11月5日、東京・東急シアターオーブにて「エリザベート スペシャル ガラ・コンサート」の公開舞台稽古が行われ、宝塚版初代の雪組メインキャストがオーケストラを従え美声を振るった。また稽古後には、歴代のトート役、エリザベート役が一堂に会した。
＜フォト＞一路真輝、花總まりらが魅せる宝塚歌劇版「エリザベート」公開舞台稽古＆歴代トートとエリザベートが集結！豪華フォトギャラリー
1992年のウィーン版初演から20年となるメモリアルイヤーの今年。東宝版エリザベート、ウィーン版ミュージカル エリザベート20周年記念コンサートが公演され、いよいよ宝塚OGたちによるガラ・コンサートがトリを飾る。小池修一郎氏の演出により、黄泉の帝王トート（死）を主役に置き換え、1996年に雪組のトップスター、一路真輝（トート）、花總まり（エリザベート）のコンビで誕生した宝塚版は大好評を博し、人気演目のひとつになった。
ガラ・コンサートでは一路、花總のみならず、フランツ役の高嶺ふぶき、ルキーニ役の轟悠（宝塚歌劇団所属）、ルドルフ役の香寿たつきら初演メンバーが16年ぶりに集結。一路は、「初演バージョンというネーミングがついてまわってしまって。正直、その辺はプレッシャーでもあるのですが、いざやってみると新しい作品をやっている気持ちになれたので、お客様にも新しい作品として観ていただけたらと思います」と初日を前に気持ちを吐露。
花總も「もう一度やるというよりは、新しくこの作品に取り組んでいる感じがしています。エリザベートという女性を見つめ直して、新鮮な気持ちで最後まで頑張りたいと思います」と語った。
さらに、歴代のトートがコメント。「宝塚版10周年のガラ・コンサートにも出演させていただいたので、ガラ・コンサートは今回で2度目になります。でも出演者のみなさんも違いますし、今回も新鮮な気持ちで頑張っていきたいと思っております（姿月あさと）」、「舞台でいろいろ感じたことを大切に、頑張っていこうと思っています（彩輝なお）」、「トートは歌だけではなく、心情的な部分も魅力的な人物です。自分が出演している公演だけでなく、他の方が演じられているのを観ても、とても愛しいと感じています（春野寿美礼）」。
続いてエリザベート。「ガラ・コンサートは2回目ですが、新たな作品をやらせていただく気持ちで取り組んでいます。また、前回感じられなかったことを感じ取り、みなさまにお伝えできればと思っています（大鳥れい）」、「現役時代は、自分自身のことで必死になっていました。今回、改めてエリザベートに取り組めるということで、新しく見えてきた部分もありますので、そうした部分を大切に、キャストのみなさんと呼吸を合わせて演じたいと思います（白羽ゆり）」。
本コンサートでは特別出演として、1994年に退団した紫苑ゆうがトートを演じるのも話題。紫苑はベテランらしい風格を見せながら口を開いた。「唯一、期待の新人でございます（笑）。退団後にエリザベートが宝塚で上演されまして。本当に憧れていた夢の作品なので、この歳で夢が叶うことがあるんだ！と興奮しております。冥途の土産にしたいと思います」。
また初演キャスト再集結が目玉になっていることに一路がひと言。「新しいものをやっているという気持ちがありつつ、いざやるとタイムマシーンに乗ったみたいな気持ちにもなります。そうした気持ちのせめぎ合いの中、楽しんだり、緊張したり、新しい発見をしたりといった日々を送っています。小池先生に、エリザベートをずっと観てきてくださったファンの方が『アンチエイジングを観るのが楽しみだ』と言われたそうで。16年経っていることを、ちょっと差し引いて観ていただけたらと思います（笑）」。
最後に紫苑が冗談めかしながらも、自らを奮い立たせる熱い言葉を残した。「私はこのミュージカルが出来る前から、ハプスブルク家、ヴィッテルスバッハ家がオタクのごとく好きなんです。だから宝塚版より前からエリザベートの公演は観ていました。まさか、退団後、17年、18年経ってから、こんな形で、トートの衣装まで着させていただくことになるとは思ってもみませんでした。すべてが夢のようです。ただ、そのこととイチから曲をマスターすることは全く別のことなので、それはちゃんとやっていきたいと頑張ってまいりました。でも、間に合わないかもしれません！ 頑張ります!!」（取材・文・写真：望月ふみ）
「エリザベート スペシャル ガラ・コンサート」は11月6日（火）～21日（水）まで東京・東急シアターオーブにて、11月25日（日）～12月3日（月）まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。
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花總も「もう一度やるというよりは、新しくこの作品に取り組んでいる感じがしています。エリザベートという女性を見つめ直して、新鮮な気持ちで最後まで頑張りたいと思います」と語った。
さらに、歴代のトートがコメント。「宝塚版10周年のガラ・コンサートにも出演させていただいたので、ガラ・コンサートは今回で2度目になります。でも出演者のみなさんも違いますし、今回も新鮮な気持ちで頑張っていきたいと思っております（姿月あさと）」、「舞台でいろいろ感じたことを大切に、頑張っていこうと思っています（彩輝なお）」、「トートは歌だけではなく、心情的な部分も魅力的な人物です。自分が出演している公演だけでなく、他の方が演じられているのを観ても、とても愛しいと感じています（春野寿美礼）」。
続いてエリザベート。「ガラ・コンサートは2回目ですが、新たな作品をやらせていただく気持ちで取り組んでいます。また、前回感じられなかったことを感じ取り、みなさまにお伝えできればと思っています（大鳥れい）」、「現役時代は、自分自身のことで必死になっていました。今回、改めてエリザベートに取り組めるということで、新しく見えてきた部分もありますので、そうした部分を大切に、キャストのみなさんと呼吸を合わせて演じたいと思います（白羽ゆり）」。
本コンサートでは特別出演として、1994年に退団した紫苑ゆうがトートを演じるのも話題。紫苑はベテランらしい風格を見せながら口を開いた。「唯一、期待の新人でございます（笑）。退団後にエリザベートが宝塚で上演されまして。本当に憧れていた夢の作品なので、この歳で夢が叶うことがあるんだ！と興奮しております。冥途の土産にしたいと思います」。
また初演キャスト再集結が目玉になっていることに一路がひと言。「新しいものをやっているという気持ちがありつつ、いざやるとタイムマシーンに乗ったみたいな気持ちにもなります。そうした気持ちのせめぎ合いの中、楽しんだり、緊張したり、新しい発見をしたりといった日々を送っています。小池先生に、エリザベートをずっと観てきてくださったファンの方が『アンチエイジングを観るのが楽しみだ』と言われたそうで。16年経っていることを、ちょっと差し引いて観ていただけたらと思います（笑）」。
最後に紫苑が冗談めかしながらも、自らを奮い立たせる熱い言葉を残した。「私はこのミュージカルが出来る前から、ハプスブルク家、ヴィッテルスバッハ家がオタクのごとく好きなんです。だから宝塚版より前からエリザベートの公演は観ていました。まさか、退団後、17年、18年経ってから、こんな形で、トートの衣装まで着させていただくことになるとは思ってもみませんでした。すべてが夢のようです。ただ、そのこととイチから曲をマスターすることは全く別のことなので、それはちゃんとやっていきたいと頑張ってまいりました。でも、間に合わないかもしれません！ 頑張ります!!」（取材・文・写真：望月ふみ）
「エリザベート スペシャル ガラ・コンサート」は11月6日（火）～21日（水）まで東京・東急シアターオーブにて、11月25日（日）～12月3日（月）まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。
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