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最新の研究によると『ジュラシック・パーク』は実現不可能らしい

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映画『ジュラシックパーク』を見た人なら、琥珀の中に閉じ込められたカから恐竜のDNAを採取して、カエルのDNAで欠けた部分を補えば、恐竜を現代に蘇らせることが出来るのでは? と信じたのではないでしょうか。

少なくとも訳者は信じました。実行されないのは、幸いにもハモンドのような向こう見ずで人間の力を過信した人がいないから、そしてグラント博士やサトラー博士、そしてマルコム博士やのように、恐竜と人間は共存出来ないのだと冷静に判断する人が圧倒的多数だからだ、と今日の今日まで信じていました。

しかし、最新の研究によると『ジュラシックパーク』は実現不可能とのこと。というのも、DNAはそんなに長持ちしないからなんだそうです。

では、以下から詳細をどうぞ。

(続きの動画は拍子抜けする音楽になっています。音量と心の準備をどうぞ。ちょっとイラッとするかも...)
 


【大きな画像や動画はこちら】
 



800~6000年の間に、非常に良く似た条件で埋められたニュージーランドの絶滅したモアという鳥の骨を158本解析した結果、DNAの生態系に入った化学物質等の半量が消失する「半減期」は521年だと科学者は判断しました。

521年の半減期は、−5度という理想的な温度で水に触れることも無く、その他の悪条件も無いことが前提でのことであり、読み取ることが出来る十分なDNAが得られるのは150万年前後、全てのDNA配列は680万年で破壊されてしてしまうとのこと。当然、約6,550万年前に絶滅した恐竜のDNAを読み取る作業は到底不可能というわけです。

「これは、琥珀に閉じ込められた古代の昆虫から恐竜のDNAを採取するという主張が誤りだということを裏付けることとなりました。」と話すのは、オーストラリアのシドニー大学でコンピュータ進化生命工学を研究するサイモン・ホー博士。しかし、「現在ある最古の真正のDNA配列の50万年前という記録を破ることは出来るかもしれない」そうです。

Natureの報告によると、サンプルに使用したモアのDNA劣化の内、38.6%は月日の経過によって発生し、残りは環境によって発生しているとのこと。これらの要素を含めて全てを解明しない限り、危険を孕む要素のある絶滅した生物を現代に蘇らせるのはリスクが高いでしょう。

それにしても、ワクワクする内容の映画だったので完全に否定されてしまうのはガッカリですね。


[via io9]

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