苦しいときこそ、その言葉が身にしみる……
子どものころは、「なんだか難しい言葉づかいだな……」と思っていた"ことわざ"。大人になり、仕事をする中で、その意味を心から理解できるようになったという人も多いのではないでしょうか。マイナビ会員の男性458名に聞いた、「仕事をしていて『そのとおりだなあ』としみじみ感じることわざ」をランキングにしてみました。 >>女性編も見る
Q.仕事をしていて「そのとおりだなあ」としみじみ感じることわざを教えてください(複数回答)
1位 一難去ってまた一難 25.6%
2位 急がば回れ 22.7%
3位 案ずるより産むが易し 20.7%
4位 急いては事を仕損じる 15.9%
5位 正直者が馬鹿を見る 15.1%
■一難去ってまた一難
・「一つ難題が片付けば、また難題がやってきて……の繰り返し」(29歳/小売店/専門職)
・「何か問題が起こって、やっと解決したと思ったら次の問題が起こる」(39歳/自動車関連/技術職)
・「仕事中にトラブルがないことがほとんどない」(27歳/機械・精密機器/技術職)
■急がば回れ
・「横着して楽をしようとすると、結局時間がかかる」(34歳/医療・福祉/専門職)
・「急ぎの仕事こそ、地味な部分を押さえておかないと大変なことになる」(28歳/その他/専門職)
・「楽をしようとするとろくなことがないし、いろいろ根回ししたほうが仕事は早く進む」(30歳/金融・証券/専門職)
■案ずるより産むが易し
・「やる前はいやだなあと思っていたことも、いざやってみると意外とスムーズに進む」(26歳/食品・飲料/技術職)
・「初めてのことなど、いろいろ考えすぎて緊張したり不安になることが多いが、振り返ると悩みすぎだったなあと感じる」(29歳/生保・損保/専門職)
・「どんなに炎上していたプロジェクトでも、今振り返るとなんとかなって終わっている」(29歳/情報・IT/技術職)
■急いては事を仕損じる
・「ある程度、順を踏んで行動しなければ、あとあと調整等で大変なことになる」(33歳/情報・IT/技術職)
・「急ぎでやったことはミスが多い」(24歳/電力・ガス・石油/技術職)
・「焦って仕事をしても、ミスをして余計な時間がかかってしまう」(27歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)
■正直者が馬鹿を見る
・「失敗したことを客に伝えるときに、そのまま伝えてしまって伝えなくてもよいことまで話してしまいがち。伝えるべきではなかったことも多くて、よく怒られた」(32歳/商社・卸/技術)
・「こつこつと足を動かして営業に回るより、何度か接待をしていればその見返りで仕事がもらえる現実」(29歳/印刷・紙パルプ/専門職)
・「上司に正直な報告をしたら『そんな言い訳はいらん!』と一喝され、他人のミスをかぶらされるハメに」(32歳/その他)
■番外編:デキる人の秘訣とは?
・嘘も方便「クレームになったとき、嘘を言うことで丸く収まった」(33歳/その他)
・善は急げ「自分で抱え込むより、とにかく早く行動することが大事と思う」(27歳/情報・IT/技術職)
・失敗は成功のもと「何回失敗しても、そのたびに成長していっている気がする」(28歳/食品・飲料/販売職・サービス系)
総評
1位は「一難去ってまた一難」でした。皆さん、ホッとする間もなく、次々と難題に立ち向かっているようです。一つ解決するごとに、経験値も一つ上がる!と思えば頑張れるかも。
2位は「急がば回れ」。時間がないときに限ってミスをして余計に時間がかかるのは、焦って必要なことを省略してしまうから。そういうときこそ落ち着いて、確実な方法で!
3位は「案ずるより産むが易し」。考えていたよりも、やってみたら意外と簡単というのは、やった後でわかること。何度同じような経験をしても、やる前は「どうしよう、どうしよう」とウジウジ考えて動き出せないのは私だけでしょうか。
5位には「正直者が馬鹿を見る」、番外では「嘘も方便」と、子どものころには教えられなかった社会の厳しさ、難しさを感じさせることわざも挙がりました。最初は馬鹿正直に怒られたりしながら、強くたくましい大人になっていくんですね。
(文・OFFICE-SANGA 澤田千春)
調査時期:2012年10月15日~2012年10月20日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男性458名
調査方法:インターネットログイン式アンケート
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