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幸福の黄色いフロ桶、ケロリン桶が50周年!初風呂は銭湯で

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 昨年のヒット作、「テルマエ・ロマエ」でもフィーチャーされた世界に誇る日本文化の1つである銭湯。そんな銭湯で身も心もスッキリ! と行くのが年始の粋な過ごし方と言えるが、劇中でローマ人技師の目を釘づけにして放さなかったのが黄色のフロ桶、通称「ケロリン桶」だ。今年なんと50周年、読めば銭湯に行きたくなる、幸福の黄色いフロ桶の秘話を紹介しよう。

心のお風呂!気持ちを癒す美しき「雪の結晶」の世界

 そもそも「ケロリン」というのは、内外薬品が製造販売する解熱鎮痛薬の名称。1902(明治35)年に創業した内外製薬は、戦後全国に増加した薬局薬店に「ケロリン」を置いてほしいと考えていたが、そこへ睦和商事の営業スタッフ(現社長)が「湯桶にケロリンの広告を出しませんか?」と持ち掛けたことから、その後も類を見ないメディアミックス広告が誕生することとなった。時は東京オリンピック前年の昭和38年=1963年。そう、ケロリン桶は今年めでたく50周年を迎えるのだ。

 今ではすっかり“黄色の憎いやつ”でおなじみのケロリン桶だが、最初は白だったというから驚き。しかし白だとすぐに汚れが目立ってしまうことから現在の黄色に改良、丈夫で長持ちするため多くの場所で愛用を受け、今では浴場に欠かせないアイテムとなった。現在は全国の銭湯、温泉、ゴルフ場などの浴室と、ケロリン桶の生息地は拡大している。

 またケロリン桶には関東版と関西版、2つのバージョンが存在する。A型こと関東版は直径225ミリ、高さ115ミリで重さ360グラム。関西版のB型は直径210ミリで高さ100ミリ、重さは260グラムと、関西版の方がやや小さい仕様となっている。これは関西には湯舟から桶で掛け湯をする習慣があり、関東版でこれをすると湯が入りすぎ重くなってしまうからである。

 なお、ケロリン桶の印刷は風呂場での過酷な使用を考え、樹脂の中にインクを埋め込む技法が取られているため熱や薬品に強い特徴がある。しかし長年の使用で文字は剥がれずともさすがに退色している場合もあり、それが逆にベテラン俳優のような渋みを発していたりもする。

 現在までにケロリン桶はのべ200万個を納入、今も年4~5万個のペースで納入が続けられており、フロ桶界不動のエースと言える。現在は製造されていない白ケロリン桶も歴史ある浴場では現役としての活躍が確認・報告されており、遭遇できればレアアイテムとしていいことあるのが請け合いだ。

 昨年の映画「007」シリーズ、英ロックバンド「ローリング・ストーンズ」に続き、今年めでたく50周年を迎えた幸福の黄色いフロ桶と会いに、新年の銭湯詣でを決め込んではいかがだろうか。(しべ超二)

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