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「comm」「intely」を立ち上げた若手エース社員が語る、プレゼンを乗り切るたった3つのルール

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若手社員が活躍するIT企業。責任の重い仕事を任されるなか、彼らはどのようにして大きなプレゼンテーションなどの「本番」を乗り越えてきたのか。株式会社サイバーエージェント、株式会社ディー・エヌ・エーでそれぞれ注目サービスを取り仕切るエース社員に、そのエピソードを聞いた。

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CASE1:渡邊大介さん
(株式会社サイバーエージェント新規事業開発室 プロデューサー/アドマン)

●プレゼン成功の秘訣は「オリエン」にあり!

サイバーエージェントのビジネスマン向けSNS『intely』の責任者である渡邊大介さんは、現在30歳。入社から5年間は広告マンとして、一度のミスが数億円の損失に結びつく、大きなプレゼンテーションを乗り越えてきたという。

そんな渡邊さんがクライアントへのプレゼンにおいて目指すのは、一方的に「売り込む」のではなく、寄り添うように話し合える関係だ。

「かつて、プレゼンでクライアントに“そんなことは求めていない”と言われてしまったことがありました。原因は、オリエンテーション(事前説明)で聞いていた要件と、プレゼンでの要件がズレていたこと。それ以来、プレゼンに先立ったオリエンの場でも、積極的に発言するようになりました」

例えば、クライアントが提示した予算が多すぎると感じたら、「30%の予算で目標は達成できます。残りの予算で別のことをしましょう」と提案するなど、アドバイザーのような役割を果たす。結果として、クライアントの宣伝部長とともに代理店の提案を聞き、「渡邊さんは、どう思う?」と意見を求められるほど、強い信頼関係を築くことに成功した。

「オリエンは、プレゼンのルール作り。そこに深く関わることができれば、プレゼンを有利に進めることができ、またクライアントの思いを知ることで、その満足度を高めることもできるんです」
 
そう胸を張る渡邊さんだが、もともとは「目立ちたがり屋で前に出たいくせに、人前に出ると緊張してしまう性格」。うまく話すため、自宅でぬいぐるみを相手に練習をしたり、本を読んで学んだりしたが、「結局は何をやっても緊張する」という結論に行き着いたという。

「いまだにどんな場面でも緊張しますが、それでいいかな、と。緊張感があると、気持ちがピシッと引き締まりますから」
 
相手の側に立って考えることで、プレゼンを成功させてきた渡邊さん。「intely」の展開においても、ユーザーフレンドリーな発展が期待できそうだ。

プレゼンを乗り越える3ポイント

1. オリエンは積極的に
オリエンテーションの段階から、積極的に提案していく。
本番前にクライアントとの信頼関係を築くことで、プレゼンに勝つ確率がグンとアップ。

2. 主役を資料に譲らない
パワーポイントのモニターを見ながら話すと、単なる“スライドの代弁者”になってしまう。
あくまで自分の話に注目してもらうことを意識する。

3.“BUT”を3つ入れる
接続詞の中でも引きの強い“BUT”は1時間のプレゼンで3つ入れる。
相手に疑問を抱かせてから、次のスライドに移るQ&A方式も効果的に使う。

渡邊大介さん
(株式会社サイバーエージェント新規事業開発室 プロデューサー/アドマン)

わたなべだいすけ●1982年10月28日生まれ。青山学院大学卒業。2006年の入社後から3年間、アカウントプランナーとして保険会社などのウェブキャンペーンプランニング、デジタルマーケティング業務支援に関わる。ソーシャルウェブを基軸としたマーケティング/プランニング組織・SMM Div.を立ち上げて2年間、事業責任者を務めたのち、2011年10月よりビジネスSNS「intely」の企画開発に従事。

「intely」
ビジネスパーソン向けのSNS。「公式ニュースアカウント」として数多くのニュースサイトがアカウントを持つほか、著名人も参加しており、ビジネスに関する情報収集・発信・議論などが行える。Android、iPhoneアプリも配信中。


CASE2:山敷 守さん
(株式会社ディー・エヌ・エー ソーシャルプラットフォーム事業本部)

●ブレない軸を作り、経営陣とも論戦!

ディー・エヌ・エーが10月にリリースした無料通話アプリ『comm』の責任者を務めるのは、弱冠25歳の山敷守さん。当初はエンジニアを中心に進めていた『comm』のプロジェクトに、ビジネスへの感性が高い人材が必要になり、新規事業に携わっていた山敷さんに白羽の矢が立った。
 
もともと大勢の人を前にして話すのが好きで、緊張感を楽しめるタイプだという山敷さん。しかし、「思うように話せない」という悩みも乗り越えている。

「学生時代に営業の仕事をしていたベンチャー企業では、プレゼンで上手く説明できないことも多かったんです。考えてみると、それは他人が作った資料をもとに話していたから。DeNAに入社してからは、事前にしっかり考えを練っておくことで、自分らしい話し方ができるようになりました」
 
山敷さんが直面している“本番”は、社内でも期待を集めるアプリの責任者として、社長や経営陣を前に週に1度のプレゼンテーションを行うこと。必然的に、その目的は“説得”や“発表”ではなく、自分の意見をぶつけて、サービスをよりよいものにするための“議論” を行うことになっている。

「資料はテキストベースのシンプルな形式ですが、見た目でごまかせない分、中身はとことん練り上げます。毎回2~3日のほどの準備期間で、考える時間が90%、作る時間が10%の割合。自分の考えすら疑いながら、内容を補完・整理していきます」
 
その上で、経営陣の反応を想像しながらのリハーサルも入念に行う。「相手が社長であっても、意見に賛同できなければ反論する」「自分の主張をブレさせないのがプレゼンを成功させるポイント」と語る背景には、抜かりのない準備があるようだ。

「自分を強く持つためには、“ビッグマウス”も重要だと思います。例えば、とてつもなく大きな目標でも『必ず達成します』と言い切ることによって、自分と周りを奮い立たせるんです」
 
有言実行を地で行く、若手エースの山敷さん。経営陣と議論を戦わせる日々は、まだまだ続きそうだ。

プレゼンを乗り越える3ポイント

1. 考えを練り上げる
どんな反論にもボロがでないよう、考えはしっかり整理・検討。
すべてのことを論理的に分析した上で、自分の考えを述べるようにする。

2. 想定外には柔軟に対応
リハーサルは相手の反応を想像しながら入念に。
そうすることで本番に余裕が生まれ、たとえ予想外の質問があっても、臨機応変に軌道修正できる。

3. 自分の主張はブレさせない
相手の反応が悪いから引き下がる、というのはNG。
自分の主張をしっかり持ち、説得できなければ別のデータを提示するなど工夫を重ねる。

山敷 守さん
(株式会社ディー・エヌ・エーソーシャルプラットフォーム事業本部)

やましきまもる●1987年8月5日生まれ。東京大学卒業。2010年の入社後、マルチデバイスグループにて「Yahoo!モバゲー」のローンチに携わり、2011年10月にはメディア部にてアバター事業の責任者となる。同年の末よりソーシャルメディア事業本部にてモバゲー国内プラットフォームの事業統括を担当。2012年5月に新規事業「comm」を任され、現在はcomm戦略室室長を担う。

「comm」
高品質な音声での通話・面白いアイコンを用いたメッセージの送受信が楽しめる無料通話アプリ。また、実名登録制のため友達が探しやすいというメリットも。 iPhone、Androidに対応。

(雑誌「ウレぴあ」冬号より  blueprint = 取材・文 源賀津己 = 撮影)

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