青文字系ファッション誌を中心に活躍する読者モデルの武智志穂(27)が、2作目となるセルフプロデュースブック「武智志穂 Serendipity(セレンディピティ)」の発売を記念し、モデルプレスのインタビューに応じた。
【独占入手】「武智志穂 Serendipity」未収録カット公開
増刷ヒットを記録し、いわゆる“読モ本”の先駆けとなった前作「武智志穂 familiar」から約2年半。今年5月には結婚という大きな転機を迎え、大人の女性へと進化を遂げつつある。モデルプレスインタビューでは、そんな彼女がこだわりにこだわりを重ねて完成させた同書への思いはもちろん、結婚に踏み切ったきっかけや夫との新婚生活に接近。同世代の女性から絶大な支持を集めるファッションやビューティについてもたっぷりと語ってくれた。
◆本当の“素”をさらけ出した1冊
― 2冊目のセルフプロデュースブック出版、おめでとうございます!今の率直な心境をお聞かせください。
武智:ありがとうございます!前作から2年半、いろいろな経験をさせていただいて、結婚という大きなターニングポイントも迎えました。自分の人生の中ですごく濃い2年半やったなぁと思います。この本は、その間に感じたいろいろな思いをひとつの形にしたという感じ。デザインや構成にもがっつり参加させてもらったので、完成したときの感動はハンパなかったです!
― タイトルの「Serendipity(セレンディピティ)」に込めた思いを教えてください。
武智:「Serendipity」は日本語で「ひとつの目標にまい進しているうちに、偶然幸せを見つける能力」という意味なんです。偶然見つけるものって、いいものも悪いものもあると思うんですけど、その偶然をどういう風にとらえるかは人それぞれやと思うんです。私はなるべくいい風にとらえるように心がけて生きてきたので、この単語が自分の人生にピッタリやなぁと思って選びました。
― 前作「武智志穂 familiar」を制作した当時と比べて、武智さんご自身の変わった点は?
武智:まだまだ今も未熟なんですけど、「familiar」を出した2年前は本当に若かったなぁ、子供やったなぁと思います。その頃はみんなに「笑顔が好き」って言ってもらえることが嬉しくて、「笑顔でいなくちゃいけない」って思ってた。周りから見られる自分を強く意識していたと思うんですけど、今回はそんな自分の殻を脱いで、本当の「素」をさらけ出せた。いろんな経験をしてきて、信じられることが増えたっていうか…たぶん、ちょっと強くなったんかなって思います。
― 2冊を読み比べると、大きな変化を感じることができそうですね。
武智:そうですね。27歳の私の今のリアルを詰め込みました。外見もそう。前はスキンケアも朝晩一緒だったんですけど、今はそういうわけにいかない(笑)。最近下半身のセルライトも気になってきたので、そこを意識したケアを取り入れたり。本当に2年前と全然違いすぎて、自分でもびっくりしてます。
― 書籍を制作していく上で、最もこだわったポイントは?
武智:みんなが私に対して興味を持ってくれている部分って、ファッションのウェイトがすごく大きいと思うんですよ。そこの妥協はしたくなかったので、セルフスタイリングで90体ほどコーディネートを組みました。
前回は古着がほとんどだったんですけど、最近はTPOを考えてコーディネートを組むようになりました。私の今のワードローブを全部詰め込んだので、1回では全部読み切れないと思います。2、3回読み返して、「こんなことも書いてあったんや」って発見しながら楽しんでほしいですね。
― 今回は結婚直後ということで、ウェディングドレスでの撮影も見どころですね。
武智:私、正直結婚願望がなかったので、こんなに早く結婚すると思ってなかったんです。でも今回の撮影で着るドレスを見た瞬間、嬉しすぎて可愛すぎて、ほんまに泣きそうになって(笑)。その時に「私、結婚願望なかったわけじゃないんや」って気づいたんです。そういう自分もいたんやって発見にもなりましたし、すごい感慨深い撮影でしたね。幸せでした。
― ドレスを着たことで、結婚の実感はわきましたか?
武智:そうですね。まだ子供がいないんで、結婚を実感することってあまりなくて。今本当の結婚式へ向けて少しずつ形にしているところなんですけど、一足早くドレスを着て花嫁気分を味わって、「本当に結婚したんや」って実感しました。
◆実は恐妻?!「ガンガンしつけていく」
― 今年5月に入籍されたばかりですが、新婚生活はいかがですか?
武智:犬が2匹いるんですけど、本当に子供みたいで。犬だけでこんなに手がかかってるのに、子供できたらどうなんねやろって(笑)。仕事と家庭の両立が今の段階で結構大変で、世の中のお母さんを尊敬してます。
今までは自分のことだけ考えて1日を過ごしていたけど、旦那さんと一緒に生活するようになってからは、1日1日をすごく丁寧に生きられるようになりました。守りたい大切なものができて、より仕事も頑張れるようになりましたし、やっぱり結婚っていいな~って。もちろんケンカもしてるんですけどね(笑)。
― 今作では旦那様との馴れ初めも詳しく語られていますね。
武智:そうなんです!今まで語ることがなかったので、そういうところも注目していただきたいです。
― 旦那様はどんな方ですか?
武智:ぶっちゃけ、お互い「結婚詐欺や!」って思うこといっぱいあるんですよ!平気で私の前でおならするようになったりとか(笑)。
― (笑)。それは、心を許すようになった証拠なのでは?
武智:そう、それは嬉しいことでもあるんですけどね。旦那さんは思ってたより、私の尻に敷かれてるみたい(笑)。すごく優しくて、悪いことがあったりしたらしっかり怒ってくれる人。「優しい」と「甘やかす」って別だと思うんですけど、そういう意味でお互い高め合える関係ですね。ただ、だんだん私が恐妻になっていっちゃってるみたいで…。旦那さんのお母さんからは「志穂ちゃん色に染めてね」とお許しをいただいてるので、これからもガンガンしつけていこうと思ってます(笑)。
― 結婚に踏み切ったきっかけはどのようなものでしたか?
武智:私、今でこそ家族はうまくいってるんですけど、複雑な時期もあって、いつの間にか「長女だから強くおらんとあかん」って考えが頭に刷り込まれていて。家族や彼氏に対しても、弱音を吐いたことがなかったんですよ。
でも今の旦那さんはそういうところにすごく敏感に気づいてくれて、自分の弱い部分を見せることができたんです。初めて彼氏の前で泣けたんですよ。今までは相手に対して「幸せにしてほしい」って求めてばっかりやったけど、旦那さんに出会って初めて「幸せにしてあげたい」って思えた。そこが決め手やったと思います。
― 今まで交際してきた方とは、決定的な違いがあったんですね。
武智:そうですね。私に対して「アカンで」って忠告してくれる人が初めてでした。旦那さんとは友達として出会ってから6~7年目くらいで結婚したんですけど、実は以前お付き合いしてたことがある人で。別れてからもずっと「いいとこも悪いとこも全部含めて好き」って言ってくれてて、安心感もありました。
結婚するに至ったのも、本当に偶然の重なりだったんです。別れてから全然連絡とってなかったんですけど、たまたま私が仕事で東京に来てた時に偶然会ったり。あるべくしてあった偶然やったんやなと思います。
― 将来的にはお子さんも?
武智:もちろん!子供は絶対、2人は欲しいです。私も旦那さんもきょうだいがいるんですけど、いてよかったなって思うので絶対作ってあげたい。3人作れたら一番いいかな。
― お子さんを交えた家庭像はどんなイメージですか?
武智:もうすぐクリスマスですけど、私ずっと家に生の樅の木を飾るのが夢やったんです。今までは一人住まいの家でスペース的に余裕がなかったので、結婚してやっと買えました。いつか子どもと一緒に飾り付けしたいなぁ。ひとつひとつ夢が叶っていくのが幸せです。
― 武智さんと同世代で、なかなか結婚という大きな決断に踏み切れなかったり、きっかけを探している女性も多いと思います。
武智:踏み切れなかったら踏み切れないで、全然いいと思うんですよ。私も実際経験してみて、ほんまに結婚ってタイミングやなって思ったんです。自分が結婚したい時ってなかなかチャンスが転がってこないけど、何も考えてへんときに意外ときたりするもんやから。踏み切れないってことは、その時じゃないってこと。あまり深く考えすぎず、流れに身を任せればいいんじゃないかな。
― お仕事とプライベートを充実させるコツは何だと思いますか?
武智:私、結構完璧主義で、神経質なところがあるんです。仕事が忙しくても家のことがちゃんとできてないと許せなくて、勝手にいっぱいいっぱいになっちゃったり。正直、今どうやって家庭と仕事を両立させていくか模索中です。
でも掃除や料理はすごく好きだから、それがストレス発散につながっているし、旦那さんも手伝ってくれるので助かっています。共働きやったら2人で助け合うことが大前提ですよね。忙しい中でも、週に1回は旦那さんと一緒にゆっくり過ごす時間を作るようにしたり…。とにかく、環境は自分で切り開いていくしかないですよね。
◆ヘルシーな自炊メニューでスタイルキープ
― 書籍でも詳しく紹介されていますが、つるつるとした美肌を保つ秘訣を教えてください。
武智:私はすごい敏感肌の乾燥肌なので、本当にいろんなものを試してきたんですけど、本では今の自分にベストで合っている方法を包み隠さず紹介しました。今日はこのあと撮影がぎっちり入っているので、実はファンデーションをしてないんです。メリハリをつけて、お肌を休ませることが大事ですね。
あとは睡眠。私3~4時間寝たら全然生きていけるんですけど、それでも5~6時間寝ると翌日のお肌が全然違うので、何よりも睡眠が美容液なんやろうなって思います。自分に合ったケアを見つけて、めんどくさがらずに続けることですね。
― 美しいスタイルをキープするために、運動や食事で心がけていることはありますか?
武智:運動は全然できてなくて、1日30分の愛犬とのお散歩くらい。ご飯は自炊が好きなので、ヘルシーな和食を中心に作るようにしています。20歳を超えてから、ちょっと悲しいんですけどコテコテした油ものが食べれなくなって(笑)。野菜、鶏肉、豚肉、お魚を中心に、一汁三菜を作ってます。
夜の10時以降は炭水化物は絶対食べないとか、毎日体重計に乗るとか、そういう決め事はちょこちょこありますけど、やっぱり健康的な食生活が大事。日々の積み重ねかなと思います。
― 今季購入したファッションアイテムや、気になるトレンドを教えてください。
武智:今は丈が長めのチェスターコートやクロップドパンツ、チェックものが気になってます。今まではスカートやワンピースしか着てなかったんですけど、最近いろんなジャンル、テイストの服を着こなせる女性に憧れがあって、パンツスタイルも多くなってきました。今探してるのはレザーのパンツ。ガーリーな服装が好きなので、甘いテイストのトップスを合わせて甘辛スタイルを楽しみたいですね。
◆“大人カワイイ”文化を広めたい
― 最近ではドラマ出演や音楽番組のMCなど、雑誌以外にも活躍の幅が広がっていますが、今後はどのようなお仕事に挑戦したいですか?
武智:自分で自分の天井を決めたくないので、いただける仕事はどんどん挑戦していきたいです。ドラマのお仕事は今までいただいたお仕事の中で一番つらくて、体壊すくらい大変だったんですけど、その分得たものがすごく大きくて!演技は奥が深くて楽しいので、もっともっと勉強したいと思いました。
最終的には、ライフスタイル自体を参考にしてもらえる存在を目指しています。私が読者モデルを始めたのも、ファッション業界に進みたいという夢がきっかけで、まだその夢は変わっていません。将来は梨花さんみたいに、ファニチャーからファッション、ビューティまで幅広く扱うセレクトショップを持ちたいです。
― もうすぐ年末ということで、来年ヘ向けての抱負をお聞かせください。
武智:私がお仕事をさせてもらっている、いわゆる“青文字系”の雑誌って、私と同世代の大人の女性に向けた企画がまだ全然少ないように感じるんです。私と一緒に歳を重ねているファンの方もたくさんいるので、そういった大人の女性向けの“大人カワイイ”文化をもっと広めていけたらいいなと思います。それは自分たちで切り開いていくしかないので、もっと勉強して、自分で活躍の場を増やしていけたら。この「Serendipity」がきっかけになればいいですね。
― では最後に、モデルプレス読者へ夢を叶える秘訣を教えてください。
武智:不安で踏み出せない気持ちもすっごいわかるんですけど、何でも挑戦してみることかな。やっぱり頭で考えるよりも行動あるのみかなって、自分の人生振り返るとすごく思います。チャンスをどう形にしていくのかは自分次第。失敗は次につながる経験になるし、怖がらずにいろいろなことを経験してください!
― ありがとうございました。
原宿を舞台にした“青文字系”のシーンを牽引し、ブームを創り出してきた立役者である彼女。インタビューでは、ブレない芯がありながら、親しみやすい雰囲気で周囲を包み込む、そんな大人の女性ならではの魅力を感じることができた。細部にわたって創りこまれた書籍のページにじっくりと目を通せば、「オシャレになりたい」「キラキラ輝きたい」そんな願望を掻き立てられること間違いなしだ。(モデルプレス)
■「武智志穂 Serendipity」
学研パブリッシング、2012年11月20日発売
■武智志穂(たけちしほ)プロフィール
生年月日:1985年5月31日
出身地:大阪府
血液型:A型
ブログ:http://ameblo.jp/asbs-shiho/
18歳から読者モデルとして活動開始。「古着Mixガールズ」「SEDA」などの青文字系ファッション誌を中心に活動し、同世代の女性から支持を得る。2012年1月、連続ドラマ「堀江ブギーデイズ!」(関西テレビ)で女優デビュー。同年7月に関西ローカルの音楽番組「音エモン」(月~日、午前3~4時頃、関西テレビ)のナビゲーターに抜擢されるなど、活躍の幅を広げている。プライベートでは2012年5月、一般男性との結婚を発表した。
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【独占入手】「武智志穂 Serendipity」未収録カット公開
増刷ヒットを記録し、いわゆる“読モ本”の先駆けとなった前作「武智志穂 familiar」から約2年半。今年5月には結婚という大きな転機を迎え、大人の女性へと進化を遂げつつある。モデルプレスインタビューでは、そんな彼女がこだわりにこだわりを重ねて完成させた同書への思いはもちろん、結婚に踏み切ったきっかけや夫との新婚生活に接近。同世代の女性から絶大な支持を集めるファッションやビューティについてもたっぷりと語ってくれた。
◆本当の“素”をさらけ出した1冊
― 2冊目のセルフプロデュースブック出版、おめでとうございます!今の率直な心境をお聞かせください。
武智:ありがとうございます!前作から2年半、いろいろな経験をさせていただいて、結婚という大きなターニングポイントも迎えました。自分の人生の中ですごく濃い2年半やったなぁと思います。この本は、その間に感じたいろいろな思いをひとつの形にしたという感じ。デザインや構成にもがっつり参加させてもらったので、完成したときの感動はハンパなかったです!
― タイトルの「Serendipity(セレンディピティ)」に込めた思いを教えてください。
武智:「Serendipity」は日本語で「ひとつの目標にまい進しているうちに、偶然幸せを見つける能力」という意味なんです。偶然見つけるものって、いいものも悪いものもあると思うんですけど、その偶然をどういう風にとらえるかは人それぞれやと思うんです。私はなるべくいい風にとらえるように心がけて生きてきたので、この単語が自分の人生にピッタリやなぁと思って選びました。
― 前作「武智志穂 familiar」を制作した当時と比べて、武智さんご自身の変わった点は?
武智:まだまだ今も未熟なんですけど、「familiar」を出した2年前は本当に若かったなぁ、子供やったなぁと思います。その頃はみんなに「笑顔が好き」って言ってもらえることが嬉しくて、「笑顔でいなくちゃいけない」って思ってた。周りから見られる自分を強く意識していたと思うんですけど、今回はそんな自分の殻を脱いで、本当の「素」をさらけ出せた。いろんな経験をしてきて、信じられることが増えたっていうか…たぶん、ちょっと強くなったんかなって思います。
― 2冊を読み比べると、大きな変化を感じることができそうですね。
武智:そうですね。27歳の私の今のリアルを詰め込みました。外見もそう。前はスキンケアも朝晩一緒だったんですけど、今はそういうわけにいかない(笑)。最近下半身のセルライトも気になってきたので、そこを意識したケアを取り入れたり。本当に2年前と全然違いすぎて、自分でもびっくりしてます。
― 書籍を制作していく上で、最もこだわったポイントは?
武智:みんなが私に対して興味を持ってくれている部分って、ファッションのウェイトがすごく大きいと思うんですよ。そこの妥協はしたくなかったので、セルフスタイリングで90体ほどコーディネートを組みました。
前回は古着がほとんどだったんですけど、最近はTPOを考えてコーディネートを組むようになりました。私の今のワードローブを全部詰め込んだので、1回では全部読み切れないと思います。2、3回読み返して、「こんなことも書いてあったんや」って発見しながら楽しんでほしいですね。
― 今回は結婚直後ということで、ウェディングドレスでの撮影も見どころですね。
武智:私、正直結婚願望がなかったので、こんなに早く結婚すると思ってなかったんです。でも今回の撮影で着るドレスを見た瞬間、嬉しすぎて可愛すぎて、ほんまに泣きそうになって(笑)。その時に「私、結婚願望なかったわけじゃないんや」って気づいたんです。そういう自分もいたんやって発見にもなりましたし、すごい感慨深い撮影でしたね。幸せでした。
― ドレスを着たことで、結婚の実感はわきましたか?
武智:そうですね。まだ子供がいないんで、結婚を実感することってあまりなくて。今本当の結婚式へ向けて少しずつ形にしているところなんですけど、一足早くドレスを着て花嫁気分を味わって、「本当に結婚したんや」って実感しました。
◆実は恐妻?!「ガンガンしつけていく」
― 今年5月に入籍されたばかりですが、新婚生活はいかがですか?
武智:犬が2匹いるんですけど、本当に子供みたいで。犬だけでこんなに手がかかってるのに、子供できたらどうなんねやろって(笑)。仕事と家庭の両立が今の段階で結構大変で、世の中のお母さんを尊敬してます。
今までは自分のことだけ考えて1日を過ごしていたけど、旦那さんと一緒に生活するようになってからは、1日1日をすごく丁寧に生きられるようになりました。守りたい大切なものができて、より仕事も頑張れるようになりましたし、やっぱり結婚っていいな~って。もちろんケンカもしてるんですけどね(笑)。
― 今作では旦那様との馴れ初めも詳しく語られていますね。
武智:そうなんです!今まで語ることがなかったので、そういうところも注目していただきたいです。
― 旦那様はどんな方ですか?
武智:ぶっちゃけ、お互い「結婚詐欺や!」って思うこといっぱいあるんですよ!平気で私の前でおならするようになったりとか(笑)。
― (笑)。それは、心を許すようになった証拠なのでは?
武智:そう、それは嬉しいことでもあるんですけどね。旦那さんは思ってたより、私の尻に敷かれてるみたい(笑)。すごく優しくて、悪いことがあったりしたらしっかり怒ってくれる人。「優しい」と「甘やかす」って別だと思うんですけど、そういう意味でお互い高め合える関係ですね。ただ、だんだん私が恐妻になっていっちゃってるみたいで…。旦那さんのお母さんからは「志穂ちゃん色に染めてね」とお許しをいただいてるので、これからもガンガンしつけていこうと思ってます(笑)。
― 結婚に踏み切ったきっかけはどのようなものでしたか?
武智:私、今でこそ家族はうまくいってるんですけど、複雑な時期もあって、いつの間にか「長女だから強くおらんとあかん」って考えが頭に刷り込まれていて。家族や彼氏に対しても、弱音を吐いたことがなかったんですよ。
でも今の旦那さんはそういうところにすごく敏感に気づいてくれて、自分の弱い部分を見せることができたんです。初めて彼氏の前で泣けたんですよ。今までは相手に対して「幸せにしてほしい」って求めてばっかりやったけど、旦那さんに出会って初めて「幸せにしてあげたい」って思えた。そこが決め手やったと思います。
― 今まで交際してきた方とは、決定的な違いがあったんですね。
武智:そうですね。私に対して「アカンで」って忠告してくれる人が初めてでした。旦那さんとは友達として出会ってから6~7年目くらいで結婚したんですけど、実は以前お付き合いしてたことがある人で。別れてからもずっと「いいとこも悪いとこも全部含めて好き」って言ってくれてて、安心感もありました。
結婚するに至ったのも、本当に偶然の重なりだったんです。別れてから全然連絡とってなかったんですけど、たまたま私が仕事で東京に来てた時に偶然会ったり。あるべくしてあった偶然やったんやなと思います。
― 将来的にはお子さんも?
武智:もちろん!子供は絶対、2人は欲しいです。私も旦那さんもきょうだいがいるんですけど、いてよかったなって思うので絶対作ってあげたい。3人作れたら一番いいかな。
― お子さんを交えた家庭像はどんなイメージですか?
武智:もうすぐクリスマスですけど、私ずっと家に生の樅の木を飾るのが夢やったんです。今までは一人住まいの家でスペース的に余裕がなかったので、結婚してやっと買えました。いつか子どもと一緒に飾り付けしたいなぁ。ひとつひとつ夢が叶っていくのが幸せです。
― 武智さんと同世代で、なかなか結婚という大きな決断に踏み切れなかったり、きっかけを探している女性も多いと思います。
武智:踏み切れなかったら踏み切れないで、全然いいと思うんですよ。私も実際経験してみて、ほんまに結婚ってタイミングやなって思ったんです。自分が結婚したい時ってなかなかチャンスが転がってこないけど、何も考えてへんときに意外ときたりするもんやから。踏み切れないってことは、その時じゃないってこと。あまり深く考えすぎず、流れに身を任せればいいんじゃないかな。
― お仕事とプライベートを充実させるコツは何だと思いますか?
武智:私、結構完璧主義で、神経質なところがあるんです。仕事が忙しくても家のことがちゃんとできてないと許せなくて、勝手にいっぱいいっぱいになっちゃったり。正直、今どうやって家庭と仕事を両立させていくか模索中です。
でも掃除や料理はすごく好きだから、それがストレス発散につながっているし、旦那さんも手伝ってくれるので助かっています。共働きやったら2人で助け合うことが大前提ですよね。忙しい中でも、週に1回は旦那さんと一緒にゆっくり過ごす時間を作るようにしたり…。とにかく、環境は自分で切り開いていくしかないですよね。
◆ヘルシーな自炊メニューでスタイルキープ
― 書籍でも詳しく紹介されていますが、つるつるとした美肌を保つ秘訣を教えてください。
武智:私はすごい敏感肌の乾燥肌なので、本当にいろんなものを試してきたんですけど、本では今の自分にベストで合っている方法を包み隠さず紹介しました。今日はこのあと撮影がぎっちり入っているので、実はファンデーションをしてないんです。メリハリをつけて、お肌を休ませることが大事ですね。
あとは睡眠。私3~4時間寝たら全然生きていけるんですけど、それでも5~6時間寝ると翌日のお肌が全然違うので、何よりも睡眠が美容液なんやろうなって思います。自分に合ったケアを見つけて、めんどくさがらずに続けることですね。
― 美しいスタイルをキープするために、運動や食事で心がけていることはありますか?
武智:運動は全然できてなくて、1日30分の愛犬とのお散歩くらい。ご飯は自炊が好きなので、ヘルシーな和食を中心に作るようにしています。20歳を超えてから、ちょっと悲しいんですけどコテコテした油ものが食べれなくなって(笑)。野菜、鶏肉、豚肉、お魚を中心に、一汁三菜を作ってます。
夜の10時以降は炭水化物は絶対食べないとか、毎日体重計に乗るとか、そういう決め事はちょこちょこありますけど、やっぱり健康的な食生活が大事。日々の積み重ねかなと思います。
― 今季購入したファッションアイテムや、気になるトレンドを教えてください。
武智:今は丈が長めのチェスターコートやクロップドパンツ、チェックものが気になってます。今まではスカートやワンピースしか着てなかったんですけど、最近いろんなジャンル、テイストの服を着こなせる女性に憧れがあって、パンツスタイルも多くなってきました。今探してるのはレザーのパンツ。ガーリーな服装が好きなので、甘いテイストのトップスを合わせて甘辛スタイルを楽しみたいですね。
◆“大人カワイイ”文化を広めたい
― 最近ではドラマ出演や音楽番組のMCなど、雑誌以外にも活躍の幅が広がっていますが、今後はどのようなお仕事に挑戦したいですか?
武智:自分で自分の天井を決めたくないので、いただける仕事はどんどん挑戦していきたいです。ドラマのお仕事は今までいただいたお仕事の中で一番つらくて、体壊すくらい大変だったんですけど、その分得たものがすごく大きくて!演技は奥が深くて楽しいので、もっともっと勉強したいと思いました。
最終的には、ライフスタイル自体を参考にしてもらえる存在を目指しています。私が読者モデルを始めたのも、ファッション業界に進みたいという夢がきっかけで、まだその夢は変わっていません。将来は梨花さんみたいに、ファニチャーからファッション、ビューティまで幅広く扱うセレクトショップを持ちたいです。
― もうすぐ年末ということで、来年ヘ向けての抱負をお聞かせください。
武智:私がお仕事をさせてもらっている、いわゆる“青文字系”の雑誌って、私と同世代の大人の女性に向けた企画がまだ全然少ないように感じるんです。私と一緒に歳を重ねているファンの方もたくさんいるので、そういった大人の女性向けの“大人カワイイ”文化をもっと広めていけたらいいなと思います。それは自分たちで切り開いていくしかないので、もっと勉強して、自分で活躍の場を増やしていけたら。この「Serendipity」がきっかけになればいいですね。
― では最後に、モデルプレス読者へ夢を叶える秘訣を教えてください。
武智:不安で踏み出せない気持ちもすっごいわかるんですけど、何でも挑戦してみることかな。やっぱり頭で考えるよりも行動あるのみかなって、自分の人生振り返るとすごく思います。チャンスをどう形にしていくのかは自分次第。失敗は次につながる経験になるし、怖がらずにいろいろなことを経験してください!
― ありがとうございました。
原宿を舞台にした“青文字系”のシーンを牽引し、ブームを創り出してきた立役者である彼女。インタビューでは、ブレない芯がありながら、親しみやすい雰囲気で周囲を包み込む、そんな大人の女性ならではの魅力を感じることができた。細部にわたって創りこまれた書籍のページにじっくりと目を通せば、「オシャレになりたい」「キラキラ輝きたい」そんな願望を掻き立てられること間違いなしだ。(モデルプレス)
■「武智志穂 Serendipity」
学研パブリッシング、2012年11月20日発売
■武智志穂(たけちしほ)プロフィール
生年月日:1985年5月31日
出身地:大阪府
血液型:A型
ブログ:http://ameblo.jp/asbs-shiho/
18歳から読者モデルとして活動開始。「古着Mixガールズ」「SEDA」などの青文字系ファッション誌を中心に活動し、同世代の女性から支持を得る。2012年1月、連続ドラマ「堀江ブギーデイズ!」(関西テレビ)で女優デビュー。同年7月に関西ローカルの音楽番組「音エモン」(月~日、午前3~4時頃、関西テレビ)のナビゲーターに抜擢されるなど、活躍の幅を広げている。プライベートでは2012年5月、一般男性との結婚を発表した。
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