『トランスポーター』シリーズ、『アドレナリン』シリーズ、『エクスペンダブルズ』シリーズと現在、ハリウッドのアクション映画の頂点に立つ男ジェイソン・ステイサム。最新作『SAFE／セイフ』がいよいよ13日より新宿ピカデリーほか全国公開となる。
元特務警察官で今はしがない地下格闘場のファイターをしているルーク・ライト（ステイサム）は八百長試合をするつもりがあまりの強さに相手をノックアウト。多額の金額をかけていたロシアンマフィアの恨みをかい、妻を殺され、彼に近づくものも殺されていく中、ルークは絶望の淵に立つ。そんな折、ルークの目の前を少女が通りかかり、自分を追い詰めたロシアンマフィアが少女を追っていた。無我夢中で少女を救ったルークだったが、その少女は天才的な頭脳の持ち主で、とある金庫の秘密の暗号を覚えさせられていたのだった。ロシアンマフィア、チャイニーズマフィア、悪徳警官より狙われていた少女を救うという新たな生きる希望を見出したルークが立ち上がる、という話だ。
タランティーノ組のローレンス・ベンダー、『タイタンズを忘れない』のボアズ・イェーキン監督と組んだことでどのような化学反応が起こったのか、ジェイソン・ステイサムが自身の言葉で打ち明けた。
Q：『SAFE／セイフ』のアクションシーンの撮影はどのようなものでしたか？
「ボアズ・イェーキン監督のすごいところは、１テイクにたくさんのアクションを欲しがるところだ。でもそれを可能にするのは容易なことではなかった。最大限の努力と準備が要求される。それをうまくいかせる監督の粘り強さとこだわりが功を奏したね。アクションを盛り込むためにいくつかのシークエンスは長回しを多様しているしね。ここ最近のアクションの中でもしびれるくらい長回しだったね。計算されたアクション連続が映画の見どころにもなっていると言えるだろう。」
Q：子役のキャサリン・チェンとの共演はどうでしたか？
「キャサリンとの共演で魅力を感じる要素は、まだ10歳だということだ。子役には精神的な重荷がさほどないと思うんだ。俳優になって過ごす数年で積み上げで生じてしまう嘘の塊のような負の部分が、彼らにはないんだ。それに自意識過剰であることもない。だから本当に作品に新鮮なものを持ち込んでくれた。その周りにいられたのは刺激となったし、共演できるのは喜びだよ。」
Q：『SAFE／セイフ』はアクションだけではなくおなじくらいドラマも核になっていますよね？
「ああ、彼はひとつの間違いを犯したことによって全てを失い、絶望の淵に立つんだ。でも少女との偶然の出会いによって再び生きる理由を見出す。そのアイデアが気に入って出演を決めたんだ。ドラマ部分もしっかりと観てほしいね。」
Q：｢ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ｣出演の後ハリウッドスターへと駆け上がっていきましたが、アクション俳優という道は自ら決めたのですか？
「特にそこを目指して努力したというわけではないし、決められたレールがあったわけではないんだよ。｢トランスポーター｣をやった途端に、オレが派手なアクションやスタントが出来て、首を痛めたりするほどの激しいアクションが出来る俳優と周りが認識し始めたんだ。それから他のアクション映画をやって、また新しいのをやってという積み重ねだね。毎日そうやって仕事をこなしていけること、そうやって撮影現場に毎日通えることはすばらしいことだと思うよ。アクション映画がオレにマッチしている、そう思えることが幸せだと思う。一つ成功を成し遂げたら、また次へ行ける。チャンスはやってくるんだ。｢トランスポーター｣シリーズは成功をおさめたおかげで、そのジャンルをやっていこうとなった。そして今、アクション俳優としてやっていけているんだ。」
映画『SAFE／セイフ』は10月13日（土）より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
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