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山田洋次、監督生活50年で初のラブストーリー挑戦

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 文化勲章を受章した山田洋次監督が、中島京子氏の直木賞受賞作「小さいおうち」の映画化で、監督生活50年で初となるラブストーリーに挑戦することがわかった。オールスターキャストで製作した「東京家族」の公開(2013年1月19日)を前に、早くも次回作が決定。製作意欲は衰え知らずで、その動向からますます目が離せなくなった。

 原作を読んだ山田監督は、登場人物のひとりである恭一に「これは、ぼくの物語でもある」と自らを重ねたと言う。今作は、大学ノートにつづられた“小さいおうち”での小さな恋愛事件を通して昭和、平成の東京と地方都市の暮らしを丁寧に描いた良作だ。

 「母べえ」で昭和の家族、「おとうと」「東京家族」で平成の家族の姿に迫った山田監督が、自らが生きてきた昭和と平成、ふたつの時代の日本を描く。製作決定に際し「昭和から現代までを舞台に、その時代に生きた人々の気持ちのあり方や、人間関係ひとつひとつのかかわり方を描き出したいと思います」とコメントを寄せている。

 「小さいおうち」は、生涯独身を貫いた布宮タキの死後、面倒を見ていた姉の孫・健史が数冊の大学ノートを見つけるところから始まる。ノートには、タキが戦前に女中として仕えていた、東京の赤い三角屋根の小さいおうちでの出来事がつづられていた。玩具会社に務める“旦那様”と妻の時子、5歳になる恭一ぼっちゃんと暮らすタキは、美しい妻・時子にあこがれを抱くようになる。そんな折、旦那様が会社のデザイン部で働く青年・板倉正治を家に招待。芸術肌の青年の出現に時子とタキは沸き立つが、徐々に戦況は悪化し、それぞれが抗えない運命に翻ろうされようとしていた。

 配給の松竹によれば、注目のキャストは今後発表していく。脚本は、山田監督と平松恵美子氏が共同で執筆。13年3月1日にクランクインし、5月31日の撮了を予定している。

 「小さいおうち」は、13年12月か14年1月に公開予定。

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