お金の「そうなんだ!」「本当?」といったいろんな知識をファイナンシャル・プランナーのヤマサキさんが紹介します。
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今回は「貯金の計画」について。最初の給与振込日までに今年の貯金目標を考え、計画を実現する簡単な方法をお教えします。実現のカギは「根性」や「ガマン」ではなく、ちょっとした「手続き」です。
■年始のうちに「貯金計画」を建てよう
新しい年が始まりました。今年もお金のことを考えていきたいと思います。年初のコラムで考えてみたいのは「今年の貯金計画」です。今年どれくらい貯められるかイメージを作り、それを実現する方法を考えてみたいと思います。
まずは昨年、どれくらい貯められたか考えてみましょう。2011年末の銀行預金の残高と2012年末の残高を比較すればその差があなたの貯蓄額です。もし、財形貯蓄や証券口座も利用しているのでしたらそうした増減も加味してください。
昨年の年収と比較してどうでしょうか(そもそも、昨年の年収が分からない人はコラム「すべての会社員は要チェック! マネープランに活用できる「源泉徴収票」の読み方」 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/10913 ] を参考にチェックしてみましょう)。
もし、昨年の年収の10%以上貯められていたなら、なかなかのもの。20%以上貯められていたら、お見事です。今年はその割合と同率、あるいはそれ以上を計画的に貯めてみましょう。
昨年ほとんど貯蓄できなかったか、実質的にはマイナスだったという人は、あきらめなくても大丈夫です。以下のコラムを読んで、今年こそ「貯められる自分」を目指してみてください。
■とりあえず年収の1割貯める方法を考える
まずは、年収の10%を目標に貯蓄計画を考えてみます(もっと貯められる人は随時数字を入れ替えてみてください)。
年収の1割を貯める、ということはつまり、(昨年の年収×0.1÷12)を毎月の貯蓄目標にするということです。年収が400万円だった人なら、毎月の3万3333円になります。
今まで貯めていない人からすると「無理無理!絶対無理!」と思うことでしょう。しかし「生活して使った残りを貯める」という発想をしている限り、お金はいつまでたっても貯まりません。なぜなら給料日までにぴったり使うように自動調整して財布を空っぽにしてしまうからです。
あるいは「もっと年収が増えてから貯めます」という人もいつまでたっても貯まりません。そういう人は年収が増えると出費も同程度増やしてしまうのがオチだからです。言い訳は年始の計画ではNGです。
そこで有効なのは「強制的・自動的に積み立てる」仕組みです。銀行では「積立預金」というサービスがあり、指定日に指定金額を自動的に定期預金に預け入れするサービスがあります。たいていは店頭で手続きしなければならないのが面倒なのですが、給与振込日の翌日に先ほど計算した金額を指定しておけば、確実に貯金がスタートできます。
1月の最初の給与振込日までに銀行に駆け込んで、手続きをしてみてください。「今年こそは貯める男になる!」「今年こそは貯める女になる!」と意気込んだり、苦労やガマンをするくらいなら、ちょっとした手続きをしておくほうが簡単に目標を実現できるのです。
(なお、投資に興味がある人は、同種の仕組みで投資信託を買う「積立投資信託」を使ってみるといいでしょう)
■毎月の積立が苦しいなら、ボーナスもしっかり使う
仕組みは手続きで自動化できるといっても、「やっぱり毎月3万円は無理!」という人もいるでしょう。そこで考えてみたいのはボーナスを併用する方法です。要するに「1年で40万円貯めればいい」わけですから、毎月積立分とボーナス積立分を組み合わせてみるわけです。
例えば「毎月2万円+ボーナスごと8万円」でも「毎月1万円+ボーナスごと14万円」でも年間で40万円貯まることには変わりありません。極端な話、「ボーナスごと20万円」でもいいわけですが、ボーナスを自由に使える枠は残しておいたほうがいいですから、毎月の積立もしたほうがいいと思います。
また、ボーナスが安定的な収入として期待しにくくなっていることも考えておきましょう。最近の会社はボーナスは業績次第としていることが多く、思ったよりもらえないということがあります。毎月の積立をできるだけベースとしておくといいでしょう。むしろボーナスは貯蓄額の上積みをするために使ってみたいところです。
■自分の年収、自分の貯蓄目標を考え、実行に移そう
ここで指摘した方法はあまりにもシンプルなので、実行している人はすでに実行しています。あなたの同僚や友人ももしかすると実行済みかもしれません。私の友人には30歳で1000万円貯めた人もいます(これは年収の25%くらいを貯めたすごい例です)。
もし、貯めなくては、と焦っていて、今まで上手くいっていなかった人がいたら、それはガマンや努力の問題というより「仕掛け」の問題です。まずは自分にお金が貯まる「仕掛け」を講じてみてください。
ここで説明したとおり、自分の年収と自分の貯蓄目標から、貯蓄計画を考え、ぜひ実行してみてください。貯められない、と悩んでいることはストレスですが、自動的な仕組みが作れれば、来年の正月は「貯められる自分」を誇れることでしょう。
ぜひ、チャレンジしてみてください!
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■年始のうちに「貯金計画」を建てよう
新しい年が始まりました。今年もお金のことを考えていきたいと思います。年初のコラムで考えてみたいのは「今年の貯金計画」です。今年どれくらい貯められるかイメージを作り、それを実現する方法を考えてみたいと思います。
まずは昨年、どれくらい貯められたか考えてみましょう。2011年末の銀行預金の残高と2012年末の残高を比較すればその差があなたの貯蓄額です。もし、財形貯蓄や証券口座も利用しているのでしたらそうした増減も加味してください。
昨年の年収と比較してどうでしょうか(そもそも、昨年の年収が分からない人はコラム「すべての会社員は要チェック! マネープランに活用できる「源泉徴収票」の読み方」 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/10913 ] を参考にチェックしてみましょう)。
もし、昨年の年収の10%以上貯められていたなら、なかなかのもの。20%以上貯められていたら、お見事です。今年はその割合と同率、あるいはそれ以上を計画的に貯めてみましょう。
昨年ほとんど貯蓄できなかったか、実質的にはマイナスだったという人は、あきらめなくても大丈夫です。以下のコラムを読んで、今年こそ「貯められる自分」を目指してみてください。
■とりあえず年収の1割貯める方法を考える
まずは、年収の10%を目標に貯蓄計画を考えてみます(もっと貯められる人は随時数字を入れ替えてみてください)。
年収の1割を貯める、ということはつまり、(昨年の年収×0.1÷12)を毎月の貯蓄目標にするということです。年収が400万円だった人なら、毎月の3万3333円になります。
今まで貯めていない人からすると「無理無理!絶対無理!」と思うことでしょう。しかし「生活して使った残りを貯める」という発想をしている限り、お金はいつまでたっても貯まりません。なぜなら給料日までにぴったり使うように自動調整して財布を空っぽにしてしまうからです。
あるいは「もっと年収が増えてから貯めます」という人もいつまでたっても貯まりません。そういう人は年収が増えると出費も同程度増やしてしまうのがオチだからです。言い訳は年始の計画ではNGです。
そこで有効なのは「強制的・自動的に積み立てる」仕組みです。銀行では「積立預金」というサービスがあり、指定日に指定金額を自動的に定期預金に預け入れするサービスがあります。たいていは店頭で手続きしなければならないのが面倒なのですが、給与振込日の翌日に先ほど計算した金額を指定しておけば、確実に貯金がスタートできます。
1月の最初の給与振込日までに銀行に駆け込んで、手続きをしてみてください。「今年こそは貯める男になる!」「今年こそは貯める女になる!」と意気込んだり、苦労やガマンをするくらいなら、ちょっとした手続きをしておくほうが簡単に目標を実現できるのです。
(なお、投資に興味がある人は、同種の仕組みで投資信託を買う「積立投資信託」を使ってみるといいでしょう)
■毎月の積立が苦しいなら、ボーナスもしっかり使う
仕組みは手続きで自動化できるといっても、「やっぱり毎月3万円は無理!」という人もいるでしょう。そこで考えてみたいのはボーナスを併用する方法です。要するに「1年で40万円貯めればいい」わけですから、毎月積立分とボーナス積立分を組み合わせてみるわけです。
例えば「毎月2万円+ボーナスごと8万円」でも「毎月1万円+ボーナスごと14万円」でも年間で40万円貯まることには変わりありません。極端な話、「ボーナスごと20万円」でもいいわけですが、ボーナスを自由に使える枠は残しておいたほうがいいですから、毎月の積立もしたほうがいいと思います。
また、ボーナスが安定的な収入として期待しにくくなっていることも考えておきましょう。最近の会社はボーナスは業績次第としていることが多く、思ったよりもらえないということがあります。毎月の積立をできるだけベースとしておくといいでしょう。むしろボーナスは貯蓄額の上積みをするために使ってみたいところです。
■自分の年収、自分の貯蓄目標を考え、実行に移そう
ここで指摘した方法はあまりにもシンプルなので、実行している人はすでに実行しています。あなたの同僚や友人ももしかすると実行済みかもしれません。私の友人には30歳で1000万円貯めた人もいます(これは年収の25%くらいを貯めたすごい例です)。
もし、貯めなくては、と焦っていて、今まで上手くいっていなかった人がいたら、それはガマンや努力の問題というより「仕掛け」の問題です。まずは自分にお金が貯まる「仕掛け」を講じてみてください。
ここで説明したとおり、自分の年収と自分の貯蓄目標から、貯蓄計画を考え、ぜひ実行してみてください。貯められない、と悩んでいることはストレスですが、自動的な仕組みが作れれば、来年の正月は「貯められる自分」を誇れることでしょう。
ぜひ、チャレンジしてみてください!
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