ハリウッドでNo.1の規模を誇る映画スタジオであるワーナー・ブラザースで権力闘争が勃発していると、ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。
2010年9月に、最高経営責任者(CEO)のバリー・マイヤー氏が13年末での引退を表明したことが発端だ。これを受け、親会社タイム・ワーナーのジェフリー・ビュークス会長は、ワーナーの次期CEOをテレビジョン・グループ社長のブルース・ローゼンブラム、モーション・ピクチャーズグループのジェフ・ラビノフ、ホーム・エンタテインメント・グループのケビン・ツジハラの3人の中から選考すると発表した。
ビュークス会長は、3人に刺激を与えることで各グループの奮起を期待したようだが、これが裏目に出た。グループ同士で対立が起き、モラルが低下。同社の幹部は、「社員はみんな後継者問題で頭がいっぱいで、緊張感と居心地の悪さが蔓延しています」と告白する。
「両親が離婚しようとしているとき、どうしたらいいかわからない子どものような気分です」。関係者によれば、トップランナーはテレビ部門トップのローゼンブラムで、その後を映画部門のラビノフが追う展開だという。後継者は、来年上半期に発表される予定だ。
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