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石原慎太郎氏の演技は「下手ですね」 盟友新城卓監督がバッサリ

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 石原慎太郎による短編小説集の一編を映画化した「青木ヶ原」が1月12日、東京・有楽町スバル座で封切られ、出演する勝野洋、前田亜季、矢柴俊博、新城卓監督が初日舞台挨拶に立った。

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 新城監督は「秘祭」(1998)、「俺は、君のためにこそ死ににいく」(2007)に続き、石原原作で3度目のメガホンをとる“盟友”。石原氏は本編にワンシーン出演しているが「演技? いやあ、下手ですね。カットしようと思ったが、それではいろいろ問題もあって(笑)」とバッサリ。それでも「原作はあの人には珍しく純愛ドラマ。ご承知の通り、口は悪いが根本的には優しい人」と語った。

 映画は主人公のペンション経営者・松村(勝野)が、自殺の名所として知られる青木ヶ原樹海で滝本(矢柴)の幽霊に出会ったことを機に、生前の彼と純子(前田)という若い女性の狂おしい純愛を見届ける姿を描く。勝野は「新城監督はかれこれ30年来のお付き合い。当時は助監督だったが、その頃からお芝居にはうるさい方でした」。また、映画の冒頭に登場する白い犬は「実は僕が飼っている犬なんです」とうれしそうに話していた。

 一方、物語のカギを握る矢柴は「幽霊役なんて、どう役作りすればいいのかと……。ただ、石原さんにお会いしたら『お前、本当に幽霊みたいだな』って。初対面でいきなりの石原節でした」と苦笑い。前田は暗い過去をもつ女性を好演し「テーマは生と死。重たいですが、私には自分の生活や生き方を見つめ直すきっかけになりました。より濃い人生を送るため、いろんなことに挑戦したい」と意欲を燃やしていた。

【作品情報】
青木ヶ原

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