渋谷・シアターイメージフォーラムで開催中のポーランド映画祭2012の監修を務めるイエジー・スコリモフスキ監督が11月25日来日し、開幕舞台挨拶を行った。スコリモフスキ監督のふたりの息子ミハウとユゼフの監督作「イクシアナ」が日本初公開されるにあたり、ミハウもともに来日。スコリモフスキ監督は「今回の訪問は次の世代にリレーのバトンを渡す式典でもあります」と、父の顔を見せながら、息子の作品を紹介した。
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今回初来日のミハウは、「まるでSF映画を見るよう。マスクをしている人が歩いていますが、風邪をひいているのでしょうか」と東京の第一印象を話した。また共同監督である弟ユゼフが今年死去したことを明かし「この映画は兄弟で作った映画です。今までの仕事は兄弟力を合わせてやってきました。今後一人でどのように創作活動を続けていったらよいのか途方に暮れています」と心境を吐露。「イクシアナ」は、日本映画の影響を受けているといい、「悪魔の仮面は新藤兼人監督の『鬼婆』にインスピレーションを受けて取り入れました」と説明した。
アンジェイ・ワイダ、ロマン・ポランスキー、スコリモフスキらの若き日の作品をはじめとしたポーランドの巨匠の傑作を一挙公開する企画で、アンジェイ・ムンク、イエジー・カバレロビッチらの1950年代半ばから60年代初頭にかけて発表された作品群、戦後ポーランドのアンダーグラウンドカルチャーを映したドキュメンタリーなど長編22本が上映されるほか、ポーランド人ミュージシャンと短編映画のコラボライブも行われる。
ポーランド映画祭2012は渋谷・シアターイメージフォーラムで開催。12月7日まで。
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