俳優の千葉真一が1月12日、東京・池袋の新文芸坐で行われた「深作欣二映画祭『仁義なき戦い』5部作一挙上映オールナイト」に出席した。シリーズ第1作「仁義なき戦い」の公開40周年を記念したブルーレイBOX発売のPRイベント。故深作欣二監督の10回目の命日にあたるこの日、千葉は深作監督との出会いから、「仁義なき戦い」における突然の“配役変更”エピソードまで、ファン垂涎の秘話を次々と披露した。
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国内で起こった暴力団抗争史上、最も多くの血が流れた“広島ヤクザ戦争”を題材にした、ヤクザ映画の金字塔として今も根強く支持される人気シリーズ。千葉はシリーズ第2作「仁義なき戦い 広島死闘篇」で大友組の組長・大友勝利を熱演し「あれをやって良かった。その後の俳優としての幅が本当に広がった」と当たり役に感謝しきり。当初は北大路欣也が演じるはずだったが、クランクインのわずか数日前に「東映の関係者が僕のうちに来て、配役を交換してほしいと言われた」といい、「別の役でセリフも完ぺきに(頭に)入っているし、そもそもこんな個性が強い役ができるかなと……。悩んだし、苦しんだ」と当時の心境を明かす。
それでも「あっ、これは深作監督が僕に大友を演じさせたいんだなと直感し、引き受けた。あの時くらい燃えたことはないですね。まあ後から聞いたら、欣也ちゃんが(大友役を)やりたがらなかったらしいんだけど(笑)」。当時、アイドル的な人気を誇っていた千葉の大胆なイメージチェンジに、本人も「こっそり映画館に見にいったら、お客さんが『おい、千葉真一はどこに出ていた?』って言ってくれたほど。本当にうれしかった」と手応えを感じたそうだ。
千葉が初めて映画主演を飾ったのは61年公開の「風来坊探偵 赤い谷の惨劇」で、深作監督にとっても初メガホン。以来、公私ともに深い親交が続いたといい「みんな、深作監督は緊張するって言うけど、僕にとっては一番平常心でいられる監督だった」。作品づくりにおいては「ウソが嫌いな人で、常にリアリティと必然性を追求していた。それに現場でのリズム感がとても良くて、僕にもそれが染みついている」と語った。没後10年を迎え、「亡くなったのがまるで昨日のよう。あれ(深作監督の死)以来、日本映画がしぼんでしまったように感じずにはいられない」と語った。
今回発売されるブルーレイBOXには、深作監督による“オリジナル5部作”に加えて、1980年に公開されたシリーズ総集編や、2003年にNHKで放送されたドキュメンタリーが映像特典として収録される。「仁義なき戦い」ブルーレイBOXは3月21日発売。
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それでも「あっ、これは深作監督が僕に大友を演じさせたいんだなと直感し、引き受けた。あの時くらい燃えたことはないですね。まあ後から聞いたら、欣也ちゃんが(大友役を)やりたがらなかったらしいんだけど(笑)」。当時、アイドル的な人気を誇っていた千葉の大胆なイメージチェンジに、本人も「こっそり映画館に見にいったら、お客さんが『おい、千葉真一はどこに出ていた?』って言ってくれたほど。本当にうれしかった」と手応えを感じたそうだ。
千葉が初めて映画主演を飾ったのは61年公開の「風来坊探偵 赤い谷の惨劇」で、深作監督にとっても初メガホン。以来、公私ともに深い親交が続いたといい「みんな、深作監督は緊張するって言うけど、僕にとっては一番平常心でいられる監督だった」。作品づくりにおいては「ウソが嫌いな人で、常にリアリティと必然性を追求していた。それに現場でのリズム感がとても良くて、僕にもそれが染みついている」と語った。没後10年を迎え、「亡くなったのがまるで昨日のよう。あれ(深作監督の死)以来、日本映画がしぼんでしまったように感じずにはいられない」と語った。
今回発売されるブルーレイBOXには、深作監督による“オリジナル5部作”に加えて、1980年に公開されたシリーズ総集編や、2003年にNHKで放送されたドキュメンタリーが映像特典として収録される。「仁義なき戦い」ブルーレイBOXは3月21日発売。
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