浅野温子、荻野目慶子、高岡早紀、奥菜恵が四姉妹役で共演！向田邦子の傑作「阿修羅のごとく」舞台化

　5日、向田邦子原作「阿修羅のごとく」の上演が決まり、出演者の浅野温子、荻野目慶子、高岡早紀、奥菜恵、林隆三、加賀まりこと、演出の松本祐子氏、向田邦子の妹・向田和子氏が都内で製作発表記者会見を行った。@@cutter　「阿修羅のごとく」の原点は、1979年と1980年にNHKで放送された向田の脚本によるドラマ。それぞれが隠し事や秘め事を持つ四姉妹が、父に愛人と隠し子がいることが判明しながら疑心暗鬼の中で生き続ける姿を描き大きな反響を呼んだ。その後小説化され、2003年には森田芳光監督により映画化。2004年には舞台化され、芸術座他で上演されている。

　長女・綱子役の浅野は、「名作と言われるこの作品に出させていただけるというお話だけで充分、あとはとっととずらかりたい気分です（笑）。とにかく来年の舞台が当たりますように切に願っており、体当たりでやるしかないと思っています」と、熱くPR。

　次女・巻子役の荻野目は、「14才での女優デビュー直後に初めて名指しで頂いたお仕事が、『阿修羅のごとく』のパート2でした。八千草薫さんが演じていた次女・巻子役の娘役で、顔合わせの時には向田邦子さんや演出の和田勉さんの前に憧れの女優さんたちが揃っていて、緊張感とときめきで興奮したことを覚えています。33年経ち、あの時八千草さんがやっていた役を演じさせて頂く機会を得て感慨無量です。数々の修羅場を越えて女優を続けてきてよかったなと思います（笑）」と、向田とのエピソードを披露した。

　三女・滝子役の高岡は、「先輩の女優さんたちとご一緒させて頂く機会が少なかったので、今回は素晴らしい女優さんたちに囲まれるので、とても楽しみにしています」と、コメント。四女・咲子役の奥菜は、「このような豪華な顔ぶれの中で、家族の一員として参加できること嬉しく思っています。本当に当たりますように、精一杯努めます」と、やる気いっぱいの表情。

　四姉妹の父親・恒太郎役の林は、「ご覧のとおり、阿修羅の四姉妹の父親役、阿修羅の血を吸って勉強させて頂きます（笑）」と、個性的な女優陣の勢いに押され気味（？）。恒太郎の妻・ふじ役の加賀は、「幸せなことに向田邦子さんの作品は3本出させていただきましたが、面白いものばかりだったのに、どの作品も数字が取れませんでした。今度ばかりはぜひ当てたいと思います。私たち昭和の世代にとっては是非見たい作品ですし、向田さんが書いた人間への愛しさをお見せ出来ればと思っています」と、ヒットを願った。

　舞台「阿修羅のごとく」は、東京・ル テアトル銀座にて2013年1月11日～1月29日、大阪・森ノ宮ピロティホールにて1月31日～2月3日、愛知・名鉄ホールにて2月9日～2月10日で上演される。

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