プッシー・ライオットのメンバー、地方収容所に移送される

先日、メンバーのうちの1人が解放されたことが伝えられたプッシー・ライオットだが、残りのメンバー2人は依然として懲役にあり、ついにモスクワを離れ、地方の収容所に移送された。

マリア・アリョーヒナ24歳はモスクワから1100キロ東のペルム地方、ナジェージダ・トロコンニコワ22歳はモスクワから東へ500キロのモルドヴィアの収容所に収容されたとのこと。せめて幼い子供達のために近くにいられるように、とモスクワでの服役を一貫して主張していた弁護側の訴えも甲斐無く、退けられた形となってしまった。シニード・オコナーの悲痛な嘆願の手紙もプーチン氏には届かなかったようだ。

解放されたエカチェリーナ・サムチェヴィチは当時、目撃者として取り調べを受けており後に同様に逮捕されたが、先日「教会内でパフォーマンスをする前に、まだギターを取り出してすらいなかったのに不当に逮捕された」との弁護側の主張により釈放。その判決が読み上げられた際3人は喜びのうちに抱き合った。

そして残った2人は「モルドヴィアだろうとシベリアだろうと、どこへ収容されようと私たちはただ黙っているつもりは無い。そうなれば逆に面倒を被るのはそっちの方だが、それでも良ければどうぞ」と発言し、姿勢を変えるつもりの無いことを改めて示した。

他主要メンバーの多くは海外へ逃れており、残り2名の解放と引き続きプーチン氏とロシア政府に抗議を続けるため、潜伏しながら着々と準備を進めているという。

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