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松山ケンイチ新境地! 初舞台でセミ役に挑む

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 俳優、松山ケンイチ初の舞台作品「遠い夏のゴッホ」の発表会見が11月20日、都内で行われた。松山は、2001年にモデルとしてデビュー以来、ドラマや映画で若き憑依型俳優として評価されてきたが、ついに初舞台を踏む。しかも、演じるのは虫の“セミ”役。新境地に「右も左もわからず緊張しているけれど光栄なこと」と武者震い。そして「全力で役に向き合いたい」と力を込めた。

【フォトギャラリー】松山ケンイチの会見の模様

 NHK大河ドラマ「平清盛」主演として、2012年を走り切った松山。13年もスピードを緩めることなく、初めて舞台に挑戦する。憧れていたという西田シャトナー作・演出のオリジナル劇。「絶対に(共演者やスタッフの)足を引っ張ると思う」と笑わせながらも、「是非やらせたいただきたかった」。西田氏から「天才」と太鼓判を押され、「期待に応えたい」と誓った。

 舞台は、セミの一生をモチーフにした異色のラブストーリー。松山が演じるのは、主人公となるセミの少年ゴッホ。希代の憑依型俳優もセミ役はもちろん初めて。「入念に話し合いながら、生き物らしさを見つけ出していきたい」と言い、「この作品に惹かれたのは人間が考えるのとは違う死生観が描かれているから。観客にない価値観を大事にして演じたい」と話した。

 物語で、セミの少年ゴッホは、セミとしての運命に逆らい愛を貫こうとする。松山も「なんでも運命という言葉で片付けてしまうとつまらない」。自宅に出現するゴキブリからも影響を受けると言い、「飛びかかってくるとき、炎が見えるんです。僕も演技をしているときはそういう(炎を出せそうな)感覚に陥ることがある。それをゴッホ役に影響させていけたら」と話した。

 共演の美波は「松山さんと会うのは6年前にワークショップで一緒になって以来。とても楽しみ」と笑顔を見せ、筒井道隆は「普遍的な重いお話のようで、とてもコミカル。楽しみにして」とアピールしていた。東京公演は来年2月3~24日に赤坂ACTシアター。3月7~10日に大阪・新歌舞伎座でも公演する。(映画.com×文化通信.com)

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(C)文化通信

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