応があります。どうせコミュニケーションをとるのであれば、そつないコミュニケーションを目指すのではなく、コミュニケーションの達人になってほしいですね」
――とにかく、失敗すること、失敗にめげないことなのですね。そうはいっても、職場で失敗すると、後が大変です。職場内のコミュニケーションで失敗したくない人はどうすればいいでしょうか?
「失敗がその人を育てる、と言いたいところなのですが、いきなりコミュニケーションの本番が怖い人は、何か習い事をしてみればいいのでは? 似顔絵でもいいですし、ほかでも修練を必要とする芸であれば何でもいいと思います」
あるいは、子どものころの習い事や、中高生時代の部活動を思い出してみるといいかもしれませんね。案外、今までの人生にコミュニケーションのコツが宿っているものかもしれませんよ。
林郁太郎
日本美術連盟会員 洋画家・似顔絵作家
(OFFICE-SANGA 臼村さおり)
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――どのくらいで相手の緊張は緩むのでしょうか?
「5分もあれば十分です。逆に言うと、最初の5分が勝負。初対面のコミュニケーションは重要です。もし、5分で相手が緩まなかった場合は、描きかけの似顔絵を見せてあげます。そうすると、相手は状況がわかって安心してくれます」
――まずは、とにかく自分自身を開示して、それでも、相手が打ち解けないときは、自分の手の内(ここでは似顔絵)を見せてあげるのですね。
「描きかけの似顔絵を見せると相手が緩む理由は、状況がわかって安心するからだけではありません。似顔絵作家は、相手のチャームポイントを見つけ、そこを誇張して書くので、描かれた人はうれしくなるのです」
確かに、褒められれば誰だってうれしいですよね。コミュニケーションには相手を褒めることが大切だとよくいいますが、似顔絵でも同じなのですね。
■失敗してこそコミュニケーションの達人に
――そうは言っても、「媚(こび)を売っている」「お世辞だ」と思われたら、逆効果なときもあると思うのですが……。
「場数を踏むことです。僕だって、似顔絵が最初からうまく書けたわけではありません。多くの人の似顔絵を描いて、がっかりさせてしまったり、失敗したりを繰り返して、ちょっとずつ、うまくなったのです」
――失敗を恐れない、ということでしょうか?
「そのとおりです。相手の顔色をうかがって相手に一方的に合わせるのではなく、自分の心を開いて、相手の美に焦点を合わせれば、確実に相手に反応があります。どうせコミュニケーションをとるのであれば、そつないコミュニケーションを目指すのではなく、コミュニケーションの達人になってほしいですね」
――とにかく、失敗すること、失敗にめげないことなのですね。そうはいっても、職場で失敗すると、後が大変です。職場内のコミュニケーションで失敗したくない人はどうすればいいでしょうか?
「失敗がその人を育てる、と言いたいところなのですが、いきなりコミュニケーションの本番が怖い人は、何か習い事をしてみればいいのでは? 似顔絵でもいいですし、ほかでも修練を必要とする芸であれば何でもいいと思います」
あるいは、子どものころの習い事や、中高生時代の部活動を思い出してみるといいかもしれませんね。案外、今までの人生にコミュニケーションのコツが宿っているものかもしれませんよ。
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