とかく過去の出来事は夢色に映りがち。中でも高校生活というのはどこか特別。大人とも子供とも言い切れない高校生の、何気ない、でもかけがえのない日々を、まるで高校に潜入したかの様な目線で描く学園潜入型恋愛ドラマ「ハイスクールドライブ～目が覚めたら高校生だった～」でW主演を務めるD☆DATEの堀井新太に単独インタビュー。連続ドラマ初主演の手ごたえは？
＜フォト＞連続ドラマ初主演の意気込みを語ってくれた堀井新太インタビューショット
現在放送中の学園ドラマ「シュガーレス」にも出演中の堀井。ケンカで明け暮れる高校生活を描く「シュガーレス」の現場はみんな殺気立っていてピリピリしていたそうだが、かたや「ハイスクール～」は、みんなでお弁当を食べたり、おしゃべりしたりと、「まるで本当の高校生活のように“青春”っぽさ全開だった」とか。
だが蒼太と加奈という、男女それぞれの主人公の視点に立って物語が進行していく本作ゆえの苦労もあった。「すごくおもしろそうだなと思う反面、どうやって撮るんだろうと思いましたね。特に僕はバスケット部のキャプテン役だし、バスケシーンとかどうするんだろうって」とクランクイン前の印象を漏らす堀井。
視聴者は蒼太（加奈編では加奈）の中に入り、高校生活を共に体験していく。「僕目線でストーリーが進むときは、僕自身は映っていないシーンも出てきます。そういう場面でも、僕もその場でお芝居してるんです。テストのときにはカメラマンさん抜きで僕が演じて、本番はカメラの後ろで僕がお芝居して」。
バスケのシュートシーンなどでは、ちゃんと蒼太がシュートを打っていると感じられるよう、堀井自身がカメラに腕をちらっと映り込ませてシュートを打つなど、かなりの工夫を重ねた。「カメラマンさんもセリフが入ってないと撮れないと思うし、意思の疎通が必要なので、常にコミュニケーションを取っていました」と、カメラマンとの二人三脚が最も大切だったと語る。
蒼太のキャラクターについても「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」の新進気鋭の女性監督・瀬田なつきや、脚本を担当した小説家の柴崎竜人と相談しながら作っていった。「感情を押し殺す方向でやって欲しいと言われて。それって僕自身の中にはないものなんです。むしろ真逆。僕はおしゃべりだしうるさいし、思ったことは言うし。だから難しかったです。ただあるとき、蒼太は“不機嫌な二枚目”だと言われて。それからバスケ部ということで、『SLAM DUNK』でいうと流川みたいなタイプだと。ああ～、なるほど！ってなりました」。
超モテ男の蒼太だが、女子生徒から調理実習に作ったクッキーをプレゼントされるシーンでもそっけなく受け取り、自分は味見もせずに友達にあげてしまう。これも「僕なら喜んで食べちゃいます！」と即答。でも自分とは正反対の蒼太役で、俳優として「ここまで話し合ったことはなかった」という現場を体験することができた。
そして力強い言葉も。「以前は、自分のことで精いっぱいで周りのことも見えなかったし、言われるがままでした。でも今は作品にとって一番いい方法を探していきたいし、作品のチームの一員であるべきだと思っています」。同時に「これからが勝負」だとも加えた。
さて、本ドラマには、もうひと捻りアイデアがプラスされている。蒼太には38歳の女性（声：光浦靖子）、加奈には38歳の男性（声：温水洋一）が入り込んでいるのだ。山中恒の「おれがあいつであいつがおれで」などのように違う人格が入ってしまうのではなく、あくまでも身体に入り込んだ傍観者でしかない。彼らは何もできず、視聴者と同じ目線で突っ込みを続ける。
「言葉で企画を聞いたときは、ちょっと意味が分からなかったですね。台本を読んでいろいろ質問しながらやっと分かりました」と堀井が言うのももっとも。だが、それだけに若手俳優による青春ドラマと、アラフォー男女による突っ込みの両方を楽しめる、これまでにないドラマとなった。
「携帯で見るBeeTVドラマということで、より学生生活を体験している気分になれると思います。恋愛模様もいいですし、結末も意外な方向に行きます。OG・OBの方は、ぜひ青春時代を思い出してください。僕のファンの方は、初主演作を楽しんでください。そして、これからも一緒に歩いていきましょう」とにこやかにコメントしてくれた堀井。ちなみに堀井が誰かに“潜入”するなら、海外セレブの生活を体験してみたいそうだ。（取材・文・写真：望月ふみ）
学園潜入型恋愛ドラマ「ハイスクールドライブ～目が覚めたら高校生だった～」はBeeTVにて11月20日より配信
スタイリスト／小林洋治郎
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＜フォト＞連続ドラマ初主演の意気込みを語ってくれた堀井新太インタビューショット
現在放送中の学園ドラマ「シュガーレス」にも出演中の堀井。ケンカで明け暮れる高校生活を描く「シュガーレス」の現場はみんな殺気立っていてピリピリしていたそうだが、かたや「ハイスクール～」は、みんなでお弁当を食べたり、おしゃべりしたりと、「まるで本当の高校生活のように“青春”っぽさ全開だった」とか。
だが蒼太と加奈という、男女それぞれの主人公の視点に立って物語が進行していく本作ゆえの苦労もあった。「すごくおもしろそうだなと思う反面、どうやって撮るんだろうと思いましたね。特に僕はバスケット部のキャプテン役だし、バスケシーンとかどうするんだろうって」とクランクイン前の印象を漏らす堀井。
視聴者は蒼太（加奈編では加奈）の中に入り、高校生活を共に体験していく。「僕目線でストーリーが進むときは、僕自身は映っていないシーンも出てきます。そういう場面でも、僕もその場でお芝居してるんです。テストのときにはカメラマンさん抜きで僕が演じて、本番はカメラの後ろで僕がお芝居して」。
バスケのシュートシーンなどでは、ちゃんと蒼太がシュートを打っていると感じられるよう、堀井自身がカメラに腕をちらっと映り込ませてシュートを打つなど、かなりの工夫を重ねた。「カメラマンさんもセリフが入ってないと撮れないと思うし、意思の疎通が必要なので、常にコミュニケーションを取っていました」と、カメラマンとの二人三脚が最も大切だったと語る。
蒼太のキャラクターについても「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」の新進気鋭の女性監督・瀬田なつきや、脚本を担当した小説家の柴崎竜人と相談しながら作っていった。「感情を押し殺す方向でやって欲しいと言われて。それって僕自身の中にはないものなんです。むしろ真逆。僕はおしゃべりだしうるさいし、思ったことは言うし。だから難しかったです。ただあるとき、蒼太は“不機嫌な二枚目”だと言われて。それからバスケ部ということで、『SLAM DUNK』でいうと流川みたいなタイプだと。ああ～、なるほど！ってなりました」。
超モテ男の蒼太だが、女子生徒から調理実習に作ったクッキーをプレゼントされるシーンでもそっけなく受け取り、自分は味見もせずに友達にあげてしまう。これも「僕なら喜んで食べちゃいます！」と即答。でも自分とは正反対の蒼太役で、俳優として「ここまで話し合ったことはなかった」という現場を体験することができた。
そして力強い言葉も。「以前は、自分のことで精いっぱいで周りのことも見えなかったし、言われるがままでした。でも今は作品にとって一番いい方法を探していきたいし、作品のチームの一員であるべきだと思っています」。同時に「これからが勝負」だとも加えた。
さて、本ドラマには、もうひと捻りアイデアがプラスされている。蒼太には38歳の女性（声：光浦靖子）、加奈には38歳の男性（声：温水洋一）が入り込んでいるのだ。山中恒の「おれがあいつであいつがおれで」などのように違う人格が入ってしまうのではなく、あくまでも身体に入り込んだ傍観者でしかない。彼らは何もできず、視聴者と同じ目線で突っ込みを続ける。
「言葉で企画を聞いたときは、ちょっと意味が分からなかったですね。台本を読んでいろいろ質問しながらやっと分かりました」と堀井が言うのももっとも。だが、それだけに若手俳優による青春ドラマと、アラフォー男女による突っ込みの両方を楽しめる、これまでにないドラマとなった。
「携帯で見るBeeTVドラマということで、より学生生活を体験している気分になれると思います。恋愛模様もいいですし、結末も意外な方向に行きます。OG・OBの方は、ぜひ青春時代を思い出してください。僕のファンの方は、初主演作を楽しんでください。そして、これからも一緒に歩いていきましょう」とにこやかにコメントしてくれた堀井。ちなみに堀井が誰かに“潜入”するなら、海外セレブの生活を体験してみたいそうだ。（取材・文・写真：望月ふみ）
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