お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹が12月2日、書道家・田中象雨との共著「鈴虫炒飯」(幻冬舎刊)の刊行を記念し、東京・新宿の飲食店「粥麺茶房」でサイン会を行なった。
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芸能界きっての読書家として注目が高まっている又吉が、現代社会に合う四字熟語を自ら新たに考案。それを気鋭の書道家・田中氏が書としてしたためたものをまとめており、120もの四字熟語が収められている。タイトルの「鈴虫炒飯」も又吉が考えた四字熟語。田中氏に「何か四字熟語を考えて」と言われ、「“鈴虫炒飯”みたいな?」と意味も考えずに答えたという。後から考えてつけた意味は「かむと鈴虫が鳴くような美しい音が響く炒飯で、急いで食べると美しい旋律を奏でてしまい、周囲の人が仕事を放り出して聞きほれてしまうため、食べるのは午後からの予定がないときがよい。精神的な余裕がある人の質を求める食事の意で、転じて何より内容を求める状態」だという。
このほか「幹事横領」(幹事がお金を持ち逃げする、すなわち信じていた人に裏切られること)、「馬面猫舌」(馬面である上に猫舌であること、分かりやすい欠点が2つあり短所の渋滞を起こすさま)など独特の感覚による新四字熟語が登場する。田中氏の書は熟語ごとに意味に合った書体で表現されており、又吉は「書自体が熟語の説明になっているのでそこも見てほしい」とアピールした。又吉自身の実体験が元に誕生した熟語もあるそうで「よいことをしたのに残念な結果になること」を意味する「善行無残」のページを掲げた。
報道陣からは、即席の四字熟語を求める声が続出。いまの気分を聞かれ、「“質問応酬”ですかね? こんなにフィーチャーされたことがいままでないので」。相方の綾部祐二を表す四字熟語は「熟女王子」。先輩芸人である「雨上がり決死隊」宮迫博之の内臓疾患による入院が報じられたが、「僕もニュースで知って、みんなビックリしていました」と明かす。宮迫へのエールを四字熟語でという求めには「ちょっと失礼なので……。3日ほどお時間をいただけたら」とやんわりと断ったが、宮迫の人柄を表すなら「“面白先輩”ですね」と恐縮気味に語った。
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