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伊藤歩、渾身の主演作全国封切りに感涙「成長につながる作品」

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 女優の伊藤歩が1月12日、東京・新宿ピカデリーで行われた主演作「渾身 KON-SHIN」の初日舞台挨拶に、共演する青柳翔、メガホンをとった錦織良成監督らとともに登壇した。島根県・隠岐諸島を舞台に、古典大相撲を通じて島とともに生きる家族の姿を描く本作を「自分自身の成長につながる作品で、私自身も女優として新しい挑戦ができる予感がする」と語り、涙ぐみながら全国104スクリーンでの封切りに感激していた。

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 映画は20年に1度しか行われない遷宮奉祝記念の奉納相撲大会で、一生に一度しかチャンスが訪れない最高位・正三役大関に選ばれた英明(青柳)が、妻の多美子(伊藤)ら家族への思いを胸に土俵にあがる姿を描いた。体当たりで古典相撲に挑んだ青柳は「とにかく相撲のシーンに説得力がなければという思いだった」と述懐。隠岐島でのロケには、地元のエキストラが多数参加し「負けなければいけないシーンなのに、『勝っちまえよ』と耳打ちしてくる人も(笑)。背中を押されて、リハで実際に勝ってしまった」と笑顔を見せた。

 「白い船」「うん、何?」など、島根を舞台にした作品で知られる錦織監督は「真剣に作ることが第一。地方発信映画という言葉もあるが、そんなのは大変失礼だし、何よりも“日本の映画”です」と熱のこもったアピール。今月5日から島根・山陰地区で先行公開されており「劇場に10代、20代から80代まで、全世代のお客さんが長い行列を作ってくださった。これまでも島根の映画を撮ってきたが、こんな経験は初めて」と感謝しきりだった。舞台挨拶には財前直見、甲本雅裕、井上華月(子役)が出席した。

【作品情報】
渾身 KON-SHIN

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