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元ショップ店員が忠告! 年相応の格好をしていますか?

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「常に流行最先端のおしゃれを楽しみたい」と思う人もいれば、「服なんて何でもいいや」と考えている人もいて、ファッションに対する意識は三者三様です。しかし、好きだからというだけで似合わない服を着続けることや、実年齢とのギャップがあるコーディネートをしているなんてことはないでしょうか? 年相応の格好ができないと、「若作りをしている」と見られてしまうだけではなく、「中身もだらしないのでは?」と思われてしまう可能性があります。そこで今回は、元ショップ店員でフリーライターのLISAさんに、年相応の格好をするためのポイントをうかがいました。



■若いコ向けの服を着ても若くは見えない!?

――では、早速ですが、はじめに「これだけは絶対にしてはいけないNGな格好」について教えてください。

「ここ数年、『大人かわいい』とか『ちょいワルおやじ』といった言葉が主流になってきたのと同時に、30~40代の方が、今まで以上におしゃれを楽しめるようになってきたのかな? と思います。ただ、実年齢より若く見られたいがために、自分より年下の子たちと同じ流行を追って、同じブランドの服を着るのは、絶対にやめておくべきです」

――無理して若作りをしている感じが出てしまうからでしょうか?

「それもそうなのですが、じゃあ、なぜ、若作りをしている感じに見えてしまうか? と言うと、年代によって洋服のパターンは変わってくるからなのです。

例えば、同じような無地のTシャツ一枚にしても、10代の女性をターゲットにしたショップでは、バストやウエストがピッチリしたパターンになっています。

反対に30代をターゲットにしたショップでは、ゆったり感を出させながらも、引き締まった体に見せるパターンのものが多くあります。つまり、同じような服でも、それぞれがブランドのターゲット層に合わせたパターンの服を作っているのです」

――自分の年代と体形に合っていない服を着てしまうから、若作りしているように見えてしまうということなのですね。そのほかにもNGポイントはありますか?

「女性で言えば、露出の多い服は一番避けてほしいですね。もちろん、露出を一切するなと言ってるわけではありません。ただ、年を重ねるごとに、きれいだけど色気のある露出をしてほしいのです。やはり、大人の女性なのに、肌を見せる面積が多いと、セクシーどころか下品に見えてしまいます。

大人の色気を出すのであれば、自分が一番自信のある部分を一点だけ出してみてください。首やデコルテがきれいなら、少し首元が大きく空いたトップスを。足首が細いのであれば、サブリナパンツなどで足首だけ見せるなど。どこか一点だけに絞って見せるのが良いかと思います」

――なるほど、短所ではなく、長所を生かしたファッションをするのも重要なのですね。

「あと、ファストファッションなどでおなじみのプチプラアイテム。これも上手に利用すれば良いのですが、全身をプチプラアイテムでそろえてしまうと、女性は実年齢より老けて、男性は中学生のように見えてしまうんです。そんなときは、靴だけでも良いものを履くようにしてください。

あまり目がいかないように思いがちですが、靴ひとつで印象が変わるのです。もちろん、できることなら、プチプラアイテムは全身で一点のみに絞っておきたいですけどね」

■無理に好みを変える必要はない!

――安くて良いものもたくさんありますが、年齢とともに質もあげていくべきなのかもしれませんね。では、最後に、実際にあった年相応の格好についての体験談を教えてください。

「私が過去に働いていたショップで、10代後半から20代をターゲットにしたブランドがあったんです。そこに昔からの常連で、そのブランドが大好きだとおっしゃってくれるお客さまがいたのですが、そろそろ若いころと同じブランドを着続けていないで、年相応の格好をするべきなのかなと悩んでおられて……。でも、ずっと同じブランドの服ばかり着てきたから、何を着れば良いかわからないと相談されました。

それなりに大きい会社であれば、同じテイストを保ったまま、世代別のブランドを展開していることが多いです。なので、そのお客さまにも姉妹ブランドのショップや、そこのスタッフを紹介してみました。すると、後日、お礼を言いに来てくださったときには、以前とイメージは変わっていないのに、すてきな大人の女性になったお客さまの姿があり、とてもうれしかったことを今でも覚えていますね」

年相応といっても、自分が好きなデザインやテイストを変える必要まではないとは安心しました。たしかに、年相応の格好をすることにだけ目を向けて、結果的に、おしゃれがつまらなくなってしまうのはイヤですよね。

いつまでも、無理なくおしゃれを楽しみ続けるためには、そのショップのターゲット層を見極めることと、何より、今の自分に似合っているかどうかを、第三者目線から見てみることが重要なのかもしれません。

(OFFICE-SANGA 白武ときお)

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