日本を代表するプリマバレリーナで、現在は女優として活躍する草刈民代のクラシックバレエ最後の公演を、夫の周防正行監督が記録した「草刈民代 最後の“ジゼル”」が12月8日、都内の劇場で封切られ、草刈と周防監督が舞台挨拶に立った。
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2009年、世界的な名門バレエ団として知られるレニングラード国立バレエとの共演で行われた「ジゼル」の舞台を収録。草刈の万感の思いが込もった最後の舞台、草刈のバレリーナとしての魅力を余すところなくとらえる。
草刈は満席の会場を見渡し、「これまで感動して涙がこぼれることなんてなかったけど、引退公演の最終日と今日の客席の空気に同じものを感じて心に響いた。泣いちゃったらどうしよう」と感無量の面持ち。8歳から36年間踊り続けてきたが、最後の作品は「ぜひ『ジゼル』を踊りたいと思った。とても演劇的で、最後だからこそ見せられるものがあるという作品。23歳で初めて踊ったけれど、気持ちの強さは最後が1番だった」と振り返る。
周防監督は、「生まれて初めて見たバレエが『ジゼル』。ロシア人の生活を取材するという仕事でモスクワに行って、ボリショイ劇場で『ジゼル』を見た。その時はあまりの退屈さ加減にもう一生バレエを見ることはないと思ったけど、その後バレリーナを主演に映画を撮ることになった(笑)。今思うと本当に不思議」と明かし、笑いを誘っていた。そして、「表現の幅の広さが彼女の持ち味。『ジゼル』のようなバレエを踊っている時はお姫様系のイメージがあるけど、他の作品を見ると驚く。どんな作品でも自分の個性の中で表現してきたんだなと、良い意味でイメージを裏切ってくれる」と草刈の表現の振り幅の大きさに感服していた。
最後に草刈は、「終わりってあっけないものだけど、最後の重みをひしひしと感じられた瞬間。これこそバレエ作品。踊ってきたすべてがそこにあった」と集大成に自信をのぞかせる。また、「踊っている時の姿がこのような形で残ることは一生の宝物。これからはバレエの経験を活かして女優として頑張っていこうと思う」と今後の女優業のさらなる飛躍を誓った。
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