トム・ハンクス、ノーラ・エフロン戯曲でブロードウェイ・デビュー

　オスカー俳優のトム・ハンクスが、今年6月に死去したノーラ・エフロン監督の戯曲「ラッキー・ガイ（原題）」で、ブロードウェイ・デビューを果たすことが決定した。映画「フィラデルフィア」（1993）、「フォレスト・ガンプ　一期一会」（94）でアカデミー賞主演男優賞を2年連続で受賞する快挙を成し遂げ、その後もハリウッドで活躍を続けるハンクスが、56歳にして新たな一歩を踏み出す。

　ハンクスは、エフロン監督の映画「めぐり逢えたら」と「ユー・ガット・メール」に出演している。ずいぶん前から企画について話し合っていたようで、「ノーラがいなくなってしまったことが、残念でなりません。ですが、彼女のメッセージを待ち望む人がいる限り、私たちは作品をつくり続けます」と、エンターテインメント・ウィークリー誌で語っている。

　「ラッキー・ガイ」は、1980～90年代に活躍したニューヨークのジャーナリスト、マイク・マカラリー氏の伝記劇。同氏は、1998年にニューヨーク市警によるリンチ事件を暴いた記事でピュリッツァー賞を受賞したが、それからまもなく大腸ガンで死去した。ジョージ・C・ウルフ（「最後の初恋」）が演出を手がけ、ブロードハースト・シアターで2013年3月1日からプレビュー公演、4月1日から本公演が上演される。

　ハンクスの最新映画「クラウド アトラス」は10月26日に全米公開、日本では来年公開される予定。

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Photo by Jason LaVeris/FilmMagic