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糖尿病専門医に聞く。太りにくい居酒屋メニューはこう選べ!

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宴会シーズンが続くこのごろ、3日と開けずに居酒屋で食事をしています。どんどんおなかが出てくるような……。

そこで、『専門医が教える 糖尿病食で健康ダイエット』(アスキー新書)の著書で「腹やせのための食べ方」を提案されている糖尿病専門医の福田正博先生に、「居酒屋でも太りにくいメニューの選び方」についてお話を伺いしました。



■メインおかずは、いか、たこ、エビ、ホタテなど甲殻類か貝類がお勧め

「まず店を選ぶときに、飲み放題付き、バイキングは厳禁です。できるだけ和食の店、鍋料理の店を選びましょう。鍋でも、しゃぶしゃぶ肉やうどん食べ放題はNGです。

食べ放題では、肉のカロリーだけではなく、同時に酒も進んで摂取カロリーが相乗効果で増えます。翌日は当然、おなかに脂肪がついて体重が増えています」と福田先生。はい、できるだけ飲み&食べ放題は控えます。

ではここで、居酒屋メニューで、「これならOK、それはNG」というメニューを具体的に教えていただきました。

<取りあえずの一皿>
・フィッシュ&チップス、鶏のキモ……NG
・梅しそサラダ、漬物、野菜のおひたし……OK
  
まずは食物繊維が豊富な食材を、次にメインのおかずを食べるようにします。「野菜(食物繊維)→魚・肉(タンパク質)→ごはん(炭水化物)という『食べる順番』を守る」ということです。
つまり、取りあえずの一皿でフィッシュ&チップスはとんでもない、すきっぱらに揚げ物で油分過多、かつ、ポテトの炭水化物で血糖値(血液中の糖分の濃度)も上がりやすく、さらにビールをあおるだけです。

ただし、せっかくサラダを選んでも、「海老マヨサラダ」など、マヨネーズ、サウザンド、シーザー、フレンチなどのドレッシングは油のかたまりで、量によっては揚げ物以上に油をとることになります。これらはよけて食べてください。ポン酢、レモン汁を振る、塩を微量かけるなどすれば野菜は味わい深くなります。

<メインのおかず・魚>
・エビフライ、小魚の天ぷら、うなぎのかば焼き、トロの刺し身……NG
・かれいの煮物、たこのキムチあえ、イカの刺し身……OK

フライ、天ぷらなど揚げ物は避けてください。衣が分厚くて油の質も良くないことが多く、脂っこいものはすべて高カロリーです。
魚は、うなぎ、トロ、ぶり、さんまなど口の中でとろける食感がするものは高カロリーです。一方、かれい、たらなどの白身の魚や、いか、たこ、えび、ホタテ、とりがいなどの甲殻類や貝類は低カロリーで栄養価も高く、居酒屋でのメインメニューとしてお勧めします。

<メインのおかず・肉>
・トンカツ、ひと口カツ、コロッケ、牛バラの焼き肉、鶏の皮、鶏のもも、つくね……NG
・しゃぶしゃぶ、牛ももの網焼き、鶏のレバー、ささみ……OK

トンカツやコロッケは、揚げ物のうえにソースをかけてしまうので超高カロリー。牛肉では、バラのカロリーはもも肉の4倍にもなります。鶏の皮は鶏料理の中でも高カロリーなので避けましょう。

なお、魚も肉も食べたいときは、魚⇒肉の順番に食べましょう。最近、魚の不飽和脂肪酸が血糖値を正常に保とうとするホルモン(インクレチン)の分泌を刺激するという報告があります。

<ごはん、めん類>
・各種ラーメン、うどん、ピザ、牛丼、ごはん大盛り……NG
・雑炊、お茶漬け、雑穀米……OK

居酒屋メニューでは、炭水化物は200キロカロリーまでに抑えます。ごはんは「ふやかした」メニューのほうが消化によくて分量も抑えることができます。シメにこれらNGのメニューを食べると、1食分余計に食べることになって「腹やせ」には最悪の結果が待っています。

最後に福田先生は、こうアドバイスを加えます。
「自分がオーダーするのは野菜料理を1品だけ、と決めておきます。
居酒屋では、カロリーや食べる順番などなにも考えていない料理がずらっとテーブルに並んでいるでしょう。ひと通り見渡してから、『食べる順番』にのっとって野菜から箸をつけるようにしましょう」

そういえば居酒屋では、テーブルいっぱいに置かれたメニューを無意識に片っ端から食べていました。それは、「太るに決まっている食べ方」(福田先生)だそうです。このシーズンこそはこれらの知識を持って、冷静にメニューを選びとりたいものです。

糖尿病専門医に聞く。太りにくい居酒屋メニューはこう選べ!
監修:福田正博氏。大阪府内科医会会長。医学博士。糖尿病専門医。ふくだ内科クリニック(大阪市淀川区)院長。名医として数々のメディアで紹介され、著書に『糖尿病は「腹やせ」で治せ!』(アスキー新書)、『専門医が教える 糖尿病ウォーキング!』(扶桑社新書)、『専門医が教える5つの法則 「腹やせ」が糖尿病に効く!』(マガジンハウス)、また、最新刊の『専門医が教える 糖尿病食で健康ダイエット』(アスキー新書)、最新刊の『専門医が考えた 糖尿病に効く「腹やせ」レシピ』(洋泉社)が、ヘルシーダイエットのためのレシピ集として好評。



(品川緑/ユンブル)

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