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『劔岳』の木村大作監督、引退を撤回! 監督復帰作は『春を背負って』

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映画『八甲田山』をはじめ、日本映画史に残る数々の大作を撮影してきたカメラマン・木村大作が、2009年の『劒岳 点の記』に続いて、笹本稜平の小説『春を背負って』の映画化を手がけることが明らかになった。

同作は、脱サラして立山連峰にある父の菫(すみれ)小屋を次いだ亨と、そこに集うさまざまな人の力強い生き方と温かな交流を描いた”それぞれの居場所”を求める人間ドラマ。

富山県・立山連峰を舞台に、2013年4月から約8カ月にも及ぶ大規模なロケを予定している。

公開は2014年を予定。

木村大作の初監督作『劔岳 点の記』は、日本アカデミー賞最優秀監督賞のほか数々の賞を受賞。

興行収入25.8億円、観客動員200万人を突破し大ヒットを記録した。

木村監督は『劔岳 点の記』を製作した際、「最初で最後の監督業」「この映画を最後に映画業界を引退する」と明言していたが、今回の作品を手がけるにあたり「今回、その言葉を撤回します!」と宣言。

「やはりこの映画の世界からは離れられません。

何歳になってもまだできるんだ! ということで再び、メガホンを取ることを決意しました」と経緯を説明した。

原作の舞台は奥秩父だが、映画化にあたって立山連峰に変更。

その理由を木村監督は、「私は山の映画を撮影するのに、最も適した場所は立山連峰だと思います」と説明し、「360度どこをとっても画になる、かつ日本中の山々を見渡すことができる」とその魅力を語った。

「『劔岳 点の記』でやり残したことはない、あれ以上のことはできないという確信もあった」という木村監督。

「映画を創る上で、監督として新しいものを生み出していくということは楽しい」と語り、「自分のバイタリティが続く限り”創作”活動は続けていきたいです!」と、意気込みを述べた。

【拡大画像を含む完全版はこちら】



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