交通事故に遭ってしまった際には慌ててしまうものです。どうしていいかわからない、自分が被害者なのに理不尽に扱われても、うまく交渉できない、みたいなことが起こります。そんな時は弁護士に頼むといいそうです。交通事故に関して、弁護士法人アディーレ法律事務所の篠田恵里香弁護士にお話を伺いました。
■交通事故の相談は増えてる!
――最近、子供が犠牲になる悲惨な事故、飲酒運転による事故などが報道されて、注目されていますが、交通事故は増えているんでしょうか。
篠田弁護士 人身事故の発生数自体は年間約70万件でどちらかというと減少傾向です。ただ、弁護士事務所に持ち込まれる交通事故の案件は増えています。
――アディーレさんにはどのくらいの交通事故案件が相談されるのでしょうか。
篠田弁護士 問い合わせは月に3,000件ぐらいですね。事件化する件数は増加傾向にあるように思います。
■相談のほとんどは「お金」の話
――どういった相談が多いのでしょうか?
篠田弁護士 慰謝料や休業損害など、示談金の金額に関してのご相談が多いです。
――それほどもめるものなんでしょうか。
篠田弁護士 もめますね。アディーレでは、被害者の方を全面的にご支援するために被害者の方からのみご相談を受け付けていますが、被害者の方には、まず加害者が加入している保険会社から連絡があり、示談の話を進めます。
――そうですね。警察に連絡して、現場検証が終わったら、保険会社とのやりとりになるでしょうね。保険会社から「この金額で」みたいな提示がされると思いますが……。
篠田弁護士 その提示内容が問題です。本来、裁判所が認める金額が正しいはずですよね。裁判所では、こういった事故のケースは「過失は何対何」で「金額はこのくらい」という類例からの基準が決まっているんです。
――えっ、金額の決まりがあるんですか?
篠田弁護士 ええ。でも、保険会社が最初に提示してくる金額は、100%といっていいほどその基準よりもはるかに低い金額です。
――100%ですか。
篠田弁護士 裁判所が認める基準の金額以上を出してきた保険会社を見たことは皆無に等しいです。そりゃ保険会社だって支払いたくないでしょうからね。でも、被害者の方からすると、本来もらえるべき正当な金額をもらえない(そもそも低いことに気づいていない)のは困りますよね。
――それは知ってないと交渉できないですね。
篠田弁護士 治療を継続するかどうかの判断も気をつけないといけません。治療がまだ必要なのに「治療終了の通知」を受けた場合、これに反対しないといけません。また、事故のために仕事を休んだ場合、その分の収入も補償してもらうべきです。特に自営業の方は、保険会社から収入の金額を低く設定されやすいんです。正当な金額の治療費、医療関係費、休業損害等を請求しないといけません。慰謝料の金額も治療期間に応じて変わってきます。
――なるほど。言いくるめられてるみたいでイヤですが(笑)、自分で全部やるのは大変かも……。
篠田弁護士 言いくるめているわけではないですよ(笑)。あと障害が残ってしまった場合には「後遺障害の等級認定」を受けないといけません。最も軽い等級は14級ですが、この認定を受けるだけでも、裁判所基準の慰謝料で110万円変わってきます。
――交通事故の被害を受けたらいろいろ考えるべきことがあるんですね。
篠田弁護士 そうですね。でも当然のことなんですよ。交通事故案件は法的判断で本来複雑なもの。あまり知られていないことですが「将来の逸失利益」というものもあります。例えば、職人さんで事故に遭ってうまく腕が動かなくなったとか。その場合には、将来に稼ぐはずだったお金も補償してもらうのは当然のことですよね。会社員や専業主婦の方でも、将来の逸失利益を受け取れる場合があります。
――それぞれの手続きというのは難しいのでしょうか。
篠田弁護士 やはり、どのような資料をそろえるか、相手方の保険会社にいかに交渉できるかが大事です。「後遺障害の等級認定」の書類をそろえるのは難しいかもしれませんね。プロに任せた方がいいのではないでしょうか。
■弁護士さんにかかる費用は!?
――弁護士さんにお願いした際の費用を知りたいのですが。
篠田弁護士 アディーレの場合には、相談料は無料です。着手金も頂いていません。示談が成立したら、「21万円」プラス「回収できた金額の10.5%」を頂いています。
――なるほど。例えば、示談して支払われる金額が200万円となった場合には、21万円プラス21万円で合計42万円をお支払いするんですね。
篠田弁護士 はい。でも、依頼して良かったと思っていただけるだけの成果が上がると思います。
■交通事故に備えてのアドバイス!
――これから交通事故に遭うかもしれない人のために、何かアドバイスはありますか?
篠田弁護士 保険に入る際に「弁護士費用特約」が付いているものに入っておかれるといいと思います。これが付いていると、弁護士費用は保険会社が負担してくれますので、費用の心配なく安心して弁護士に依頼することができます。あと、事故に遭ったらすぐに対処すること、すぐに病院に行くことです。
――どういう理由でしょうか?
篠田弁護士 交通事故は、大きく物損事故、人損事故、人身事故に分けられますが、最初に「物損」扱いにしてしまうと、後から「人損」に切り替えるのは非常に大変です。ですから、事故が起こった直後に妥協せずにしっかり判断することです。すぐ病院に行って適切な治療を受けることも大事です。後々の示談の内容に影響してくるんです。
――なぜでしょうか?
篠田弁護士 初めは大丈夫と思って病院に行かなかったりすると、後から痛みが出ても、「大したことなかったはずだ。事故とは関係ないけがだ。」などの印象を与えて不利になったりします。とても重要なポイントです。
交通事故に遭って困ったら、保険会社相手に自分で戦うよりも、弁護士にお願いするのがいいかもしれません。
(高橋モータース@dcp)
アディーレ法律事務所
http://www.adire.jp/
【関連リンク】
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篠田弁護士 人身事故の発生数自体は年間約70万件でどちらかというと減少傾向です。ただ、弁護士事務所に持ち込まれる交通事故の案件は増えています。
――アディーレさんにはどのくらいの交通事故案件が相談されるのでしょうか。
篠田弁護士 問い合わせは月に3,000件ぐらいですね。事件化する件数は増加傾向にあるように思います。
■相談のほとんどは「お金」の話
――どういった相談が多いのでしょうか?
篠田弁護士 慰謝料や休業損害など、示談金の金額に関してのご相談が多いです。
――それほどもめるものなんでしょうか。
篠田弁護士 もめますね。アディーレでは、被害者の方を全面的にご支援するために被害者の方からのみご相談を受け付けていますが、被害者の方には、まず加害者が加入している保険会社から連絡があり、示談の話を進めます。
――そうですね。警察に連絡して、現場検証が終わったら、保険会社とのやりとりになるでしょうね。保険会社から「この金額で」みたいな提示がされると思いますが……。
篠田弁護士 その提示内容が問題です。本来、裁判所が認める金額が正しいはずですよね。裁判所では、こういった事故のケースは「過失は何対何」で「金額はこのくらい」という類例からの基準が決まっているんです。
――えっ、金額の決まりがあるんですか?
篠田弁護士 ええ。でも、保険会社が最初に提示してくる金額は、100%といっていいほどその基準よりもはるかに低い金額です。
――100%ですか。
篠田弁護士 裁判所が認める基準の金額以上を出してきた保険会社を見たことは皆無に等しいです。そりゃ保険会社だって支払いたくないでしょうからね。でも、被害者の方からすると、本来もらえるべき正当な金額をもらえない(そもそも低いことに気づいていない)のは困りますよね。
――それは知ってないと交渉できないですね。
篠田弁護士 治療を継続するかどうかの判断も気をつけないといけません。治療がまだ必要なのに「治療終了の通知」を受けた場合、これに反対しないといけません。また、事故のために仕事を休んだ場合、その分の収入も補償してもらうべきです。特に自営業の方は、保険会社から収入の金額を低く設定されやすいんです。正当な金額の治療費、医療関係費、休業損害等を請求しないといけません。慰謝料の金額も治療期間に応じて変わってきます。
――なるほど。言いくるめられてるみたいでイヤですが(笑)、自分で全部やるのは大変かも……。
篠田弁護士 言いくるめているわけではないですよ(笑)。あと障害が残ってしまった場合には「後遺障害の等級認定」を受けないといけません。最も軽い等級は14級ですが、この認定を受けるだけでも、裁判所基準の慰謝料で110万円変わってきます。
――交通事故の被害を受けたらいろいろ考えるべきことがあるんですね。
篠田弁護士 そうですね。でも当然のことなんですよ。交通事故案件は法的判断で本来複雑なもの。あまり知られていないことですが「将来の逸失利益」というものもあります。例えば、職人さんで事故に遭ってうまく腕が動かなくなったとか。その場合には、将来に稼ぐはずだったお金も補償してもらうのは当然のことですよね。会社員や専業主婦の方でも、将来の逸失利益を受け取れる場合があります。
――それぞれの手続きというのは難しいのでしょうか。
篠田弁護士 やはり、どのような資料をそろえるか、相手方の保険会社にいかに交渉できるかが大事です。「後遺障害の等級認定」の書類をそろえるのは難しいかもしれませんね。プロに任せた方がいいのではないでしょうか。
■弁護士さんにかかる費用は!?
――弁護士さんにお願いした際の費用を知りたいのですが。
篠田弁護士 アディーレの場合には、相談料は無料です。着手金も頂いていません。示談が成立したら、「21万円」プラス「回収できた金額の10.5%」を頂いています。
――なるほど。例えば、示談して支払われる金額が200万円となった場合には、21万円プラス21万円で合計42万円をお支払いするんですね。
篠田弁護士 はい。でも、依頼して良かったと思っていただけるだけの成果が上がると思います。
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――これから交通事故に遭うかもしれない人のために、何かアドバイスはありますか?
篠田弁護士 保険に入る際に「弁護士費用特約」が付いているものに入っておかれるといいと思います。これが付いていると、弁護士費用は保険会社が負担してくれますので、費用の心配なく安心して弁護士に依頼することができます。あと、事故に遭ったらすぐに対処すること、すぐに病院に行くことです。
――どういう理由でしょうか?
篠田弁護士 交通事故は、大きく物損事故、人損事故、人身事故に分けられますが、最初に「物損」扱いにしてしまうと、後から「人損」に切り替えるのは非常に大変です。ですから、事故が起こった直後に妥協せずにしっかり判断することです。すぐ病院に行って適切な治療を受けることも大事です。後々の示談の内容に影響してくるんです。
――なぜでしょうか?
篠田弁護士 初めは大丈夫と思って病院に行かなかったりすると、後から痛みが出ても、「大したことなかったはずだ。事故とは関係ないけがだ。」などの印象を与えて不利になったりします。とても重要なポイントです。
交通事故に遭って困ったら、保険会社相手に自分で戦うよりも、弁護士にお願いするのがいいかもしれません。
(高橋モータース@dcp)
アディーレ法律事務所
http://www.adire.jp/
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