「パラパラ漫画」で注目を集める鉄拳が、絵を使用したネタ制作と発想に迫る「鉄拳流クリエイティブ講座」の特別講義を19日、YCC東京(よしもとクリエイティブカレッジ東京)にておこなった。大勢の生徒に拍手で迎えられ、いつものスタイルで登場!
お笑い芸人でもある鉄拳、「こんな○○はイヤだ」という得意の絵を生かしたスケッチブックネタで人気を呼び、2011年には名曲「俺ら東京さ行ぐだ」のカラオケ背景映像でパラパラ漫画を制作することに。「実は他の芸人さんが描く予定だった所、その方が忙しくなって、僕に回ってきたといういきさつで、ラッキーだったんです。パラパラ漫画自体はちょっとは描いたことがありましたけど、ふざけた漫画ばかりでしたね(笑)」と思い返す。
しかし東日本大震災後、考えが一変、パラパラ漫画で復興支援ができればいいなとの想いが湧いたという。一番最初の作品『絆』をテレビ番組の企画で制作し話題に。続いて『ツナガル』、『振り子』を発表。実はこの『振り子』、今でこそイギリスのロックバンドMuseの楽曲『エクソジェネシス(脱出創世記):交響曲第3部(あがない)』のPVで知られているが、鉄拳は「当初『振り子』のストーリーを描き進めるうちにMuseの楽曲を、英語の歌詞とかわからないけど、いい曲だなぁと思って勝手に(画に)あてたんです」と告白。その作品を観た彼らが非常に気に入り正式PVに採用。こうしてYouTubeなどを通じて日本国内のみならず海外からも注目を集めること。ちなみに彼らが来日した際、“鉄拳スタイル”で会いに行き「こんな奴が描いているのか?」と苦笑いされたとか。
1秒に6枚もの絵を必要とするパラパラ漫画。『振り子』は2カ月かけて制作、没になった画も含めると2,000枚にも及ぶという。こうして一枚一枚手書きで書かれた画が重まり生まれるストーリーは観る者の心を打ち、CMやPVの依頼などが後を絶たず、毎日制作の日々だと語る鉄拳。制作において苦労する点で「皆さん、気軽に“感動できるものを描いて”と仰るのですが(笑)簡単にはね…。だから、こういうのも描けますよということで、だまし絵の要素が入った『スケッチ』という作品を作ってみましたが、やはり『振り子』のイメージが強いのでしょうか?今も感動系の依頼が多いです(笑)」と。
鉄拳のこだわりは視点と画の見せ方。「僕、目が悪いんですが、テレビ観てたらペンギンが空を飛んでいて、「あれ!?」と思って眼鏡をかけたらスペースシャトルだったんです。漢字もじぃっと見ていると動物の顔なんかに見えてくるんです。「岡」という字、オットセイに見えませんか?子供のころから視点を変えて物を観るのが好きで、よく想像していました。あとは画が途切れないよう、繋がっている感じにしています。ネタでも、どの角度が本当に面白いのか?っていうのもあって、正面がいいか、横がいいか、持っているものをアップにしたほうがいいか?色んな角度で物を見るようになって、そしたらパラパラ漫画になるんですね。ネタの時に色々考えたから、描けるようになったのかな?」と振り返る。
生徒からの質問コーナーで「芸人の頃とどっちが儲かりますか?」とストレートな問いに「芸人メインの頃は営業で週末回っていたので、月々入ってきましたが、漫画は、まとめてドンと入るので、月々の収入はねぇ~(笑)」と。また「笑いをとることと感動させること、どちらがやりがいを感じますか?」との問いには「違う意味でどちらもやる気が出てきますね。人を喜ばせるのはどっちも嬉しいです」と明快に答えた。
この先、描いてみたい物語の構想がいくつかあるそうで、いずれはオリジナル短編ムービーを世界のコンペに出品したいと夢を語る鉄拳。最後に「今はお笑い1:漫画9ですが、今後も来た仕事は出来るだけ描きたいです。僕が皆さんの聴きたいことに答えられたかわかりませんが、僕も挑戦中です。これからもパラパラ漫画を描き続けていくのでよろしくお願いします」と笑顔で挨拶をした。
昨年12月に、これまでのパラパラ漫画をまとめたDVD作品集も発売!作品には必ずどこかに自身の姿(鉄拳スタイル)が描かれているというが、中にはコマ送りで観ないと見つけきれない難問も!あなたも“鉄拳探し”にチャレンジしてみては?また、この春4月から始まるNHK朝ドラ『あまちゃん』にパラパラ漫画でも参加が決定。今後の活躍にも注目だ!
■『鉄拳』パラパラ漫画作品集 第一集
DVD 好評発売中!
価格:税込1,890円
発売元・販売元:よしもとアール・アンド・シー
関連リンク
超未来戦士・鉄拳のブログ>>
鉄拳の『振り子』が使用された「Muse」のPV動画はこちら>>
お笑い芸人でもある鉄拳、「こんな○○はイヤだ」という得意の絵を生かしたスケッチブックネタで人気を呼び、2011年には名曲「俺ら東京さ行ぐだ」のカラオケ背景映像でパラパラ漫画を制作することに。「実は他の芸人さんが描く予定だった所、その方が忙しくなって、僕に回ってきたといういきさつで、ラッキーだったんです。パラパラ漫画自体はちょっとは描いたことがありましたけど、ふざけた漫画ばかりでしたね(笑)」と思い返す。
しかし東日本大震災後、考えが一変、パラパラ漫画で復興支援ができればいいなとの想いが湧いたという。一番最初の作品『絆』をテレビ番組の企画で制作し話題に。続いて『ツナガル』、『振り子』を発表。実はこの『振り子』、今でこそイギリスのロックバンドMuseの楽曲『エクソジェネシス(脱出創世記):交響曲第3部(あがない)』のPVで知られているが、鉄拳は「当初『振り子』のストーリーを描き進めるうちにMuseの楽曲を、英語の歌詞とかわからないけど、いい曲だなぁと思って勝手に(画に)あてたんです」と告白。その作品を観た彼らが非常に気に入り正式PVに採用。こうしてYouTubeなどを通じて日本国内のみならず海外からも注目を集めること。ちなみに彼らが来日した際、“鉄拳スタイル”で会いに行き「こんな奴が描いているのか?」と苦笑いされたとか。
1秒に6枚もの絵を必要とするパラパラ漫画。『振り子』は2カ月かけて制作、没になった画も含めると2,000枚にも及ぶという。こうして一枚一枚手書きで書かれた画が重まり生まれるストーリーは観る者の心を打ち、CMやPVの依頼などが後を絶たず、毎日制作の日々だと語る鉄拳。制作において苦労する点で「皆さん、気軽に“感動できるものを描いて”と仰るのですが(笑)簡単にはね…。だから、こういうのも描けますよということで、だまし絵の要素が入った『スケッチ』という作品を作ってみましたが、やはり『振り子』のイメージが強いのでしょうか?今も感動系の依頼が多いです(笑)」と。
鉄拳のこだわりは視点と画の見せ方。「僕、目が悪いんですが、テレビ観てたらペンギンが空を飛んでいて、「あれ!?」と思って眼鏡をかけたらスペースシャトルだったんです。漢字もじぃっと見ていると動物の顔なんかに見えてくるんです。「岡」という字、オットセイに見えませんか?子供のころから視点を変えて物を観るのが好きで、よく想像していました。あとは画が途切れないよう、繋がっている感じにしています。ネタでも、どの角度が本当に面白いのか?っていうのもあって、正面がいいか、横がいいか、持っているものをアップにしたほうがいいか?色んな角度で物を見るようになって、そしたらパラパラ漫画になるんですね。ネタの時に色々考えたから、描けるようになったのかな?」と振り返る。
生徒からの質問コーナーで「芸人の頃とどっちが儲かりますか?」とストレートな問いに「芸人メインの頃は営業で週末回っていたので、月々入ってきましたが、漫画は、まとめてドンと入るので、月々の収入はねぇ~(笑)」と。また「笑いをとることと感動させること、どちらがやりがいを感じますか?」との問いには「違う意味でどちらもやる気が出てきますね。人を喜ばせるのはどっちも嬉しいです」と明快に答えた。
この先、描いてみたい物語の構想がいくつかあるそうで、いずれはオリジナル短編ムービーを世界のコンペに出品したいと夢を語る鉄拳。最後に「今はお笑い1:漫画9ですが、今後も来た仕事は出来るだけ描きたいです。僕が皆さんの聴きたいことに答えられたかわかりませんが、僕も挑戦中です。これからもパラパラ漫画を描き続けていくのでよろしくお願いします」と笑顔で挨拶をした。
昨年12月に、これまでのパラパラ漫画をまとめたDVD作品集も発売!作品には必ずどこかに自身の姿(鉄拳スタイル)が描かれているというが、中にはコマ送りで観ないと見つけきれない難問も!あなたも“鉄拳探し”にチャレンジしてみては?また、この春4月から始まるNHK朝ドラ『あまちゃん』にパラパラ漫画でも参加が決定。今後の活躍にも注目だ!
■『鉄拳』パラパラ漫画作品集 第一集
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