12月13~15日の3日間、東京ビッグサイトで行われた「エコプロダクツ2012」。
今年は「The Greener, The Smarter ― えらぼう未来を」をテーマに、環境・エネルギーに関するたくさんの優れた技術やノウハウが集まりました。700社を超える企業・官公庁が出展し、来場者は17万人を超えたのだとか。近年話題のテーマである「スマートコミュニティ」に関する展示をレポートします。
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忍者アバターでスマートコミュニティ内を歩き回る
「スマートコミュニティ」とは、エネルギー源確保や、災害に強い地域をめざした、次世代のまちづくりのこと。水、電力、交通、医療、物流、情報など複合的な観点から、サービスの向上や、新たな協業関係を生み出していこうというものです。
世界では、スマートコミュニティ事業は2015年度には約163兆円の市場規模が想定されているそうです。中でも東芝は8兆円規模を実現性のある市場とみなし、9,000億円規模の売上をめざしていくとのこと。世界のスマートコミュニティ事業東芝では、そんなスマートコミュニティを体験できる「スマート忍者」「スマート街絵巻」を展示していました。
「スマート忍者」は、スマートコミュニティを表現する「自然と共生する忍者の世界」をスクリーン上へバーチャルに構築したもの。会場で撮影した来場者の写真の顔部分が認識され、スクリーンに忍者アバターとして登場します。忍者アバターが歩き回るのは、太陽光発電や風力発電が一般的になった環境にやさしい街。
今年4月に「Earth Day NY 2012」で、「SMART NINJA」を展示したことでも話題を集めた東芝。ニューヨークで実施したSMART NINJAは、忍者アバターがバーチャル世界で苗木を植えることにより、緑化への理解を促すというコンテンツ。スマートコミュニティ構想に向けて取り組み、アメリカの消費者へも広く伝えていく狙いがあったのだそう。
子どもにも分かるような楽しい仕組みで、やさしく理解できる展示だったスマート忍者。今後もこういった取り組みをしていただきたいものです。ちなみに当日撮影した写真や忍者アバターが登場する世界は、Webサイト「SMART NINJA TOWN」で見ることができます。
近未来のスマートコミュニティを視覚化
「スマート街絵巻」は、スマートコミュニティの街並みを緻密に描いた作品で、スクリーンの前で手を動かすことで、スマートコミュニティの仕組みを体験できるというもの。上から降ってくる5つの漢字(電、雲、医、通、水)に手をかざすと、エネルギー、クラウド、ヘルスケアIT、交通、水循環が、スマートコミュニティの街並みでバランスをとりながら変化する様子が視覚化されます。
たとえば「電」に触れると、風力や水力、地熱、太陽光発電のエネルギー供給が点や線で表現され、「通」に触れると、電気自動車に渋滞情報が届いて渋滞が緩和される様子などが見えてきます。「医」に触れると、病院と各家庭がつながるヘルスケアITが現れます。「スマートコミュニティの快適な生活を体感していただきたいですね」とは担当者。
スマート忍者、スマート街絵巻とも、東芝が注力するスマートコミュニティ事業の認知度を上げるために展開しているコンテンツ。スマート街絵巻はアプリ開発も検討しているそうです。今後もスマートコミュニティ自体の知名度を上げ、より一般にも浸透させていく活動を楽しみにしています。
佐川急便、セブンイレブンが導入した「電気自動車」も
スマートコミュニティで、省エネルギー・低炭素社会を実現してくれるものとして、強く期待されるのが電気自動車。ガソリンをまったく使わず、走行中に二酸化炭素を出さないのが特徴です。佐川急便とセブンイレブンの例で見てみましょう。
佐川急便では、今年10月末に京都市中京区で試験導入した3輪電気自動車が展示されていました。宅配便の集荷・配達での活用を想定して開発した新型車「雷駆T3」で、SGホールディングスグループで同社グループ会社のSGモータースが、集荷・配達に適した専用ボディを製造しています。
京都市中京区は細い道路が多く、多数の商店やオフィス、住居の立ち並ぶエリア。3輪電気自動車はコンパクトで機動性に優れ、排気ガスを出さないため、環境面はもちろん効率的な集荷・配達も可能になります。「今後1年を目安に検証しながら、環境にやさしい輸送方法を開発していきたいです」と担当者。
トヨタ車体が発売した1人乗り電気自動車「コムス」を、今年7月末に導入したセブンイレブンも負けていません。全国のセブンイレブンで200台を所有し、東京では12台が8月に開始した宅配サービス「らくらくお届け便」の場で活躍しています。コンビニ業界で店舗の宅配サービスに電気自動車を採用するのは初の試み。「環境にやさしく、小型で小回りがきき、女性でも運転しやすいのが特徴です」とは担当者。
以上、エコプロダクツ2012で見つけた主に「スマートコミュニティ」のものをピックアップしてみましたが、いかがだったでしょうか? 今後もさらに進んでいくスマートコミュニティ、引き続き詳しく取材していきたいです。
【関連リンク】
・エコプロダクツ2012
・東芝「SMART NINJA TOWN」
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忍者アバターでスマートコミュニティ内を歩き回る
「スマートコミュニティ」とは、エネルギー源確保や、災害に強い地域をめざした、次世代のまちづくりのこと。水、電力、交通、医療、物流、情報など複合的な観点から、サービスの向上や、新たな協業関係を生み出していこうというものです。
世界では、スマートコミュニティ事業は2015年度には約163兆円の市場規模が想定されているそうです。中でも東芝は8兆円規模を実現性のある市場とみなし、9,000億円規模の売上をめざしていくとのこと。世界のスマートコミュニティ事業東芝では、そんなスマートコミュニティを体験できる「スマート忍者」「スマート街絵巻」を展示していました。
「スマート忍者」は、スマートコミュニティを表現する「自然と共生する忍者の世界」をスクリーン上へバーチャルに構築したもの。会場で撮影した来場者の写真の顔部分が認識され、スクリーンに忍者アバターとして登場します。忍者アバターが歩き回るのは、太陽光発電や風力発電が一般的になった環境にやさしい街。
今年4月に「Earth Day NY 2012」で、「SMART NINJA」を展示したことでも話題を集めた東芝。ニューヨークで実施したSMART NINJAは、忍者アバターがバーチャル世界で苗木を植えることにより、緑化への理解を促すというコンテンツ。スマートコミュニティ構想に向けて取り組み、アメリカの消費者へも広く伝えていく狙いがあったのだそう。
子どもにも分かるような楽しい仕組みで、やさしく理解できる展示だったスマート忍者。今後もこういった取り組みをしていただきたいものです。ちなみに当日撮影した写真や忍者アバターが登場する世界は、Webサイト「SMART NINJA TOWN」で見ることができます。
近未来のスマートコミュニティを視覚化
「スマート街絵巻」は、スマートコミュニティの街並みを緻密に描いた作品で、スクリーンの前で手を動かすことで、スマートコミュニティの仕組みを体験できるというもの。上から降ってくる5つの漢字(電、雲、医、通、水)に手をかざすと、エネルギー、クラウド、ヘルスケアIT、交通、水循環が、スマートコミュニティの街並みでバランスをとりながら変化する様子が視覚化されます。
たとえば「電」に触れると、風力や水力、地熱、太陽光発電のエネルギー供給が点や線で表現され、「通」に触れると、電気自動車に渋滞情報が届いて渋滞が緩和される様子などが見えてきます。「医」に触れると、病院と各家庭がつながるヘルスケアITが現れます。「スマートコミュニティの快適な生活を体感していただきたいですね」とは担当者。
スマート忍者、スマート街絵巻とも、東芝が注力するスマートコミュニティ事業の認知度を上げるために展開しているコンテンツ。スマート街絵巻はアプリ開発も検討しているそうです。今後もスマートコミュニティ自体の知名度を上げ、より一般にも浸透させていく活動を楽しみにしています。
佐川急便、セブンイレブンが導入した「電気自動車」も
スマートコミュニティで、省エネルギー・低炭素社会を実現してくれるものとして、強く期待されるのが電気自動車。ガソリンをまったく使わず、走行中に二酸化炭素を出さないのが特徴です。佐川急便とセブンイレブンの例で見てみましょう。
佐川急便では、今年10月末に京都市中京区で試験導入した3輪電気自動車が展示されていました。宅配便の集荷・配達での活用を想定して開発した新型車「雷駆T3」で、SGホールディングスグループで同社グループ会社のSGモータースが、集荷・配達に適した専用ボディを製造しています。
京都市中京区は細い道路が多く、多数の商店やオフィス、住居の立ち並ぶエリア。3輪電気自動車はコンパクトで機動性に優れ、排気ガスを出さないため、環境面はもちろん効率的な集荷・配達も可能になります。「今後1年を目安に検証しながら、環境にやさしい輸送方法を開発していきたいです」と担当者。
トヨタ車体が発売した1人乗り電気自動車「コムス」を、今年7月末に導入したセブンイレブンも負けていません。全国のセブンイレブンで200台を所有し、東京では12台が8月に開始した宅配サービス「らくらくお届け便」の場で活躍しています。コンビニ業界で店舗の宅配サービスに電気自動車を採用するのは初の試み。「環境にやさしく、小型で小回りがきき、女性でも運転しやすいのが特徴です」とは担当者。
以上、エコプロダクツ2012で見つけた主に「スマートコミュニティ」のものをピックアップしてみましたが、いかがだったでしょうか? 今後もさらに進んでいくスマートコミュニティ、引き続き詳しく取材していきたいです。
【関連リンク】
・エコプロダクツ2012
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