今年もヴィジュアル系シーンでは様々なニュースがありました。
「2012年のV系を振り返る」をテーマにこれから数回にわたって、色々な立場の方に「2012年のヴィジュアル系シーン」を語っていただこうと思います。
「ウレぴあ総研」でこの記事の完全版を見る【動画・画像付き】
第1回は黎明期からヴィジュアル系シーンで活躍されているライターの大島暁美さんにお話を伺ってきました!
――2012年のヴィジュアル系シーンを振り返って、何か印象に残っているニュースはありますか?
大島:個人的にはAcid Black Cherryのアルバム『2012』がオリコンチャートで1位を取ったことかな。Janne Da Arcの頃から通しても初の1位なので、今の活躍を考えるともう順位とか関係ないかもしれないけど、やっぱり「1位になって良かったね」と思います。それ に『2012』はすごく良い作品で、私の2012年のベスト5に入ります。
――Acid Black Cherryやゴールデンボンバーのように、ヴィジュアル系ファン以外の人からも知られているバンドの活躍が目立ちましたね。
大島:そうだね。ゴールデンボンバーも紅白歌合戦に出るし、喜矢武さんも映画(『死ガ二人ヲワカツマデ…』)に出演しちゃうし。
――樽美酒さんはブログ本のヒットや、TBSの年末番組「SASUKE」に出演したり、歌広場さんは春にイケメン飲食店をプロデュースされるそうで、鬼龍院さん以外のメンバーの活動も盛んです。
大島:それぞれが「万が一バンドがダメになった時、自分たちは楽器が弾けないから、それでも食っていけるようにしないといけない」と、隠さずにインタビューでバンバン言ってたんですよね。そのために自分たちひとりひとりのキャラクターをきちんと作ったり、スキルアップに余念がなかったり。結構おバカなように見えてしっかりやっているんです。
――彼らのブレイクの理由ってなんだと思います?
大島:まず第一にすごく地道にライブをやっていたということですよね。47都道府県でツアーをやったり、12ヵ月連続で月1ワンマンライブを行ったりして。月1ワンマンの時は毎回ネタを変えていたそうです。そうやってみんなを楽しませようと身を削ってやっていたのが大きいんじゃないかな。それと、鬼龍院さんが作っている曲の良さですよね。
昔の歌謡曲みたいに覚えやすいメロディーで、ちょっと懐かしい感じで。20代後半とか30代の人は懐かしいと思うし、若い子は逆に「新鮮だな」と思うんじゃないかな。
――『女々しくて』を筆頭に、みんなで踊れる曲も多いですしね。
大島:そうそう、実はすごくよく考えられてるエンターテイメントだと思うんですよね。
――あと「昨年は」というか、「昨年も」ですけど、復活したバンドがシーンを賑わせてましたね。
大島: LUNASEAはREBOOTして以降活動が活発だよね。
La'cryma Christiも期間限定でツアーをやっていて。RaphaelやMASCHERAもライブを行いましたね。それにZIGZOが10年ぶりに復活して出したアルバム『THE BATTLE OF LOVE』も良かったなあ。
09年に20年ぶりに復活したDEADENDも25周年記念のライブをやりましたね。今年、豪華メンバーが参加するDEADENDのトリビュートアルバムがリリースされるのですが、実は、今、そのお仕事をさせてもらっているので、期待していてもらいたいですね。
――他に印象に残っている作品は?
大島:さっきも挙げたけれどAcid Black Cherryの『2012』、ZIGZOの『THE BATTLE OF LOVE』。それに摩天楼オペラの『Justice』はよく聴きました。あと昨年いっぱいで活動休止したVersaillesの『Versailles』と、THE KIDDIEの『MA★PIECE』。
若手だとDIAURA、Royzやカメレオが、元気がよくて注目してます。ダウトのミニアルバム『high collar』も良かったです。新しいシングル『近距離恋愛』も好きなんだけど、ゴールデンボンバー以上にベタな歌謡曲ですよね。彼らは演歌チャートで1位になったことがニュースになったりもしましたね。
――来年の活躍に期待しているバンドはありますか?
大島:これまで挙げたバンド以外だと、Moranですかね。いままでの世界観も好きだったけれど、新しいメンバーが加わって更に素敵になったというか……。それに元ヴィドールの樹威と元PhantasmagoriaのJUNが中心になって結成されたGOTCHAROCKAも、他にはないグラムっぽさがいい感じです。
それと、昨年からNINJAMAN JAPANというバンドのプロデュースに関わっているのですが、昨年11月にロンドンのイベント「HYPER JAPAN」に招待され、現地の方から大喝采を受けました。今年も精力的に海外公演を行なっていきたいと考えています。
――大島さんご自身の今年の予定はありますか?
大島:80年代からのヴィジュアル系の名盤を網羅した『VISUAL ROCK PERFECT DISC GUIDE 500(仮)』という本が、今年シンコーミュージックから出版予定です。
これは名盤レビューだけではなく、ヴィジュアル系の歴史年表、世代の違うバンドマン同士の対談、「何故ヴィジュアル系は海外で受けたのか?」などのコラムもたくさん載っています。
これまで「ヴィジュアル系」を総括するような本って、おそらくなかったんですよね。この本はそういうものになっていますので、ぜひチェックしてみてください。
【関連リンク】
大島暁美のロックンロール日記
こちらのレポートもどうぞ!
武道館が揺れた!ファンも濡れた!Acid Black Cherryツアーファイナルレポ [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/7874 ]
【V系】あゆ抑えオリコン1位!Acid Black Cherryのyasuって誰? [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/5244 ]
【V系】金爆・歌広場淳も登場!MINTNeKO東京コレクションファッションショーに潜入! [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/10368 ]
【V系】金爆ボーカル・鬼龍院翔の自伝がヤバイ! [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/7031 ]
【V系】唯一無二のカリスマ・Creature Creatureツアーファイナルレポート! [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/11321 ]
[V系]MEJIBRAYワンマンツアーファイナル公演レポート! [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/10767 ]
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第1回は黎明期からヴィジュアル系シーンで活躍されているライターの大島暁美さんにお話を伺ってきました!
――2012年のヴィジュアル系シーンを振り返って、何か印象に残っているニュースはありますか?
大島:個人的にはAcid Black Cherryのアルバム『2012』がオリコンチャートで1位を取ったことかな。Janne Da Arcの頃から通しても初の1位なので、今の活躍を考えるともう順位とか関係ないかもしれないけど、やっぱり「1位になって良かったね」と思います。それ に『2012』はすごく良い作品で、私の2012年のベスト5に入ります。
――Acid Black Cherryやゴールデンボンバーのように、ヴィジュアル系ファン以外の人からも知られているバンドの活躍が目立ちましたね。
大島:そうだね。ゴールデンボンバーも紅白歌合戦に出るし、喜矢武さんも映画(『死ガ二人ヲワカツマデ…』)に出演しちゃうし。
――樽美酒さんはブログ本のヒットや、TBSの年末番組「SASUKE」に出演したり、歌広場さんは春にイケメン飲食店をプロデュースされるそうで、鬼龍院さん以外のメンバーの活動も盛んです。
大島:それぞれが「万が一バンドがダメになった時、自分たちは楽器が弾けないから、それでも食っていけるようにしないといけない」と、隠さずにインタビューでバンバン言ってたんですよね。そのために自分たちひとりひとりのキャラクターをきちんと作ったり、スキルアップに余念がなかったり。結構おバカなように見えてしっかりやっているんです。
――彼らのブレイクの理由ってなんだと思います?
大島:まず第一にすごく地道にライブをやっていたということですよね。47都道府県でツアーをやったり、12ヵ月連続で月1ワンマンライブを行ったりして。月1ワンマンの時は毎回ネタを変えていたそうです。そうやってみんなを楽しませようと身を削ってやっていたのが大きいんじゃないかな。それと、鬼龍院さんが作っている曲の良さですよね。
昔の歌謡曲みたいに覚えやすいメロディーで、ちょっと懐かしい感じで。20代後半とか30代の人は懐かしいと思うし、若い子は逆に「新鮮だな」と思うんじゃないかな。
――『女々しくて』を筆頭に、みんなで踊れる曲も多いですしね。
大島:そうそう、実はすごくよく考えられてるエンターテイメントだと思うんですよね。
――あと「昨年は」というか、「昨年も」ですけど、復活したバンドがシーンを賑わせてましたね。
大島: LUNASEAはREBOOTして以降活動が活発だよね。
La'cryma Christiも期間限定でツアーをやっていて。RaphaelやMASCHERAもライブを行いましたね。それにZIGZOが10年ぶりに復活して出したアルバム『THE BATTLE OF LOVE』も良かったなあ。
09年に20年ぶりに復活したDEADENDも25周年記念のライブをやりましたね。今年、豪華メンバーが参加するDEADENDのトリビュートアルバムがリリースされるのですが、実は、今、そのお仕事をさせてもらっているので、期待していてもらいたいですね。
――他に印象に残っている作品は?
大島:さっきも挙げたけれどAcid Black Cherryの『2012』、ZIGZOの『THE BATTLE OF LOVE』。それに摩天楼オペラの『Justice』はよく聴きました。あと昨年いっぱいで活動休止したVersaillesの『Versailles』と、THE KIDDIEの『MA★PIECE』。
若手だとDIAURA、Royzやカメレオが、元気がよくて注目してます。ダウトのミニアルバム『high collar』も良かったです。新しいシングル『近距離恋愛』も好きなんだけど、ゴールデンボンバー以上にベタな歌謡曲ですよね。彼らは演歌チャートで1位になったことがニュースになったりもしましたね。
――来年の活躍に期待しているバンドはありますか?
大島:これまで挙げたバンド以外だと、Moranですかね。いままでの世界観も好きだったけれど、新しいメンバーが加わって更に素敵になったというか……。それに元ヴィドールの樹威と元PhantasmagoriaのJUNが中心になって結成されたGOTCHAROCKAも、他にはないグラムっぽさがいい感じです。
それと、昨年からNINJAMAN JAPANというバンドのプロデュースに関わっているのですが、昨年11月にロンドンのイベント「HYPER JAPAN」に招待され、現地の方から大喝采を受けました。今年も精力的に海外公演を行なっていきたいと考えています。
――大島さんご自身の今年の予定はありますか?
大島:80年代からのヴィジュアル系の名盤を網羅した『VISUAL ROCK PERFECT DISC GUIDE 500(仮)』という本が、今年シンコーミュージックから出版予定です。
これは名盤レビューだけではなく、ヴィジュアル系の歴史年表、世代の違うバンドマン同士の対談、「何故ヴィジュアル系は海外で受けたのか?」などのコラムもたくさん載っています。
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