宝塚歌劇「逆転裁判3」通し稽古公開、悠未ひろ演じる検事がタイムトラベル

　日本青年館大ホールで宝塚歌劇団・宙組公演「逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース」（脚本・演出／鈴木圭）の通し稽古が公開。悠未ひろ（ゆうみひろ）演じる主人公が、個性豊かなキャラクターを前に難事件解決に挑む内容になっている。

＜フォトギャラリー＞「逆転裁判3」通し稽古の様子

　カプコンの人気法廷バトルゲームを基に、漫画、小説、映画などでメディアミックスを展開してきた「逆転裁判」シリーズ。宝塚では2009年2月に「『逆転裁判』―蘇る真実―」と、同年8月に「『逆転裁判2』―蘇る真実、再び…―」を宙組で上演。舞台をアメリカに移し、熱血弁護士フェニックス・ライトが検事マイルズ・エッジワースと対峙しながら難事件を解決していく様を描いた。

　シリーズ3作目となる本公演は、検事マイルズ・エッジワースを主人公に展開。天才検事に難事件と苦悩が立ちはだかる。

　フェニックス・ライトとの戦いで初めての敗北を味わったマイルズは、歩むべき道を見失い、旅を続けていた。3年後、幼なじみのラリー・バッツと再会した彼は、原点へ立ち返るべきだと気づき、故郷を目指す。しかし二人を乗せた飛行機が乱気流に巻き込まれ、辿り着いたのはなんと30年前の故郷だった！　そして訪れたナイトクラブで殺人事件に遭遇する。マイルズは事件を解決し、現代へと帰ることができるのか？

　悠未は「逆転裁判2」でもマイルズを演じており、再びの挑戦でキャラクターの魅力に磨きをかけた。普段は感情をあまり出さない天才検事の、人間的な側面をバランスよく見せて好演。そして幼なじみラリー・バッツに扮する凪七瑠海（なぎなるうみ）や、フラメンコダンサー、アリソン・トレーザ役のすみれ乃麗（すみれのれい）、マイルズと同じ姓の弁護士グレゴリー・エッジワース役の蓮水ゆうや（はすみゆうや）、タイレル・バッド刑事役の愛月ひかる（あいづきひかる）ら、個性豊かなキャラクターたちと、タイムトラベルから始まる壮大な物語へと観る者を誘う。

　シリーズでお馴染みの「異議あり！」の決めゼリフはもちろん健在。そこに宝塚らしい歌やダンスが盛り込まれ、先の読めないストーリーと共に、見応えのある楽しい作品に仕上がった。

　宝塚歌劇団、宙組公演「逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース」は日本青年館大ホールにて1月23日（水）～28日（月）まで上演。

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