UFOキャッチャーや大型ゲーム機で遊んだり、プリクラでカラフルな写真が撮影できるゲームセンター。さて、そんなゲームセンターの裏事情はどうなっているのでしょうか?
今回は某ゲームセンターの店長さんに、UFOキャッチャーの設定や大型ゲーム機のアレコレ、さらには困ったお客さんの話など、ゲームセンターのウラ側を聞いてきました。
■UFOキャッチャーの設定は難しい
――まずどこのゲームセンターにもあるUFOキャッチャーについて聞きたいのですが、景品を獲得する難易度というのはどうしているんですか?
UFOキャッチャーなどのクレーンゲームの設定は、全部店員が行っていますね。アームのつかむ力は筐体(きょうたい)の内部のボタンやツマミで変更していますよ。昔はアーム部分のバネを変えたりしてつかむ力を変えていたので、だいぶ楽になりましたね。
――ずいぶんアナログだったんですね。
つめの部分はいまでもアナログですよ。店員たちがグイっと折り曲げたりして角度を変えたりして、微調整してますから。
――確かにつめの左右で微妙に角度が違っていたりしますね。
その微妙な角度が難易度を左右するんです。設定を決める際は店員が実際にプレーしてみて、どれくらいの回数で景品が取れるのか何度も試行錯誤して、クレーンゲームの難易度を決めています。
――ちなみに景品の価格というのはぶっちゃけいくらなのでしょうか?
具体的な値段は言えませんが、景品価格の上限が800円と決まっているので、その値段以内だと思ってください。
――ということは、800円の景品の場合、200円で取られちゃうとダメですよね?
そうですね。なのでそう簡単には取れないように試行錯誤しています。だいたい3倍、例えば300円の景品なら900円使って1個取れるような感じの設定にするのが店としてはベストですね。
――ということは、UFOキャッチャーは基本的に難易度が高いものなんですね。
売り上げに響きますからね。そんな簡単には取れないようにしてありますよ。ただ、景品の取り方の設定によっては、運がよければ1発で取れたりもしますよ。
――景品をうまく取るコツってありますか?
狙い通りの場所にアームを止める技術はもちろん必要ですけど、その景品の取り方をちゃんと見極めることが大事ですね。持ち上げて取るタイプ、アームを端にひっかけて穴まで引きずるタイプ、景品をアームで押してスライドさせるタイプ、と取り方がいろいろあるので、欲しい景品が入っている筐体(きょうたい)の設定がどのタイプなのか知ることが大事です。
持ち上がらない設定なのに持ち上げようとがんばってもムリですからね。
――タイプがわからないときはどうすればいいのですか?
店員に聞きましょう(笑)。
――そうですね(笑)。
■ゲーム筐体(きょうたい)は全部自分たちで組み立て
――ゲームセンターにあるゲーム筐体(きょうたい)は全部店の人たちが組み立てていると聞いたのですが……
そうですよ。閉店後にパーツがどんどこ入ってくるので、ひと晩かけてみんなで組み立てています。
――メダルゲームのコーナーにとても大きなメダルゲーム機とかありありますけど、ああいった大型筐体(きょうたい)もですか?
もちろん。席が10サテライトあるようなメダルマシンでも液晶を取り付けたりレールを組んだりしています。なのでようやく全部組み終わった後に電源を入れてエラー表示が出たときはもう絶望ですよ。そういうときに限って筐体(きょうたい)の奥の方とか、めんどくさい場所に問題があったりしますし(笑)。
――それはキツイですね……。
■こんなお客さんは困る!
――「こういうお客さんは困る」というのはありますか?
ほかの店のメダルの持ち込みとか、女性専用コーナーに入る男性だけで入るとかいろいろありますけど、やっぱり筐体(きょうたい)をたたいたりけったりするのは困りますね。
――そういうお客さんはかなり多いのですか?
残念ながら多いですね。どのコーナーでもイライラして筐体(きょうたい)をたたくお客さんがいます。特にたたかれるのが、お菓子のタワーをうまく倒して獲得するというプライズゲーム機です。あれはもうスゴイですよ。たたくだけでなく、グラグラとエラーが出るくらいに揺らす男性もいますからね。
――ヒドイ(笑)。 そういうお客さんはどうするのですか?
取りあえずは注意ですね。再犯の場合はお帰りいただきます。
――ヘンな客さんというのはいますか?
ヘン、という訳ではないですが、レースゲームのシートで爆睡する人や、お金が落ちていないか筐体(きょうたい)の下をチェックする小学生とか……まぁいろいろいますよ(笑)。
――なかなかユニークなお客さんがいるんですね(笑)。
やはり毎日多くのお客さんが来るゲームセンターの仕事は大変なようです(笑)。店内のゲーム機を全部組み立てているという話も驚きましたが、修理も基本的には全部自分たちでしているそうです。 そんながんばっている店員さんを困らせないためにも、ゲームセンターでイライラしても筐体(きょうたい)をたたいたりけったりしないようにしましょうね。
(貫井康徳@dcp)
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■UFOキャッチャーの設定は難しい
――まずどこのゲームセンターにもあるUFOキャッチャーについて聞きたいのですが、景品を獲得する難易度というのはどうしているんですか?
UFOキャッチャーなどのクレーンゲームの設定は、全部店員が行っていますね。アームのつかむ力は筐体(きょうたい)の内部のボタンやツマミで変更していますよ。昔はアーム部分のバネを変えたりしてつかむ力を変えていたので、だいぶ楽になりましたね。
――ずいぶんアナログだったんですね。
つめの部分はいまでもアナログですよ。店員たちがグイっと折り曲げたりして角度を変えたりして、微調整してますから。
――確かにつめの左右で微妙に角度が違っていたりしますね。
その微妙な角度が難易度を左右するんです。設定を決める際は店員が実際にプレーしてみて、どれくらいの回数で景品が取れるのか何度も試行錯誤して、クレーンゲームの難易度を決めています。
――ちなみに景品の価格というのはぶっちゃけいくらなのでしょうか?
具体的な値段は言えませんが、景品価格の上限が800円と決まっているので、その値段以内だと思ってください。
――ということは、800円の景品の場合、200円で取られちゃうとダメですよね?
そうですね。なのでそう簡単には取れないように試行錯誤しています。だいたい3倍、例えば300円の景品なら900円使って1個取れるような感じの設定にするのが店としてはベストですね。
――ということは、UFOキャッチャーは基本的に難易度が高いものなんですね。
売り上げに響きますからね。そんな簡単には取れないようにしてありますよ。ただ、景品の取り方の設定によっては、運がよければ1発で取れたりもしますよ。
――景品をうまく取るコツってありますか?
狙い通りの場所にアームを止める技術はもちろん必要ですけど、その景品の取り方をちゃんと見極めることが大事ですね。持ち上げて取るタイプ、アームを端にひっかけて穴まで引きずるタイプ、景品をアームで押してスライドさせるタイプ、と取り方がいろいろあるので、欲しい景品が入っている筐体(きょうたい)の設定がどのタイプなのか知ることが大事です。
持ち上がらない設定なのに持ち上げようとがんばってもムリですからね。
――タイプがわからないときはどうすればいいのですか?
店員に聞きましょう(笑)。
――そうですね(笑)。
■ゲーム筐体(きょうたい)は全部自分たちで組み立て
――ゲームセンターにあるゲーム筐体(きょうたい)は全部店の人たちが組み立てていると聞いたのですが……
そうですよ。閉店後にパーツがどんどこ入ってくるので、ひと晩かけてみんなで組み立てています。
――メダルゲームのコーナーにとても大きなメダルゲーム機とかありありますけど、ああいった大型筐体(きょうたい)もですか?
もちろん。席が10サテライトあるようなメダルマシンでも液晶を取り付けたりレールを組んだりしています。なのでようやく全部組み終わった後に電源を入れてエラー表示が出たときはもう絶望ですよ。そういうときに限って筐体(きょうたい)の奥の方とか、めんどくさい場所に問題があったりしますし(笑)。
――それはキツイですね……。
■こんなお客さんは困る!
――「こういうお客さんは困る」というのはありますか?
ほかの店のメダルの持ち込みとか、女性専用コーナーに入る男性だけで入るとかいろいろありますけど、やっぱり筐体(きょうたい)をたたいたりけったりするのは困りますね。
――そういうお客さんはかなり多いのですか?
残念ながら多いですね。どのコーナーでもイライラして筐体(きょうたい)をたたくお客さんがいます。特にたたかれるのが、お菓子のタワーをうまく倒して獲得するというプライズゲーム機です。あれはもうスゴイですよ。たたくだけでなく、グラグラとエラーが出るくらいに揺らす男性もいますからね。
――ヒドイ(笑)。 そういうお客さんはどうするのですか?
取りあえずは注意ですね。再犯の場合はお帰りいただきます。
――ヘンな客さんというのはいますか?
ヘン、という訳ではないですが、レースゲームのシートで爆睡する人や、お金が落ちていないか筐体(きょうたい)の下をチェックする小学生とか……まぁいろいろいますよ(笑)。
――なかなかユニークなお客さんがいるんですね(笑)。
やはり毎日多くのお客さんが来るゲームセンターの仕事は大変なようです(笑)。店内のゲーム機を全部組み立てているという話も驚きましたが、修理も基本的には全部自分たちでしているそうです。 そんながんばっている店員さんを困らせないためにも、ゲームセンターでイライラしても筐体(きょうたい)をたたいたりけったりしないようにしましょうね。
(貫井康徳@dcp)
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